土井 良平(日立製作所)
ヨット部での経験を営業の仕事に活かす
入社以来、営業マンとして活躍している土井良平さん。
学生時代のハードな部活動の経験で身に付けたコミュニケーションのスキルが、現在の仕事に活きている。

土井 良平 Ryohei Doi
日立製作所 情報・通信システム社 ネットワーク営業統括本部
NTT営業本部 NTTドコモ営業部 課長代理
Profile
2001年、経済学科卒業後、日立製作所に入社。金融システム営業統括本部に所属となり、銀行向けの営業を担当する。12年4月、現在の部署に異動となり、大手通信会社向けのシステム営業を担当する。
Voice

土井良平さんは2001年に日立製作所に入社して以来、一貫して営業畑で仕事をしてきた。約10年間は銀行を対象に機器やシステムを販売。2012年4月から、大手通信会社への営業を手がけている。
「新たな分野への参入を目指して新規提案をしていく担当になりました。ほとんどゼロから開拓していかなければならない大変な仕事ですが、自由な発想で取り組んでいける面白さがあります」
営業の仕事に求められるのは、コミュニケーションのスキルであり、顧客としっかりとした信頼関係を取り結んでいく粘り強さだ。学生時代のヨット部での経験で、その基礎を身に付けたという。
「1年のうち半年は、八景島の施設や葉山の民家で合宿生活をしていました。50人近い部員との共同生活が続くので、話し合いながら互いの妥協点を見つけていかないと、必ずトラブルになります。あの経験から、価値観が違う人たちと共存していく方法を学んだ気がします」
ヨットは、数艇の成績の合計で勝敗が決まるチーム競技だ。練習、合宿、試合という過程で、チームワークや他人を尊重する大切さを学んだ。企業同士が良好な関係を築くには、お互いの利害を把握し、話し合うことが不可欠。ヨットの経験が社内外でのコミュニケーションに確実に活きていると土井さんは言う。
学習院大学を目指す人たちに向けて、土井さんはそうアドバイスする。自身、ヨットとゼミに本気で取り組むことで、貴重な経験や代えがたい充実感、そして多くの仲間を得た。
「学習院の学生はおとなしいというイメージがあるようですが、実際には、骨があって自己主張の強い人もたくさんいるんですよ」
彼自身、そんな「骨があって自己主張の強い人」の一人であることは間違いない。
「日本のものづくりの文化は、世界に冠たるものだと僕は思っています。一営業マンとして、それを多くの方々にお伝えし、日本の成長に貢献していくこと。それがこれからの僕の目標です」