海外研修レポート(カナダ・Western University)
- 研修期間:Mid-termMid-term(1学期間)/2023年9月7日~2024年4月12日
- 研修種類:Faculty academic studies
- 留学先国名:カナダ
- 留学先:Western University
Q.いつ、どこへ行きましたか?研修先教えてください。また、カナダドルで授業料はいくらでしたか?
カナダのオンタリオ州ロンドンにあるウェスタン大学(学部推奨プログラム)へ、2023年9月から2024年4月まで留学しました。このプログラムは「Visiting Student」という形で色々な学部の授業が履修できるもので、ビザは「観光ビザ」です。授業料は約17000カナダドルでした。
【写真】ロンドンの公園
Q.宿泊先について少し教えてください。
滞在先はウェスタン大学のオフキャンパスアパートのリストから、自分に合う条件や価格の物件を幾つか調べ、家主と連絡を取り、実際に物件を内見して決めました。滞在先に決めたシェアハウスはキッチンやバスルームなどの共有スペースを持った賃貸住宅で、1450カナダドルの物件でした。
【写真】ロンドンの家
【写真】家のキッチン
Q.キャンパスでの生活や授業について教えてください。学んだ科目等やその内容を教えてください。授業で一番楽しかったことはなんですか?
社会学の授業をいくつか受講しました。具体的な科目としては、「Society and You」や「Life is Not Always Fair」などです。社会と自分とがどのように影響し合っているのかなど、社会学を私たちの生活と結び付けながら学ぶことができました。社会で起きる問題に対して解決策を模索するときに、単に個人の状況や性格を考慮するのではなく、社会の経済的および政治的制度を考慮する必要があることを学びました。個人の人生も社会の歴史も、その両方を理解することで初めて社会問題を理解することができました。
Q.授業後の経験で、一番楽しかったことはなんですか?
授業外の経験で最も楽しかったことは、ニューヨークへの旅行です。友達とアメリカのニューヨークへ旅行する機会があり、アメリカやカナダの優れた点を再発見することができました。アメリカはより自由な国で、街行く人はとてもフレンドリーでした。例えば街中のエレベーターの中で知らない人が話しかけてくるなど、気まずい空間を作らないような気遣いを感じました。一方で、治安の悪さも感じたました。カナダでは治安の悪さを感じることはあまりなく、また街も清潔に保たれていると思いました。
【写真】ニューヨーク
Q.海外研修期間で、外国語コミュニケーションに関して学んだ最も重要なことは何ですか? あなたの外国語能力はどのような点において向上しましたか?
海外研修期間で、外国語コミュニケーションに関して学んだ最も重要なことは、文法的な間違いなどを恐れずに話すことの重要性です。初めは間違いを恐れ英語を話すことに躊躇していましたが、間違いを恐れるよりも、むしろ多くの間違いして修正する方が成長につながることを学びました。多くの間違いをしたからこそ、自分の外国語能力は格段に向上したと考えています。英語圏の人々の英語は時に凄まじい速さでしたが、徐々にそのスピードにも慣れ、コミュニケーション能力も向上したと思います。
Q. あなたの異文化経験でのチャレンジについて教えてください。困ったこと、あるいは難しかったことがありましたか?行く前に準備しておけばよかったことがありましたか?
外国で暮らしていく中で文化の違いに悩まされることは多かったと思います。具体的には、日本では交通機関が時間通りに来たり、時間や約束に対して基本的に忠実ですが、カナダでは交通機関が時間通りに来ることは珍しく、時間や約束に対しても自由な人が多かったと思います。バスのルートが急な工事で変更したり、遅延したりすることは当たり前で時間通りに来ることはほとんどありませんでした。
Q.日本とホスト国の「国際的」な違いだなあ、と気づいたことはありますか?例えば、文化や習慣、大学の授業、人々の態度や行動、社会の仕組みの違い等です。
日本とカナダとの国際的な違いは、多様性の受け止め方の違いにあると思います。日本では、日本に来た外国人の方も日本の文化や価値観、ルールに合わせて暮らす必要があります。一方で、カナダではルールはあるものの、文化の違いが日本に比べて許容されている様に感じました。これは様々な国から移民を受け入れているカナダだからこそだと思います。
【写真】トロント
Q.あなたの研修先やその地域あるいは社会における多様性について、どのようなことに気がつきましたか?
研修先の地域の多様性は、非常に多様性に富んでいました。キャンパス内で沢山の留学生に会う事ができるし、海外にバックグラウンドを持つカナダ人の学生もたくさん在籍していた。僕はカナダ人の友達はもちろん、日本とカナダとのハーフの友達や、フランスとカナダのハーフの友達、アメリカ、中国、韓国、インド、イランなど様々なバックグラウンドを持つ人々と友達になることができました。街自体は大学生や語学学生の若者が多く地元の人々とうまく共存していたと思います。
Q.海外研修の体験をどのようにこれから活かすつもりですか?
海外研修の体験を国際社会科学部の授業でまずは活かしたいと思います。社会学についてウェスタン大学で学んだことは、日本で学ぶ社会学とは違う視点であり、自分の視野や考え方の幅が広がったと感じています。日本とカナダとの法制度や歴史的な背景が異なるため、同じ社会学という学問を学ぶにしても、取り上げる事例や歴史は全く別のものでした。将来、仕事で海外の方と接する時ややりとりがある時に、今回の経験を活かして、文化の違いや言語の違いを乗り越えることができると思います。
Q.次の参加者へのアドバイスをお願いします。
留学期間は限りがあり、あっという間に時間が過ぎるため、たくさん出かけ、留学生活を楽しんで欲しいです。カナダで出会う様々なバックグラウンドを持った友達との時間は、日本ではなかなか経験できるものではないので、旅行や遊び、ジムなど限られた時間を友達と満喫して欲しいです。また、学部推奨先への留学では手続きをエージェントなどを通さずに自分自身で行うことが求められます。自分は特にビザの手続きで苦労した部分があるので、学部事務室の方々や留学相談室、海外研修担当の先生方に相談するなど、手続きを早め早めに行うと良いと思います。
【写真】ウェスタン大学のジム