2021.11.08 Mon

快晴の秋空に響く。季節外れの「目白音楽祭」は演奏者の想いをのせて~実行委員会委員長インタビュー~

快晴の秋空に響く。季節外れの「目白音楽祭」は演奏者の想いをのせて~実行委員会委員長インタビュー~

学習院大学で毎年5月に開催されていた「目白音楽祭」は、今年48年目を迎えます。音楽系の公認団体に所属する学生たちが企画・運営するもので、1974(昭和49)年から続く伝統のあるイベントです。しかし昨年は初の中止となり、今年は2度の延期を経て106日から開催されました。

2021年度目白音楽祭実行委員会の松村七海委員長に、異例の開催となった目白音楽祭についてお話を伺いました。

文学部ドイツ語圏文化学科3年 軽音楽部 松村七海さん

文学部ドイツ語圏文化学科3年 軽音楽部 松村七海さん

今日の演奏を終えて感想をお願いします。

まずは、(無事に演奏を終え)ほっとしています。
昨年からコロナ禍の影響で学内での練習やイベントができず、学外のスタジオを借りて練習していました。

ライブ

コロナ禍で活動を維持していくのはどのような状況でしたか

軽音楽部としての活動はほとんどできず、各バンドごとに練習する状態が続いていました。今まで定期的行っていたような、発表するステージも中止になってしまい、練習するにもモチベーションの維持が難しかったと思います。
オンライン上での発表の場も可能ではありましたが、やはり「その場」の熱量を聴きに来てくれたお客さんと共有できることが大切だと思っています。
めじおん(目白音楽祭)が開催できたことで部員の気持ちが音楽活動に向かってきているので、部がよい状態になったと実感しています。

野外ライブ

約2年半年ぶりとなる「めじおん」の開催でしたが

私の主な仕事は開催のスケジュール調整と、感染症対策のガイドラインを立案することでした。
ガイドラインは屋外なので、「歌うことがない人は全員マスクを着用すること」など従来の運営方式と大きく変更はなく、決めることができました。ただスケジュールについては、従来通り5月に計画していたものが2回延期になり、10月の今になったことで各音楽系団体との連携や、大学側とのスケジュール調整の面では大変だったと感じました。

ライブ

今までとの違いはどのように表れていますか

今回は最高学年である3年生を中心に演奏メンバーを決めています。約2年の間、生演奏でのライブの機会がなかったこともあり、3年生が中心の出演になりました。
私達のバンドはスリーピース(3人編成)で出演したのですが、3人だとより11人の技術が求められるためです。今年は各バンドとも、個々人の実力を発揮して、挑戦したいという気持ちが出ていたと思います。
5月からの延期もあって半年ごしの発表となり、各バンドの気持ちの込め方も違うと感じています。

ライブ

委員長になることはいつ頃から意識されたのでしょうか

1年生の後期です。1年生で初めて参加しためじおんが印象的だったからです。
当時はステージの組み立て作業があったのですが、思いのほか作業量を要します。
そこでいろんな(軽音楽部以外の)音楽系団体と協力して作業したのが思い出に残っています。
高学年になって、何らかの役割を受け持ちたいと思っていましたが、新緑の中、屋外で気持ちよく演奏できる「めじおん」の印象が強かったので、やるなら「めじおん」と思うようになりました。
ただ、今回のガイドラインを策定するにあたって、ステージの組み立ては実施しないことになりました。大人数で時間をかけて作業する必要があるので、今年はステージを作るのは難しいと判断しました。

メンバーの記念写真

(撮影のために、一時的にマスクを外しています)

松村さん自身の音楽活動や、軽音楽部について教えてください

私は海外のインディーズのPOPが好きで、今日の演奏はSnail mailというアーティストの「The 2nd most beautiful girl in the world」です。4曲中の1曲目ということで、聞きやすさ、耳に入りやすく盛り上がる曲として選びました。
高校まではバンド活動や、音楽系の部活動はしていませんでしたが、自宅でアコースティックギターを弾いていました。大学生になってしたいことの1つが音楽活動でした。

11月の大学祭での発表を最後に、私たちは引退となります。在学生も大学に来る機会が減ってしまいましたが、音楽を通じて大学内を盛り上げられたら嬉しいですし、軽音学部に共感してくれる方が、来年以降も入部してきてくれることを楽しみにしています。