【学会紹介】ゾンビ映画研究会

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8月26日、学習院大学目白キャンパス東1号館でゾンビ映画研究会が開催されました。
ゾンビ映画研究会は、もともとは大貫敦子教授のゼミ出身者を中心とした、ゾンビ映画を鑑賞しその内容についてディスカッションする集まりだったものを、学習院大学身体表象文化学会が研究会として引き継いで、現在定期的に開催されています。

 映画やTVドラマ、ゲームなどにおけるゾンビ・ブームを受け、たくさんの関連本が出版されるなど、近年、人文学の領域においてもゾンビへの関心は高まっています。この日の読書会では、学会メンバーのSNSでの告知を見て本研究会への参加を打診くださった、『ゾンビ学』(人文書院)の著者で奈良県立大学地域創造学部准教授の岡本健氏をお迎えし、『ゾンビ学』とD・ドレズナーの『ゾンビ襲来』(白水社)の内容について、担当者による発表と参加者によるディスカッションを行いました。


(岡本健 氏)

 具体的には、これらの本を参考としながら、1932年に映画にゾンビが登場して以来の映画史的展開の整理がなされ、またその過程でゾンビという言葉のもつ意味やそれに対する認識がどう変化したかが議論されました。さらには政治的・社会的な状況の象徴として、あるいは肉体的な矛盾としてのゾンビ、ジェンダー論、政治学から見たゾンビ、ゲームや舞台でのゾンビ表現等々、多方面からのたくさんのトピックについて話題になりました。


学習院大学人文科学研究科 岡田助教

 映画や演劇の研究、文化論、ジェンダー論など多様な学問的バックグラウンドのある人々が集まって活発な意見を交わしており、新しい視点からゾンビを理解できる有意義な機会となっています。ゾンビ映画に関心のある方はどなたも参加することができます。

興味のある方は下記ホームページをご確認ください。

第一回学習院大学身体表象文化学会大会
パネル・ディスカッション:「歩き出すゾンビ・走り出すゾンビ~虚実‐生死を攪乱する身体イメージをめぐって~」
登壇者:藤田直哉(SF・文芸評論家)/岡田尚文(学習院大学助教)
司会:野田謙介(マンガ研究者、翻訳者)
日時:10月21日(土)16時10分~17時40分
会場:学習院大学西5号館301室
学会HP:http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~guscscvr/

岡田助教によるYOMIURIONLINE 学習院TIMESの
「ゾンビ映画で納涼を―「生ける屍」の存在論」という記事についてはこちら