教員紹介

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大原 祐治 教授

OHARA Yuji

略歴

【略歴】 学習院高等科教諭、千葉大学教授、実践女子大学教授を経て、2026年、学習院大学文学部日本語日本文学科に着任。

専門分野

近現代文学

主要著書

『戯作者の命脈―坂口安吾の文学精神』(春風社、2022)、『坂口安吾大事典』(共編著、勉誠出版、2022)『占領期の地方総合文芸雑誌事典』(共編著、金沢文圃閣、2022)『文学的記憶・一九四〇年前後―昭和期文学と戦争の記憶』(翰林書房、2006)

研究分野

日本の近現代文学を研究対象としています。これまで、坂口安吾の文学についての関心を出発点に、アジア太平洋戦争前後の時代における文学と関連メディアの動向について考える研究を行ってきました。具体的には、戦争末期の空襲で大都市の出版・印刷が大きな被害を受けた時代に、疎開者を含む地方の文化人たちが発行していたローカルメディアに着目したり、受験雑誌のなかの投稿欄などに注目して、未来における作家予備軍たちの鬱屈した受験生時代を掘り起こしたりするような研究です。いずれも、全国各地の図書館や資料館を訪ねたり、古書として流通している雑誌や新聞を探しまわったりするような地道な作業を通して、文学作品が生み出される場としてのメディアの諸相を掘り起こすことを目的としてきました。

こうした研究の成果として、散逸していたり、存在を忘却されたりしていたような雑誌や新聞を掘り起こし、それを復刻・紹介するような仕事にも携わってきました。特定の作家に注目し、一つの作品をじっくりと読み込むことを通して、その中に描き込まれた時代と社会について考えることと、そのような作品が社会の中に登場することになるメディア環境について考えること、その両方を行ったり来たりするような研究を行っています。今後は、作家とその作品が社会の中で消費され、記憶される(あるいは忘却される)仕組みについても考えてみたいと思っており、文学者を描いた戦後の「実名小説」の試み、「文学碑」「文学散歩」といった事象に関する調査研究などを構想中です。

私の授業

まずは文学作品をじっくりと読み込むことを大前提としています。読み込めば読み込むほど、何となく理解できていたはずの作品のなかに、よくわからない「何か」が見出されてくるものです。私の授業では、こうした経験を出発点としつつ、その「何か」を説明するための知識を総動員していくような経験をしてほしいと思っています。わからない「何か」が、時代風俗や社会状況に関することであれば、徹底的に調べて注釈をしていくことが必要になります。あるいは、それが登場人物の行動や心理に関する問題であるならば、作品の構造や語り口について、ときには難しい批評理論にも挑戦しながら読み解いていくことが必要になるでしょう。講義形式の授業では、私自身が関心のおもむくままに解説し、それに対する受講者の皆さんのコメントを受け止めながら、さらに次のステップへと進む、というようなスタイルになると思います。一方、演習形式の授業では、このような作業を受講者自身に体験してもらうことになります。もちろん、資料の調べ方や論点の見つけ方、論理展開の組み立て方などについては、ある程度のサポートをしますが、主役は受講者の皆さんです。闊達な議論が展開され、各自の知的好奇心に火がつくような場が生まれることを期待しています。

趣味

音楽鑑賞と楽器演奏が趣味です。学生時代には、この大学のスカイサウンズジャズオーケストラに所属し、ビッグバンドジャズの世界にどっぷり浸っていました。現在も、卒業生を中心に結成された社会人バンドでトロンボーンを演奏しています。

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