【授業紹介】国際社会科学部「Study Abroad Ⅱ」

 国際社会科学部の授業「Study AbroadⅡ(海外研修Ⅱ)」では、卒業要件としての海外研修を終えた学生が、その経験と学びを振り返り、今後の社会科学分野での学修及び将来のキャリアに結びつけて行くための授業です。

 11月30日(木)の授業では、リクルート進学総研所長・カレッジマネジメント編集長の小林浩氏をお招きし「大学・大学生への期待~社会環境の大きな変化から考える~」と題してご講演いただきました。

<講演する小林氏>

 小林氏はまず、新しい技術の発展や世界的な人口動態を背景にしたマーケットの移り変わりが、働き方や社会構造を変化させていることから、終身雇用や一括採用など、現在の社会を構成しているシステムや常識は、今の大学生が社会に出る頃には変わる可能性が高いことを説明。かつ変化のスピードは速く、激しくなっているという認識を元に、今後社会に求められる人材像や能力として、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」などを紹介しつつ、「主体的」かつ変化に対応するために「学び続けることができる」ことを挙げました。

 また、これらの能力をアピールするための機会として、採用時や入社後のキャリア面談などがありますが、そういった場面では、「~を勉強しました」というインプット型の説明ではなく、「なにを学び、どのような経験をして、なにができるようになったのか、そのことを客観的に説明でき、かつどう行動に移しているのか」というアウトカム型の説明で組み立てることが必要としました。たとえば留学については、まずは自分でしっかりと振り返りを行って、その価値を整理したうえで、「留学をしたことで、どのような経験をして、どのような方向性に繋がったのか」という一連のストーリーを組み立てて、人を納得させる、自分のことを説明できるようになることが大事で、そのストーリーを組み立てる自分が経験したことから引き出される価値を「経験価値」と定義し、いろいろなことを主体的に経験するようアドバイスしました。

さらにストーリーを考える際のツールとして、自己分析のためのフレームワークであるWILL、MUST、CANをご紹介いただきました。

MUST 今やるべきことをやっているのか
CAN できることは積み重なっているのか
WILL やりたいことは何か、自分の向かいたい方向性はどこか

大学の4年間を通じて、上の3つを意識して、主体的に行動することで「意思あるところに道は開ける」とエールをいただきました。


<授業の様子>

 聴講した学生に、講義を受けた感想や留学について聞きました。

今日の講演について

荻野さん:
 就職が心配になることがあったのですが、WILL、MUST、CANなどの考え方を知ることができ、いま自分がやるべきことや将来のためには、まずは学校の授業も含め、やるべきことをやることが大事なのだとわかりました。
また、自分の経験を客観的に説明できるようになることが大事なのだとわかりました。海外研修ではベトナムでインターンシップをしたのですが、それが自分にとってどういう経験だったのか、どのようにアピールしていくか考えていきたいです。


<荻野さん(国際社会科学部1年)>

村上さん:
 小林さんの話を聞いて、自分のキャリアの選択肢が広がったように思いました。
 私もインプット型の授業について、社会に出てからの有効性について疑問を感じる部分がありましたが、今日のお話を聞いて、自分で発信する力や主体性が大事であること、またこれからの社会では、それがより大事になることを再確認できました。


<村上さん(国際社会科学部1年)>

留学で経験したこと

村上さん:
  夏に一か月間、イギリスの語学学校に留学しました。現地には、サウジアラビア、アルゼンチン、スペイン、チェコ、イタリア、ブルガリアなど様々な地域や国の人がいて、そういう人たちと一つの言語、英語をつかってコミュニケーションを取ったということが刺激的でした。クラスメイトと遊びに行ったり、街を歩いたりするだけでも貴重な経験でした。
 町には、人種的にも文化的にも多様な背景を持った人がたくさんいて、多様な社会を構成していました。

荻野さん:
 夏の間にベトナムへ5週間、ホテルのインターンシップのプログラムで行きました。最初の1週間はホテルで使う英語を学び、後の4週間をホテルのスパでレセプション(受付)として働きました。働いたのは有名なホテルで、いろいろな国の人か来ましたが、自分の英語を試すことができて、インターンシップならではの経験ができました。
 ベトナムは発展途上の勢いや活気がありました。物価も安くて1日15円ぐらいです。気候が良く、ご飯もおいしく、過ごしやすい国で、楽しかったです。

国際社会科学部を選んだ理由

村上さん:
 小さいときから外国の文化に興味があって、英語も好きになりました。  将来は海外で働きたいと思っているので、国際社会科学部の「世界で活躍するビジネスマンをつくる」というコンセプト自分に合っているとかんじました。また、留学をしやすいことや、2期生だったこともあり、自分たちで学部を盛り上げていけるのではと思い選びました。

荻野さん:
 高校1年生のときに3週間オーストラリアに留学した際、話せると思っていた英語が思ったよりも話せず、もっと英語を勉強したいと思いました。この学部を選んだ理由としては、留学、英語の授業が充実しているということや2期生であるということで選びました。また、もともと社会科学にも興味があったので、それを学べることもこの学部を選んだ理由の一つです。

国際社会科学部で実感する成長とこれから

村上さん:
 授業は入学前に考えていたものや、高校までの授業とはまったく違いました。たとえばアカデミックスキルという授業があります。ついていくのが大変なのですが、文化の違う人たちに英語で自分の主張をきちんと伝えるための技法を身につけることができます。

荻野さん:
 日本語ではまず理由を述べてから最後に結論を言いますが、英語では先に結論からはいらなくてはいけません。まず言うべき主張を考えることも大変ですし、それを英語にするのも大変です。自分の考えを表すためのスキルを学び、意識も「自分の意見を持つ」と意識することで、物事をロジカルに考えるように変わってきたように感じています。

村上さん:
 私も自分の言いたいことをきちんと伝える力を身につけることができているように感じています。私が所属する地元のフットサルチームには外国の方も参加していて、英語でコミュニケーションができるようになっているのも楽しいです。
 今日の講義でも自主性が大事であるとお話しされていました。今後はより伝える力を伸ばしたいと思っています。

荻野さん:
 英語の検定試験を受けたときにライティングが書きやすくなっていることを実感し、自分の力になることを学んでいると実感しました。今、もっとたくさん英語に触れたいという意欲が湧いていますし、そのために行動を起こしたいと思います。