南 裕子(ミナミ ユウコ)特別客員教授

南 裕子 特別客員教授

南 裕子(ミナミ ユウコ)特別客員教授
経営学科:キャリア発達、キャリアカウンセリング

略歴

(学歴)

  • 1990年:立教大学法学部法学科卒業
  • 2016年:筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程修了(カウンセリング修士)
  • 2017年:名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程(在学中)

(職歴)

  • 1990年:鉄道会社 広報室、ホテル事業、社長室CSR推進業務
  • 2009年:東京労働局 就労支援業務
  • 2011年:公立・私立大学 キャリアカウンセラー 
  • 2016年~東京工業大学 特任専門員

連絡先

  • E-mail:add_yuko_minami.png
  • 研究室:中央-804
  • オフィスアワー:木・金曜日の授業終了後

研究分野

キャリア発達、キャリア形成支援

主要業績

(査読論文)
「離転職理由が失業中の感情に与える影響-転職を目的とする若年離職者に焦点をあてて-」(南裕子・岡田昌毅)2019 産業・組織心理学研究,32,127-137.
「社会人大学院志向者の将来や仕事に関する価値観の特徴」(三好きよみ・川崎知己・南裕子)2019 産業技術大学院大学紀要,12,107-112.
「理工系大学生の就職を巡る状況と課題」(南裕子・金井篤子)2017 名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要心理発達科学,64,157-164.

(学会発表)
「理工系大学生における就職活動開始以前の就職活動に対する自己効力感と就職活動不安に与える影響要因について」(南裕子・金井篤子) 2018
産業・組織心理学会第34回大会発表論文集,41-42.
「若年転職経験者の退職理由と失業期間の感情について」2016 日本カウンセリング学会第49回大会発表論文集,116.
「社会人大学院志向者の価値観の特徴」(三好きよみ・川崎知己・南裕子)2015 産業・組織心理学会第31回大会発表論文集,93-96. 

学外での活動

杉並区社会教育委員
産業・組織心理学会,日本キャリアデザイン学会,日本カウンセリング学会,日本心理学会,日本教育心理学会,日本キャリア教育学会,日本学校心理学会

保有資格

公認心理師,キャリア・コンサルティング技能士(2級),学校心理士,産業カウンセラー

講義について

全学部対象の基礎教養科目であるキャリア・デザインの講義では,様々なアプローチにより,就職活動だけでなく、それ以降にも求められる、自立したキャリア形成に必要な能力・資質の獲得及び向上を目指します。具体的には、自分を知るための自己理解や他者理解、企業に対する知識を深めるための仕事理解や人事評価、他者との関係性を作っていくためのコミュニケーションやリーダーシップ、更にDX(デジタルトランスフォーメーション)や女性のキャリアについて、ワークシートや様々な尺度を活用しながら、理解を深めます。

研究テーマ

移行期のキャリア発達に興味があります。大学生の就業先の決定に至るまでの移行過程、さらに社会にでてからの転職過程におけるキャリア発達について研究しています。

これからのキャリア形成に必要なこと

私の新卒での就職活動時期は、男女雇用機会均等法の施行後であったことから、総合職を選択して入社をしました。研修や配属先、業務内容についての男性社員との区別は何もない一方で、日常的な時間外業務の対応については決まっていませんでした。新入社員の私は、それまで慣習として一般職の女性社員が行っていたお茶くみや掃除等について部署としての対応方針をまとめるように指示を受けたのですが、部署内の意見の集約がなかなか進まず、取りまとめるまでに苦労をしました。しかしこの経験を通して、企業のもつ文化には、社員の価値観や志向により形成され受け継がれてきた歴史があることや、企業で働く人たちの中には職制の異なる人たちが混在していること、またこれらが慣習の変化に対して様々な影響を及ぼすことを学ぶことができました。これからみなさんが移行していく社会や企業を取り巻く環境は、グローバル化やIT化により、これまでとは比較にならないような激変の中にあり、さらにその傾向はコロナの影響によりますます加速していくことが予想されます。みなさんは、この時代の大きな変革期に職業キャリアをスタートさせることから、これまでの企業文化や制度設計の背景とは全く異なる環境の中で、自らの求める道を切り開いていく力が求められます。そのためには、成功だけでなく、失敗を含めた様々な経験を通して、自分の考え方の幅を広げていくことが肝要といえます。自分の大切なキャリアをしっかりと形成していくために、この貴重な学生生活を有効に活用されることを願っています。

メッセージ

ご入学おめでとうございます。これから始まる学生生活を通した様々な学びは、自分自身に対するたくさんの気づきを得る機会となります。また弛まぬ努力や様々な経験は、みなさんを支えてくれる資源となります。
これらの貴重な資源を積極的に獲得することにより、学校から社会ならびに社会におけるキャリアの選択・形成につなげて下さい。

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