11.国際化指針(グローバル化対応ポリシー)

国際化指針(グローバル化対応ポリシー)

本学は「精深な学術の理論と応用とを研究教授し、有用な人材を育成し、もって文化の創造発展と人類の福祉に貢献する」(大学学則)と示された理念・目的・使命に基づき、創設以来、研究を国際的に展開すると同時に、国際的に活躍する人材を育成してきたが、現在のグローバル化の進展を踏まえて、さらに一層、国際研究と国際教育を有機的に結びつけた研究教育のグローバル化を推進する。
現状において特に重点的に育成すべきグローバル人材の要点を以下の3点とする。

(1)人的ネットワーク形成、情報収集・発信のできる高度な外国語能力と専門知識を有する人材の育成

グローバル化時代において、分野の違いを問わず、英語をはじめとした外国語の習得がさらに不可欠な能力となることは間違いない。活動の地を国内外のいずれに置くにせよ、外国語を活用して人々と交流し、また、インターネット等を通じて情報を収集・発信することが重要となる。

(2)チャレンジ精神をもってグローバル社会のなかで活躍することのできる主体性・協調性や課題探求解決能力を有する人材の育成

世界の人々と対等に渡り合い、日本と異なる文化や慣習を理解し、他方で日本についての理解を促すとともに、さまざまな差異を乗り越えて、自らが設定した課題を解決できる人材が必要である。

(3)日本語や日本の文化・社会について深い知識を有し、国際交流できる人材の育成

グローバル時代に生きる人々は相手の国々のことを知るだけではなく、自国の言語・文化・歴史を発信する知識の習得も重要であり、世界各地の多様性を十分に認識した上で、日本についての理解を促進させる力を持つ必要がある。

これらの人材育成のために行うべき具体的な方針は以下の7点である。

  • 研究者ネットワークを活用した海外留学・海外研修等の推進とそのための教育カリキュラムの整備
  • 外国語教育・専門教育・情報リテラシーの連動による新たなグローバル教育・研究の開発
  • 留学生受け入れ推進による学内での留学生と直接向き合うグローバル体験の機会拡大
  • 地域のグローバル化とそれによって発生した問題に対する知(地)の拠点としての積極的な取り組み
  • 海外語学研修・課題探求型現地研修・海外ボランティア・海外インターンシップなど授業時間以外のグローバル体験全体を教育の質保証を条件に認証する仕組みの構築
  • 日本研究の推進と「日本」を海外に伝えるための積極的な学生の情報発信を支援
  • 留学生・地域在住外国人など多様かつ広い世代を対象とした日本語教育への参加を通じての学生のグローバル化推進

【学習院大学の国際化数値目標(2019年度末時点の目標)の結果】

目標結果2014年度末時点
(目標設定時)の状況
①海外協定校締結数:2019年度末に60校以上 63校
【目標達成】
40校

②海外留学・短期研修等による海外教育プログラムの経験者数(日本人学生):2019年度に学士課程(学部)在学者の15%以上

28.8%
【目標達成】
11.2%

上表のとおり、国際化数値目標については、それぞれ達成という結果となったが、上記で定めた方針に基づき、2020年度以降も、国際研究と国際教育を有機的に結びつけた研究教育のグローバル化を推進していく。

以 上