2015.05.29 Fri
サッカー部
東京都大学サッカーリーグ戦 春リーグ【1部】 5月10日 vs東京農業大学

1部強豪校の洗礼を受けるも、反撃弾で一矢報いる
(試合レポート)
晴天に恵まれた薫風の中、東京都大学サッカーリーグ戦、ホームでの戦いとなった東京農業大学との第2節。引き分けに終わった前節を糧に、学習院イレブンは1部での初勝利を狙う。
前半開始2分、フリーキックを起点に先制を許してしまう。早い段階でのビハインドを跳ねのけるべく、ロングパスで相手陣の高い位置までボールを運び、ゴールを狙うもののなかなかシュートまで持ち込めない。その後農大に攻め込まれる場面が続くも、GK丹羽による好セーブで凌ぐ。
28分頃には左サイドから攻め込み、また、31分には右サイドからのコーナーキックでチャンスをつくるも得点につながらず。35分には農大の巧みなドリブルでDFがかわされシュート。39分には右からのクロスにヘディングで合わせられ、立て続けに2失点を喫して前半を折り返した。
迎えた後半、立ち上がりは積極的に攻め、早いパス回しでゴールを狙いにいく。5分、センタリングにFW吉田がヘディングで合わせるも惜しくもゴールならず。また、8分にはゴール前にパスが通るもオフサイドの判定に。その後は農大にボールを保持され、コーナーキックから立て続けに攻め込まれるが、DF角田を中心に守りを固め、ゴールを許さない。
15分にMF鈴木からMF田中に交代、25分にFW吉田からFW白須に交代し、何とか反撃の糸口を見つけたい学習院。26分にコーナーキックから攻め込み、33分にはMF檜垣がシュートを放つもなかなか得点につながらない。相手の固い守備に阻まれ、高い位置までボールを運べない時間帯が続いたが、43分、左サイドからのコーナーキックに、DF青木が再度クロスを上げ、FW白須がヘディングで合わせてシュート。待望の1点をもたらした。しかし46分に農大に駄目押しとなる追加点をゆるし、1-4で試合終了のホイッスルを迎えた。
東京都大学サッカーリーグ戦1部の洗礼を受けたかたちとなった学習院。部一丸となって、総力で次節に臨む。
東京都大学サッカーリーグ戦 春リーグ 第2節 2015年5月10日(日)10:00キックオフ |
学習院大学 VS 東京農業大学 @学習院大学北グラウンド |
学習院 | 1 | 前半0-3 | 後半1-1 | 4 | 東京農業大学 |
得点者:学習院 白須、東農大 <略> シュート数:学習院3/3 東京農業大6/6 |
学習院大学 監督 桜蹴会OB 榎本 久志 | |||
学習院大学 スターティングメンバー | |||
ポジション | 背番号 | 名前 | 学年 |
GK | 12 | 丹羽 優太 | 3 |
DF | 13 | 西村 凌 | 2 |
DF | 55 | 青木 亮佑 | 3 |
DF | 48 | 西田 稜馬 | 1 |
DF | 3 | 角田 隼一 | 4 |
MF | 50 | 楠田 将太郎 | 1 |
MF | ◎10 | 中村 一貴 | 4 |
MF | 17 | 加藤 寿弥 | 2 |
MF | 18 | 鈴木 大樹 | 3 |
MF | 11 | 檜垣 寧宏 | 1 |
FW | 16 | 吉田 篤史 | 3 |
学習院 交代メンバー | |||
MF | 7 | 田中 尚峰 | 4 |
FW | 25 | 白須 達也 | 2 |
◎はゲームキャプテン
<榎本久志監督のコメント>
―試合を振り返っていかがでしたか?
前半の早い時間に失点してしまい、立ち上がりが非常に悪かった点は反省しないといけないが、後半については十分戦えたと思う。ファーストボールを競り合い、セカンドボールでこぼれたところを途中出場のMF田中選手に拾ってもらうようにしたところ、だいぶ効果が上がってきたと感じるし、できるだろう目途もついてきたので、次節は立て直していきたい。
相手チームは推薦で入っている選手も多く、個々の1対1の能力ですべてを勝とうというのは難しい。そのため、守備では味方をどれだけ集められるか、スピードとクオリティを上げて、相手の攻撃を防いでいくことをしっかりやっていこうと思う。
―ハーフタイムではどんな指示を出されましたか?
相手もプロの選手ではないからこそミスも出る。こぼれたボールや際どいボールを拾っていけばこちらもチャンスがつくれるし、流れを引き戻せると話した。後半は比較的狙い通りのことができたと思う。相手との駆け引きがしっかりできれば、簡単にはやられないはず。
―新入生も入り、新たなチームで臨む春リーグ。次節に向けての意気込みをお願いします。
DFの中央に西田、中盤のMFに楠田、檜垣とスタメンに1年次生が3名入っているだけでなく、サブにも2、3名1年次生がいる。チーム内での競争も激しくなってきており、非常に良い効果が出ていると思う。雰囲気をより高め、良いチームにしていきたい。
1対1になると押し込まれるシーンもあり、相手には強さ、テクニック、スピードも備わっていると思うので、繰り返しになるがどれだけ守備の時間に人を集められるか、また、どれだけルーズボールを拾えるかにかかっている。今後の練習で修正していきたいと思う。
<キャプテン・MF中村一貴のコメント>
―前半、後半を振り返っていかがでしたか?
前半の早い時間に失点してしまった。格上の相手であっても、0-0の時間を長くすれば相手にも焦りが出てこちらにチャンスが転がってくると考えていたが、そのプランが少し崩れた。前半に1点を返すチャンスはあったが、そこで決めきれなかった。
ハーフタイムでは、「一人ひとりがまず自信を持ち、そして仲間を信頼してチームとしても自信を持ってやっていこう」と話した。前半で3失点してしまい、負けている状態なのでやるしかなかったが、後半は相手が守備を固めたため、こちらもあまりチャンスをつくることができなかった。そんな中でも1点を返せたが、最後にも失点してしまったので、自分たちの甘さや未熟さが目立った試合だったと思う。
前半はいくつかチャンスをつくれたが、相手が守備を固めた時にどうやって自分達が押し進めるかという点が攻撃での課題。自分達らしいかたちがなくなってしまったので、ボールを保持してつないでいく姿勢が大事かなと思った。身体の寄せや強さなど、個人個人の課題が浮き彫りになったので、今後はそこをクリアにしていきたい。
―春リーグ、初のホーム戦でした。チームの状態は?
我々はスポーツ推薦がないこともあり、東京都1部で格上のチームが相手となると、個の差でやられてしまうこともある。そのため、組織的にチームワークをもっと高めていかないといけない。実践を積み重ねていけば、我々なら勝てると思う。
―最後に、次節への意気込みをお聞かせください。
今年のチームスローガンは、「挑戦」。格上の東京都1部の相手チームをすべて食ってやろうという気持ちで全試合望んでいく。本当に厳しい戦いが続くと思うが、全員一丸となって一つひとつ勝利を重ね、関東大学サッカーリーグ昇格という目標を達成したい。
<FW白須達也のコメント>
―途中出場となりましたが、見事点を決めました。
負けている状態だったので、自分が点を取って少しでも反撃のきっかけになればと思っていた。コーナーキックからボールが折り返して中に上がってきたのと、仲間が相手GKをブロックしてくれていたので、あとは自分が高く飛んで相手と競るだけだった。フリーでヘディングできたのが点につながったし、シュートを決めてすぐ次の1点を狙いに行こうと思った。
―監督からの指示は?
自分は相手が疲れてきたところで、足でかき回すような役割なので、前節も後半から入った。今回は負けている状況だったので、監督からは「足の速さを活かしてどんどんいけ」と。
―見えてきた課題や、次節への意気込みをお願いします。
チームとしては、前半2分の失点で相手側の流れになってしまった。立ち上がりが課題なので、今後は改善したいと思う。自分の課題としては、今日の試合ではあまりボールにからめなかったので、動き方を考えて工夫して、ボールがもらえるようにしていきたい。次節も途中からの出場になると思うが、点を取ってチームに貢献したい。
最新の試合結果、スケジュール等については学習院大学輔仁会サッカー部公式サイトをご覧ください。