2019.12.11 Wed
日本銀行が主催する、大学生を主な対象とする金融・経済分野に関する政策提言の小論文・プレゼンテーションコンテスト「第15回 日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」に、経済学部経済学科清水順子教授ゼミの3年生から5チームが応募。うち古瀧紗夜さん(栃木県立宇都宮女子高等学校卒)、小泉亜夕さん(日本大学藤沢高等学校卒)、佐藤七愛さん(浦和明の星女子高等学校卒)によるチームが、「ポイントカード型教育バウチャー券で相対的貧困による教育機会喪失を解消する 」というテーマで発表、優秀賞を獲得しました。

11月23日に日本銀行本店にて開催された決勝大会には、全国から応募された104チームによる予選(書類審査)を通過した学習院大学を含む5チームが進出。プレゼンテーション、質疑応答の結果、最優秀賞・優秀賞・敢闘賞のチームが選出されました。
古瀧さん、小泉さん、佐藤さんは、今回の受賞について
『自分たちの体験をもとに、「現金を動かさなくても、様々な理由から教育機会を持てない子どもに、社会のいろいろな人が少しずつ「善意」という価値を出し合うことで、子どもたちが自らチャンスを得ることができる仕組みを考えられないか」という理念や問題意識を出発点として、その課題の解決策は何だろうと考えました。チームで議論するなかで、一言で言えば、子どもたちによる地域活動に対して、習い事に使えるポイントを付与するポイントカード型教育バウチャー券という制度がその解決策になりうるのではと思いました。
アイデアの具体化では、実際に学童施設へ行って職員の方や小学生にインタビューして需要の調査を行ったり、区役所の方へ制度化に際しての現実的な問題点についてヒアリングをしたり、現場を見ることを大切にしました。また、社会保障が専門である学習院大学経済学部鈴木亘教授にもアドバイスをいただきました。プレゼンテーションに関しては、ゼミ内ではもちろん、経済学部の他のゼミでの発表練習を重ね、決勝大会に挑みました。
決勝では、15分のプレゼンテーションで自分達の考えを伝えることの難しさや、想定した質疑にならなかったことなどの議論における技術的な課題といった反省点も出ましたが、応募した104チームのうち5チームしかできない経験ができて、また結果として優秀賞もいただけたことは、この先にも繋がるいい経験になりました。
企業や団体は、経済的価値の追求のほかに、社会的価値もそれと同様に重視することが求められるようになってきています。今までチャンスを得られなかった子どもに、企業団体も含め社会の構成員の善意の連携によって、機会を与えられる社会になっていくと良いなと思っています。』
とインタビューに回答してくれました。
関連サイト(外部サイト):日本銀行 学生向けコンテスト「第15回 日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」決勝大会の結果について
(制作:広報センター)