第94回 東洋文化講座シリーズ 「古代・前期中世朝鮮語の諸相」

学習院大学東洋文化研究所では、10~11月にかけて東洋文化講座シリーズ「東アジア諸言語の歴史と伝播」を開催します(全3回)。
当日は各分野における第一人者の講師を招き、中国語、満州語、朝鮮語、日本語の歴史および各言語とそれによる物語の伝播・影響をテーマに講演を行います。
受講料は無料、事前申し込みも不要です。
★ポスターはこちらhttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/rioc/lecture/pdf/toubunkouza2017.pdf



〇第94回「古代・前期中世朝鮮語の諸相」
 11月10日(金)18:30~20:30 会場:学習院大学北1号館308
 伊藤   英人  氏(東京大学他非常勤講師・元東京外国語大学大学院准教授)


漢四郡以来漢字漢文を受容して来た朝鮮半島では、新羅による統一と全半島の新羅語(韓語)化の中で、漢字を自言語仕様にカスタマイズして、自言語の読み書きを試みました。そうした資料から知り得る古代(新羅)、前期中世(高麗)時代の朝鮮語の諸相を日本語と対照しつつ概観します。

【講師プロフィール】
1992年ソウル大学校人文大学院国語国文学科博士課程単位取得退学後、1993年東京外国語大学外国語学部助手、同大大学院准教授を経て2015年3月同退職。現在、青山学院大学、東京大学、明治大学、早稲田大学非常勤講師。
文化講座のテーマに関する論文に「古代・前期中世朝鮮語における名詞化」(『東京外国語大学論集』85、2012年)、「朝鮮半島における言語接触」(『語学研究所論集』18、2013年)、「他地域における「訓読」朝鮮半島」(中村春作編『訓読から見なおす東アジア』東大出版、2014年)、「『蛙蛇獄案』吏読文の一分析」(『朝鮮語研究』7、2017年)などがある。


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~今後の予定~

〇第95回「高句麗・百済・伽耶の建国神話と日本」
 11月21日(火)18:00~20:00 会場:学習院大学北1号館308
 瀬間   正之  氏(上智大学文学部教授)

 
百済建国神話にも継承され、『続日本紀』にも記載される高句麗の朱蒙神話、『古事記』『日本書紀』の天孫降臨神話との類似が指摘される伽耶の建国神話について、古代日本へどのように伝承されたのかを考察します。

【講師プロフィール】
1986年、上智大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程満期修了後、ノートルダム清心女子大学を経て、現在上智大学文学部教授。この間韓国では、釜山大學校日本研究所客員研究員(2008年~2009年・2016年)、成均館大學國語國文學科招聘教授(2016年~)等兼任。
著書に、『記紀の文字表現と漢訳仏典』(おうふう、1994年)・『風土記の文字世界』(笠間書院、2011年)・『記紀の表記と文字表現』(おうふう、2015年)等がある。最新の論文は、「高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容」古代文学と隣接諸学シリーズNo4 犬飼隆編『古代の文字文化』(竹林舎、2017年7月)。