社会科学科目 演習(ゼミ)

准教授星 明男

星 明男

今日のグローバル化した経済社会においては、文化・宗教・習俗・言語を異にする人々との接触を避けて通ることはできません。大学での4年間は、その中で生きていくための重要な準備期間です。学習院大学での学生生活が充実したものとなることを期待しています。

担当科目一覧

  • ビジネス法
  • 比較会社法
  • Law and Economics
  • Corporate Finance and Law
  • 入門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 専門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 卒業演習

国際社会科学部の法学関連科目のうち、「ビジネス法」(1年次)、「比較会社法」(2年次)、「Law and Economics」(2年次)、「Corporate Finance and Law」(3年次)を担当しています。これらの科目は、法学を専攻していない学生を主な対象としており、将来国際的なビジネスの場で法的な問題に直面した際に、有効なコミュニケーションを行える能力を身につけることを目標にしています。講義で扱うトピックは、財産権法、不法行為法、契約法などの基礎的なものから、コーポレート・ガバナンスやコーポレート・ファイナンスの応用的な問題まで多岐にわたります。

演習(ゼミ)

専門演習では、毎回特定のテーマを取り上げ、少人数で分析・議論します。過去に取り上げたテーマは、粉飾決算・租税回避行為・企業買収についてのケース・スタディや法・企業組織の経済分析についての文献購読など多彩な内容にわたります。

経歴

2016年 学習院大学国際社会科学部 准教授
2015年 学習院大学国際社会科学部開設準備室 准教授
2012年 西村あさひ法律事務所にフォーリンアトーニー(外国資格弁護士)として復職
2011年 英国ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール修了(2012年ファイナンス修士号取得)
2006年 西村ときわ法律事務所(現・西村あさひ法律事務所)フォーリンカウンセル(外国資格弁護士)
2005年 東京大学大学院法学政治学研究科助手に再任
2005年 米国ニューヨーク州弁護士登録
2004年 米国ハーバード大学ロースクール修了(法学修士号取得)
2001年 東京大学大学院法学政治学研究科 助手
2001年 東京大学法学部第一類(私法コース)卒業

研究領域

会社法証券法商取引法国際ビジネス法法と経済学

研究内容

コーポレート・ガバナンスやコーポレート・ファイナスに関する法制度を研究しています。最近の主な研究対象は、買収防衛策・アクティビスト対抗策の司法審査、企業買収契約の解釈、裁判における非上場株式の評価などです。

主要業績

  • 「『企業買収における行動指針』の検討――指針の支配権市場観と株主意思の原則の再定位」旬刊商事法務2339号29-39頁(2023年)
  • 「買収防衛策のアクティビスト対抗策への変容とその司法審査」岩原紳作先生・山下友信先生・神田秀樹先生古稀記念『商法学の再構築』(有斐閣、2023年)257-287頁
  • ”Doing Deals in Japan Revisited: An Updated Introductory Guide for U.S. Practitioners," The M&A Lawyer, Vol. 27, Iss.1 (January 2023), pp.8-29 (with Stephen D. Bohrer).
  • ” Interpretation of Corporate Acquisition Contracts in Japan: A Legal Transplant through Contract Drafting,” Asian Journal of Comparative Law, Vol. 16, Iss. 1 (July 2021), pp.106-123.
  • 「株式買取請求手続における非流動性ディスカウントの可否」法学教室457号92-98頁(2018年)(田中亘ほか編『論究会社法――会社判例の理論と実務』(有斐閣、2020年)245-255頁に再録)
  • "Uncertainty Avoiding Behavior and Cross-border Acquisitions in the Asia-Pacific Region," Japan and the World Economy, Vol. 41 (March 2017), pp.99-112 (with Marc Bremer, Kotaro Inoue and Kazunori Suzuki).
  • 「法制度の供給をめぐる政府間競争」宍戸善一=後藤元編『コーポレート・ガバナンス改革の提言――企業価値向上・経済活性化への道筋』(商事法務、2016年)477-499頁
  • 「完全合意条項の意義と解釈」中山信弘先生古稀記念『はばたき――21世紀の知的財産法』(弘文堂、2015年)987-1002頁
  • "Appraisal or Injunction? Corporate Takeovers under Uncertain Judicial Valuation", in Zenichi Shishido (ed.), Enterprise Law: Contracts, Markets and Laws in the US and Japan (Edward Elgar, 2014), pp.237-251.
  • 「協調的投資を促進するための契約条件の設定」論究ジュリスト10号51-57頁(2014年)
  • 「株式買取請求か差止めか?――裁判所による価格算定の不確実性が企業買収の成否に与える影響の分析」落合誠一先生古稀記念『商事法の新しい礎石』(有斐閣、2014年)343-368頁
  • 「公開買付撤回制限に関する一考察」岩原紳作=山下友信=神田秀樹編集代表『会社・金融・法(下巻)』(商事法務、2013年)105-138頁

連絡先

E-mail : 星 明男

研究室 : 南2-303