2017.11.07 Tue

ソフトボール部

全員がレギュラー!~学年を超えた絆でさらなる高みへ~ソフトボール部男子インタビュー

全員がレギュラー!~学年を超えた絆でさらなる高みへ~ソフトボール部男子インタビュー

「ソフトボールって女子の競技じゃないの?」主将の長尾さんも、入部するまではそんなイメージがあったそう。しかし、実際プレーしてみてその奥深さのとりことなり、部をリーグ戦3部優勝、2部昇格に導く快挙を果たしました。「全員野球」ならぬ、「全員ソフトボール」でつかんだ勝利の原動力とは......?

法学部政治学科4年 長尾孔英さん

法学部政治学科4年 長尾孔英さん

150キロ超の別世界

入部したきっかけについて教えてください。

6番ユニフォームの背中

高校までは硬式野球をやっていて大学でも続けようと思っていたのですが、1年浪人をしているので体力面でもきついというのと、高校の野球部では上下関係が厳しくて、1年生はボールを使った練習に参加させてもらえずに体力づくりがメインの活動だったので、最初から練習もしたいし試合にも出たいな、と迷っていた矢先にソフトボール部からの勧誘がありまして。そこでは上下関係もほとんどなく、すぐに練習にも参加させてもらえたので、入部を決めました。

野球から転向されたんですね。それまでソフトボールの経験はあったのですか?

バッター

やったことはなかったですし、やはり最初は女子のイメージがあったので、ソフトボールはどうなんだろうと思っていたのですが、やっていくうちに野球とは全然違うことに気づいて、ちょっとずつのめり込んでいくようになりました。

野球と違うソフトボールの魅力はどんなところにあるのでしょう。

野球よりマウンドからバッターボックスの距離が近いこともあって、どんなに遅いピッチャーの球でも体感速度が150キロ以上になるんです。高校の野球部では出て140キロぐらいだったので、今まで経験したことがない速度でやるというのはちょっと別世界な感じがしましたね。今は慣れてあまり感じませんが、最初は『これ、打てるかな?』と思いました。

「楽しくやる」だけではつかめなかった勝利

野球より球速が速いとは意外でした。春季リーグ戦では3部優勝、2部に昇格されたとのことですが、主将として手応えはいかがですか。

集合写真

平成29年度東京地区春季リーグ戦 男子3部において優勝した際の一枚

先輩が引退して僕らの代になったのが、今年は例年より早くて6月だったんですね。そこから漠然と『今までやってきたから大丈夫だろう』という思いでずっとやってきたのですが、自分の中でどこか甘えがありまして、10月のリーグ戦で3部に降格してしまったんです。
 
そこでようやく今までのやり方ではダメだと気づきまして、春季リーグまでに何ができるかということを自分たちなりに考えてやった結果、2部に上がることができたので、そういった意味ではよかったかなと思います。

2部に復帰するために何か工夫をしたり、意識を変えたりしたことはあったのでしょうか。

ピッチャー

試合風景

試合風景

主将になった6月から秋季リーグに入る前まで「とりあえず楽しくやろう」という目標を立ててやってきて、その通りに楽しくはできたのですが、結果が思わしくなかったので、同期での話し合いで「チーム内での切磋琢磨や競争も大切なのでは」という意見が一致したため、楽しくやりつつも、3部に落ちた悔しさを胸に、厳しくしていくところは厳しくやっていこうと決めました。
 
楽しくやろうと思っていても、僕らの代になったので僕らがしっかり頑張らなきゃいけないという思いが強すぎたぶん、チームの一体感が欠けていたのかなとも感じたので、気負いすぎることなく全員でやっていこうと改めて思いましたね。

全員が必ず試合に出られます!

その取り組みのおかげで2部復帰が実現できたのは、ひとつの自信になりますよね。団体競技ならではの難しさを感じることもありますか?

ピッチャーが打たれてしまったり、打てなかったりすると落ち込むことが多いので、「気にせずに、次のことを考えてプレーしてほしい」とは常に言うようにしています。ひとりが頑張っても勝てない団体競技なので、支え合ってやっていくスポーツなのかなと思います。

技術だけではなく、チームワークの良さが勝利の一因にもなったわけですね。学習院のソフトボール部ならではの強みはどこにあるのでしょうか。

僕が入部した時から2年生の春までは1部に所属していたのですが、試合に出ているメンバーと出ていないメンバーの格差が他の大学より少ないのかな、という感覚がありましたね。強豪校になると、試合に出ているメンバー以外はほぼ応援で、出られる可能性がほとんどないのですが、僕らは全員に出られる機会があるので。

全員が必ず試合に出られるというのは、とても大きなモチベーションになりますよね。

練習風景

練習風景

そうですね。今は各ポジションにふたりぐらいいるのですが、人数が少なくなってくると内野をやっていても外野に回るという可能性も出てきて、出場機会もどんどん増えてくると思います。
 
また、やはり他大学と比べると練習時間が限られてくると思うのですが、その限られた時間の中でどうすれば強豪校にも勝てるチームを作れるかというのを常に考えて、勝利につなげられるような練習をやっているところが強みなのかな、と。

上下関係を気にせず、ソフトボールの楽しさを感じてほしい

強豪校とも競り合う強さの裏にはそういった工夫があったのですね。リーグ戦とは別に練習試合など、他大学との交流はありますか?

毎年11月頃に早稲田大学と定期戦をやっています。僕が入ってから勝ったことはないのですが、早稲田大学は常に1部に所属していて優勝経験もある、とてもレベルの高いチームなので、対戦することで「こんなボールを投げるんだ」とか「こういう世界があるんだ」と再認識することができるのです。改めてソフトボールの楽しさを実感したり、「1部に上がったらこういうピッチャーと対戦できるんだぞ」という刺激になりますね。

最後に、新入生のみなさんにメッセージをお願いします。

集合写真

今18歳から24歳までの部員がいて、それこそ小学校が成り立つぐらいの年齢差がありますが、上下関係なく楽しく活動できますし、社会人になってもその関係性をずっと続けられるような部活だと思います。週に何回かの練習を1週間の楽しみにしてもらえるはずですので、ぜひソフトボール部に興味を持ってもらいたいですね。