准教授 
山﨑 泉

グローバル社会が直面する様々な課題に取り組むには、データに基づいて複雑な事象を分析し、物事の本質を捉えることのできる高度な知的能力が必要になります。本学部では、社会科学の理論と分析手法をしっかり学ぶことで、地に足の着いた議論を行う力を身に着けてほしいと思います。失敗を恐れず、地道な努力を続けてください。

担当科目一覧

入門演習 Ⅰ
入門演習 Ⅱ
国際開発論
アフリカ経済論
Economic Development
Education and Economic Development in Africa
専門演習 Ⅰ
専門演習 Ⅱ
卒業論文・卒業演習

授業(講義)

「国際開発論」(1年次)は開発を学ぶ入口となる科目です。開発途上国が抱える課題を知り、日本や国際機関の取り組みを学びます。「アフリカ経済論」(2年次)では字の通りアフリカに注目し、歴史的、地理的背景を学びつつその経済や社会を分析します。「Economic Development」(2年次)は開発経済学の理論と実証研究に取り組む科目。開発の課題をより深く議論します。「Education and Economic Development in Africa」(3年次)では、開発のキーとなる教育に焦点を当てます。教育が経済発展に及ぼす影響を教育経済学の観点から考えるとともに、よりよい教育政策を模索します。これらの授業(特に日本語の授業)では機会があれば、国際機関やNGO、民間企業などから特別講師を招くこともあります。

授業(演習)

演習のキーワードは「教育」と「開発」です。教育というと経験や感覚で語られがちですが、社会科学の視点が必要であることは教育も例外ではありません。私の演習では応用ミクロ経済学(教育経済学等)の理論と分析手法を使い、開発途上国を中心に教育政策や教育プログラムの効果を研究します。データを使って客観的に分析できる力を身につけ、政策や教育プログラムの提言ができるようになることが目標です。演習の形態はミニ講義、ディスカッション、発表です。また、特別講師を招いたり学外で活動することも検討しています。

専門領域

  • アフリカ地域研究
  • 教育経済学
  • 開発経済学
  • ミクロ実証分析

連絡先

  • E-mail :
  • 研究室 :南2-408

経歴

  • 2016年
    学習院大学国際社会科学部 准教授
  • 2015年
    国際協力機構JICA研究所 研究員(~2016年)
  • 2013年
    神戸女学院大学 非常勤講師(~2015年)
  • 2012年
    和歌山大学教育学生支援機構 特任助教(~2015年)
  • 2012年
    神戸大学国際協力研究科 研究員(~2013年)
  • 2012年
    コロンビア大学ティーチャーズカレッジ教育経済学プログラム博士課程修了
    (Ph.D. in Economics and Education, M. Phil. in Economics and Education)
  • 2011年
    世界銀行南アジア地域総局人間開発局 コンサルタント(~2012年)
  • 2009年
    ユニセフタンザニアカントリーオフィス基礎教育・生活技能部 インターン
  • 2005年
    神戸大学国際協力研究科 修士課程 修了(国際学修士)
  • 2004年
    世界銀行中東北アフリカ地域総局人間開発局教育部 コンサルタント(~2007年)
  • 2004年
    世界銀行人間開発局教育部 コンサルタント
  • 2004年
    世界銀行ヨーロッパ中央アジア地域総局金融民間セクター開発部 インターン
  • 2002年
    京都教育大学教育学部英文学科卒業(教養学士)

研究

高校時代から国際協力に関心を持ってきましたが、大学時代にいろいろな授業を受ける中で教育と経済が社会の基盤だと考えるようになりました。その間にあるような学問が教育経済学だと思います。経済学の理論や分析手法を用いて、さまざまな教育課題に取り組む学問です。教育と経済、労働市場の関係も分析対象です。教育については皆がそれぞれこうあるべきという意見を持っていますが、教育経済学は限られた予算内でどの教育分野にお金を使うべきか、データ分析を基に科学的根拠を提供して政策提言、政策立案につなげます。現在は教育経済学を中心として、労働経済学や開発経済学にも足を踏み入れながら、開発途上国や日本の教育政策・プログラム、教育と労働市場の関係を研究しています。

主要業績

  • Mizunoya, S., Yamasaki, I., & Mitra, S. (2016). The disability gap in employment rates in a developing country context: New evidence from Vietnam. Economics Bulletin, 36(2), 771-777.
  • Nakamuro, M., Yamasaki, I., & Inui, T. (2014). What are the long-term effects of extracurricular sports activities for children and adolescents?: Evidence from Japan using a nationwide sample of twins. In Y. H. Lee & F. Rodney (Eds.), The sports business in the Pacific Rim (pp. 293-310). New York: Springer-Verlag.
  • 柿澤寿信・平尾智隆・松繁寿和・山﨑泉・乾友彦(2014)「大学院卒の賃金プレミアム-マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析-」 内閣府経済総合研究所 ESRI Discussion Paper No. 310
  • I. Yamasaki. (2013). The effect of parental involvement on student achievement in junior secondary school: Examining data from the Botswana TIMSS 2007. Journal of International Cooperation Studies, 21(1), 95-117.
  • I. Yamasaki. (2012). The effect of education on employment and earnings in the informal sector in South Africa. [Ph.D. dissertation at Columbia University]
  • 中室牧子・山﨑泉(2012)「インフォーマルセクターにおける教育の収益率-南アフリカのデータを用いた実証分析-」 『比較教育学研究』 第44号 pp.88-108