教員紹介

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安部 清哉 教授

ABE, Seiya

略歴

1958年7月仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期3年の課程単位修得中途退学。 東北大学文学部助手、フェリス女学院大学助教授、同教授を経て、 2003 年 4 月より学習院大学文学部教授。 専門は、日本語学、方言学。

専門分野

日本語学・方言学

担当授業(2025年度)

  • 日本語学演習:漢字・漢語(和製翻訳漢語)・語基からみる西洋化した日本語日本文化
  • 日本語学演習:『松浦宮物語』と藤原定家の文体・和歌
  • 日本語学概論: 「日本語」を初めて発見するための日本語学
  • 日本語学講義Ⅱ(前期):方言学・社会言語学―研究と調査法・分析法
  • 日本語学講義Ⅱ(後期): 日本語の音声・音韻と言語変化
  • 日本語学演習(院):日本語史研究法(現代語・古典語ー語彙研究を中心に)

主要著書

  • 『明治初期理科教科書の近代漢語』(編著、花鳥社、2021)
  • 『日本語の語彙3 中世』(編著、朝倉書店、2020)
  • 『日本語の音』(共著、朝倉書店、2017)
  • 『日本古典対照分類語彙表』(共編著、笠間書院、2014)
  • 『語彙史』(共編著、岩波書店、2009)
  • 『方言の形成』(共著、岩波書店、2007)
  • 『ケーススタディ日本語の歴史』(共編著、おうふう社、2002)
  • 『日本語源大辞典』(執筆、小学館、2005)

所属学会

日本語学会(2006.4~2021.4 評議員,2000.6~2003.5 編集委員,2004.6~2007.5 大会企画運営委員)/日本言語学会/萬葉学会/訓点語学会/計量国語学会/国際方言学言語地理学会SIDG/韓国日本学会KAJA/日本文芸研究会/(国立国語研究所『日本語科学』編集委員 2002~2004)

研究分野

研究テーマ:語彙論・語彙史の研究、方言史・地理言語学研究

日本語日本文学科で/私のゼミで学ぶみなさんへ

国際化とともに、日本語の他に、1つか2つの外国語を(多少なりとも)使えるようにしておく必要がでてきました。日本語であれ外国語であれ、言語の研究(言語学や日本語学)に触れその方法を学んでおくことは、この多言語時代に世界と向き合い、世界の人と言語を通してコミュニケーションを行っていく上で、少なからぬプラスがあると思われます(私も、日本語学をやってみようかと思ったのは大学でドイツ語に触れてからでした)。 外国語に触れると日本語との相違に気づき、ひいては日本語そのものが気になり始めます。また、外国人とコミュニケーションしていると、どの言語であれ”ことば”で意思疎通ができたりできなかったり、あるいは、誤解が生じたりするという不思議(?)な言語感覚を体感できます。普段空気のように自覚できずに使用している自分自身の”ことば”の、いわば生き物としての姿かたちを自覚できる瞬間です。 異なる”ことば”の間での理解という点では、それは実は、現代日本語と古典語との間においても、共通語と方言との間においても、ほとんど同じ問題が存在します。奈良時代の古語を正確に理解するにはどうしたらよいか、訳本を読めばそれだけで正確に理解できたことになるのかどうか。方言は共通語と同じ構造なのか違うのか、なぜ方言が存在し、どうして方言でないと表現できない独自の意味が存在するのか。現代日本語共通語と異なることば(古典語・方言・外国語)が、わかる、理解できる、ということはいったいどういうことなのか。  最近の研究テーマは、日本語(中古・中世語)の語彙(語の意味や語法の仕組み)と文体との関係、及び、方言の歴史及びそれとつながっているモンスーン・アジアの諸言語の中での日本語の形成です。時代や地域を問わず日本語(あるいは日本語と外国語との比較)に興味関心がある方といっしょに、”ことば”の不思議さの解明に取り組んでいきたいと思っています。

趣味・特技

最近のマイ・ブームは狭い庭でのフルーツ栽培で、ブドウ、イチジク、カキ、レモンが食べられます。関連資格では「学芸員になるための資格」、教員免許(中学1級、高校1級)、弓道2段、騎馬民族文化への関心から全国乗馬倶楽部振興協会5級。紅茶、アルザスワイン、スコッチシングルモルト、日本酒党。旅行は好きでようやく24ヵ国、日本は最西端の与那国島・人の住む最南端の波照間島も含め全県一度は土を踏んでいます。

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