2019.10.24 Thu

世界民謡研究会

時代を越えて受け継がれる「目白音楽祭」~実行委員会委員長インタビュー~

時代を越えて受け継がれる「目白音楽祭」~実行委員会委員長インタビュー~

目白キャンパスのベストシーズンとも言える、新緑の季節。学習院大学で毎年5月に屋外ステージを中心に開催される「目白音楽祭」は、音楽系の公認団体に所属する学生たちが自ら企画・運営を行っています。
また、1974(昭和49)年から続く伝統のあるイベントでもあります。目白音楽祭実行委員会の三島映(みしまあきら)委員長のインタビューをお届けします。

軽音楽部 三島映さん

文学部日本語日本文学科3年 軽音楽部 三島映さん
メンバーの演奏スタイルや個性を把握し、常に聴く側の反応を意識している姿勢が印象的。
昨年新調したという、美しい深緑のギターが個性を放っていた。

三島さんが考える、目白音楽祭の魅力を教えてください。

一番の特徴(魅力)は、やはり普段聞いていただく機会のない、一般の学生向けに演奏できることですね。曲も、気軽に沢山の方にとって聴きやすいように、選曲しています。
様々なジャンルの音楽系団体が発表するので、私たちも目白音楽祭の演奏を聴く機会は貴重ですし、他の団体と交流したり、共演するきっかけに繋がったりするのも魅力ですね。
普段は自分たち(軽音楽部)だけで演奏行うことが多いので、大学や他の団体との連携という意味で得るものが大きいと思っています。

ライブ

普段演奏を聴くことがない方向けにも選曲をしているそうですが、特に力を入れていることがあれば教えてください。

今日は「踊ってばかりの国」というバンドの「BOY」という曲を選びました。
私自身はあまりテンポの早い曲よりも、ゆるやかな曲が合っていると思っています。
私はギターを担当していますが、演奏する人によって同じ曲でも弾き方や、音の出し方に個性が出てくる楽器だと思います。
大学に入って音楽活動していく中で、演奏の仕方、細かな表現のニュアンスなど、やりたいことを共有できる仲間を持てたことで本当に充実していると思います。

ライブ

ライブ

軽音学部が、目白音楽祭で演奏している曲の順番は全て私が考えています。
今日は入りやすい軽快な曲から始まって、2曲目がピアノのメロディが入ったインストゥルメンタルの曲、3曲目が少しテンポのよい曲が入り、最後に軽音楽部らしいというか、少し"タテノリ"の感じの「BOY」を演奏しました。
自然に演奏を楽しんでもらえるような、曲の順番を工夫しています。ステージの転換をしているときのBGMはPA班(音響担当)が選曲しています。こちらも耳を傾けていただけたら嬉しいです。

PA班

PA班について教えてください。

軽音楽部のPA班は10名程で活動しています。
裏方とはいえ、やはり実際の音を出す部分はPA班が担っているのでよい演奏を届けられるかはPA次第とも言えます。
音響機器の操作は経験やセンスの領域かも知れませんが、軽音楽部のPA班は安定したよい仕事をしてくれます。
また演奏時だけでなく、適宜機材や配線のチェック、こまめなメンテナンスを心がけていることで常に最高の状態で演奏に望むことができます。

ライブ

ライブ

今日の演奏についていかがでしたか。

このところ天候が不安定で、屋外で演奏できるか心配していたのですが今日は(晴れてよい気候で)とても気持ちよく演奏できました。
この曲はメンバーで合わせたのは2回くらいで、あとは1ヶ月くらいの自己練習です。だいたい自宅で練習しています。

ライブ

2年生のときと、委員長として運営する今年はどんな違いを感じますか。

私たちが2年生のとき(昨年)の大学祭で1つ上の先輩達が引退しました。
私たちの代は、このときの大学祭の片付けをすることから、主体となって活動する部の伝統があります。突然自分たちが矢面に立って、仕切っていかなくてはいけなくなったとき、本当に大変な思いをしました。
そこから、私たちの代が中心となって活動しているので、今は安定しているなと実感しています。
正直な話としては、屋外ステージを組み立てる作業が思いのほか大変でした。

バンドメンバー

学習院大学を受験しようと思っている方や、新入生にメッセージをお願いします。

私の場合は音楽活動ですが、大学に来て世界が広がったことで自分の好きなことや、やりたいことを共有できる仲間を見つけることがました。
その中で活動していけることを本当に大切に思っています。
これから大学を目指しているみなさんも、学習院大学でご自身の興味のあることや、初めてのことにも挑戦していけると思いますし、その中で居心地のよい環境や友人を見つけることができると思います。
 
私たちの軽音楽部も、いろんなジャンルの音楽を演奏していますし、私自身も様々なジャンルの音楽に取り組んでいます。
学習院大学では学生がやりたいことに取り組める環境が整っていますし、自分のペースで自由に好きなことに打ち込める課外活動もその一つだと思います。
今年の大学祭での演奏で私たちは引退ですが、目白キャンパスでお待ちしています。