教員紹介
落合 勝昭 特別客員教授

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落合 勝昭  (オチアイカツアキ)特別客員教授

経済学科:環境経済学、マクロ経済学

略歴

1992年:千葉大学法経学部卒業
1992年~1995年:経済企画庁(現内閣府)
2008年:一橋大学博士後期課程単位取得退学
2005年:(公)日本経済研究センター研究員、2007年:副主任研究員
2013年~:(公)日本経済研究センター特任研究員


連絡先

  • E-mail:add_katsuaki_ochiai.png

研究分野

環境経済学、マクロ経済学、日本経済論、経済統計


主要業績(環境分野)

教科書

  • 『グラフィック 環境経済学』、新世社 、2015年3月(共著、浅子和美、落合由紀子)

論文

  • 「日本経済研究センターCGEモデルによるCO2削減中期目標の分析」、『環境経済・政策研究』Vol.3 pp.31-42、2010年(共著、武田史郎、川崎泰史、伴金美)
  • 「温室効果ガス排出規制の地域間CGE分析」、『環境経済・政策研究』,6(2), pp.12–25、2013年(共著、白井大地・武田史郎)

学会・委員会報告

  • 「JCER-CGEモデルによる 温暖化対策の分析」2010年9月、環境経済・政策学会「企画(4)温室効果ガス排出量削減の経済モデル分析」
  • 「経済モデルを用いた温暖化対策の影響分析についての意見」2010年11月、中央環境審議会中長期ロードマップ小委員会(第16回)
  • 「環境・エネルギー政策の選択と経済・産業への影響試算」2012年5月、中央環境審議会地球環境部会第107回・2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会第20回合同会合

学外での活動

内閣官房「地球温暖化問題に関する懇談会中期目標検討委員会モデル分析ワーキングチーム」(2008~09年)、
日本生産性本部「生産性委員会」委員(2009~10年)、
内閣官房「地球温暖化問題に関する閣僚委員会 タスクフォース」委員(2009~10年)、
早稲田大学パブリックサービス研究所「公会計改革推進研究会」専門委員(2010~現在)、
総務省統計研修所講師(2011~現在)、世田谷市民大学講師(2012年)、
中央環境審議会「中長期ロードマップ小委員会マクロフレームWG」委員(2012~15年)、
科学技術政策研究所「研究開発投資の経済効果分析とその政策立案への応用に関する検討会」委員(2012年)、
国土交通省研修講師(国民経済計算:2013年)、総務省統計研修所講師(マクロ経済学:2013~04年)、
経済産業省研修講師(経済・産業分析:2013~15年」


研究テーマ

広くは、技術と経済と人々の暮らしとの関係を中心に据え、技術や国際関係などの制約の下にどのような産業構造が選択されるのか、政府の政策はどのようにあるのが望ましいかを研究しています。

環境経済学の分野では、環境汚染や地球温暖化などの環境の制約やエネルギーの制約を、規制と新技術の活用によってどのように解決していけばいいかを研究しています。

特に地球温暖化問題は世界各国がその解決・緩和のために取り組んでおり、今後の産業構造、エネルギーの選択、人々の暮らし方に大きな影響を与える問題ですので、経済及び技術のデータに基づいたモデルを作成し、シミュレーションにより温暖化対策がどのような影響をもたらすかを研究しています。

地球温暖化対策はCO2を減らすために化石燃料の利用を減らす必要があり、エネルギー制約の側面を持つため、エネルギーの90%以上を海外からの輸入に頼っている日本においては、どのようなエネルギーを選択するかは大きな課題となります。

また、少子高齢化が進み労働力人口が減少する中でどのような技術を用いて省エネと経済活動のバランスを取り、どのような経済構造を構築するかはとても重要な問題になります。

私の主たる研究対象は日本ですが、大気汚染物質やCO2などの温暖化ガスは経済活動に伴い排出されるため、先進国だけではなく経済成長が目覚ましい途上国においてどのようにして環境に対する負荷を抑制する方法を探るのも重要な課題です。


講義・演習の方針

 環境経済学は普段学んでいる経済学が現実の問題に対してどのように用いられているかを実感することのできる科目です。

講義では、過去および現在の環境問題について、ごみ問題のような身近なものから、日本の4大公害のような産業公害、地球温暖化のような地球規模のものまで取り上げ、環境問題を発生させるメカニズムと解決方法について講義を行い、行政、企業、市民がどのように考え行動することが必要かを「経済学の視点」から考えられるようになるのが目標です。

そのためには、環境経済学の理論、現実の環境問題、政府·企業・市民の取り組みを、バランスよく理解することが大切です。環境問題を理解し解決していくためには、先入観や偏見にとらわれることなく問題の本質を正しく把握することが必要であり、環境問題に関連した多くのデータを使いながら、理論とデータの両面から問題を把握できる思考力が身に付くように講義を行います。

演習については、2年次は、政府の公表する白書や国際機関の報告書などを用いて環境問題全体についての基礎的な知識を深めます。

3年次は、環境問題を理解し対策を考える際に必要な理論やデータとその分析手法について学びながら、各自の関心に沿った研究テーマを探っていきます。
4年次は、各自の研究テーマに基づいた論文の完成を目指します。


メッセージ

経済学は人々の生活に不可欠な交換・取引を通じて、人間や社会の在り方について研究する社会科学です。単に個人や企業の満足や利益を高めるための理論を考察するものではなく、人が生きていく上で大切なことは何か、人々が幸福に暮らせる社会とはどのようなものかといった哲学的な議論をも含んでいます。
経済学を学ぶことで、自身が行動をどのように決定しているかを意識できるようになり、社会で起こっていることの法則性を理解できるようになります。
一見すると無機質でとっつきにくいと思われる面もありますが、大変に範囲の広い面白い学問であり、みなさんが生きていく上で役に立つ学問です。

何かを学び自分のものとすることは、生き方が変わることです。
経済学を学ぶ機会を楽しんでください。

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