2026.06.17 Wed
ジャズダンス部AQUA
いっぱい話していっぱい踊って。 ~ジャズダンス部AQUA~

ジャズダンス部AQUAは、学習院女子大学の同好会として2002年に設立され、2006年には部に昇格。まもなく設立から25周年を迎える中、2026年4月には大学統合によって学習院大学公認の部活動となりました。ダンス未経験で入部した部員も含め、取材時には誰もが楽しそうに踊っていたAQUA。その魅力を3年生の笹本さんと佐伯さんにお聞きしました。


笹本和花さん 国際文化交流学部日本文化学科 3年 群馬県・私立共愛学園高等学校出身[2026年度 幹事長]
佐伯雪乃さん 国際文化交流学部国際コミュニケーション学科 3年 東京都・私立藤村女子高等学校出身[2026年度 副幹事長]
みんなと感動を共有したい!
まずはAQUAの概要から教えてください。

笹本:ジャズダンス部AQUAには、1・2・3年生の合計約60名が在籍していて、活動日は火曜日と金曜日の週2回、時間は18時から20時45分までです。設立当初から"まつり先生"という方がコーチをしてくださっていて、副コーチとして"ながちゃんさん"という学習院女子大学のOGにも指導してもらっています。まつり先生は、「オールジャパン学生ダンスコンテスト」での優勝経験や、TV出演歴もあるプロのインストラクターで、普段の練習メニューやイベント向けの振付などを考えてくださいます。まつり先生や"ながちゃんさん"が不在のときは3年生が中心になって練習をしますが、練習の最後には動画を撮って先生に見ていただき、部員も自分の動きをチェックしたり、上手な部員の動きを見たりして自主練に役立てています。また、これまでは戸山キャンパスで大学祭のステージに立っていましたが、2026年4月に学習院女子大学と学習院大学が統合したため、今年の大学祭からは目白キャンパスで踊ることになると思います。練習拠点は引き続き戸山キャンパスの体育館ですが、今年からは両方のキャンパスで新歓活動を行い、目白キャンパスの学生も入部してくれています。
佐伯:今年の1年生は男子学生も入部してくれて、ゴールデンウィークには1年生のための1泊2日の新歓合宿にも行いました。新歓合宿では、6月の「α合同練習会」というお披露目イベントに向けた振付の練習のほか、未経験の新入部員もいましたので、ストレッチや体幹トレーニングなどの基礎練習や、ジャズダンスの基本的な動きから練習しました。
入部早々に合宿があるのですね。

笹本:合宿は新歓合宿、夏合宿、新年合宿の年3回あります。例えば夏合宿では、バーベキューや流しそうめん、花火などのお楽しみ企画もありますが、どの合宿でもまずはしっかりと練習します。また、AQUAは他大学のジャズダンス部やサークルとで構成される「ダンスプロジェクトα」という団体に所属しており、6月の「α合同練習会」は、この団体が開催するイベントの一つです。"練習会"とは言いつつも、1年生が加わった新体制での初めてのお披露目の場になります。その他にも、秋にはα主催のコンテストがあり、2025年には準優勝しました。そして、12月で3年生が引退となり、3月には1・2年生のための「α公演」があります。参加は任意ですが、10大学合同ですので交流の輪が広がり、お友達も増えますので、それが楽しくて出ている部員もいます。また、AQUA単独では「オール学習院の集い」や大学祭も大切なお披露目の場ですし、2年に1度、1期生のOGから現役生までが集まって学外のホールで開催する「AQUA LIVE」も大切なイベントです。AQUAの歴史や、先輩方とのつながりを強く感じる貴重な経験ができます。
佐伯:いろいろなお披露目の機会があるので、部員によっては同時進行で複数の振付を覚えていきます。スローやクラブジャズ、バレエ、ストリート、ガールズなど、いくつものジャンルに出たい部員は好きなだけ踊れます。また、別の部活動やサークルと掛け持ちしている部員もいますし、学業などとの兼ね合いで、曲数を絞って完成度を高めていく部員もいます。
笹本:その際、自分が踊りたいジャンルに出られるのはもちろんのこと、先生や経験者、上級生から見て「このジャンルが向いているよね」と背中を押されてチャレンジするケースもあります。コンテストの1ヶ月前くらいからは土曜日にも練習することがあり、3月のα公演に向けても、いつもの活動日とは別に練習をすることが多くなりますが、一つの目標に向けて仲間と一丸となって努力すること自体に楽しさがあるので、「つらい」と感じることはないと思います。
佐伯:出る曲数によっても違いますが、多ければ毎日でも練習しますので、ハードな時期もあるのは確かです。ただ、ステキな衣装を身にまとって本番のステージに立ち、大好きな仲間と一つの作品を作りあげる楽しさは何物にも代えがたく、踊り切った後には大きな喜びと達成感を味わえるからこそ頑張れるんです。そこに"やらされてる感"は一切ありません。「みんなと感動を共有したい!」「憧れの先輩みたいに踊れるようになりたい!」といった強い思いが原動力になって、自分から努力できるようになるのだと思います。
絶対にここでダンスがしたい!
そもそもお二人はどんな理由で入部されたのですか?

笹本:私は高校までバトントワリングをしていて、大学でも体を動かしたいと思ったからです。新歓ステージで踊る先輩方の姿が輝いて見えて、一人で体験練習に行ってみたら、雰囲気もとてもよかったんです。当時の私は少し人見知り気味だったのですが、先輩方が1年生みんなに気を配って話しかけてくれて、緊張をほぐしてくれる温かい雰囲気でした。「ここでダンスがしたい!」と思いましたし、そのときに佐伯さんが話しかけてくれて、友達の輪も広がりました。
佐伯:私は高校まで新体操をしていて、大学では別のスポーツに挑戦してみようと思っていました。そんな中、高校3年生のときに、当時学習院大学に通っていた兄宛てのチラシでAQUAを知りました。そこで、「オール学習院の集い」でのステージを見に行ったところ、キラキラと輝くAQUAのパフォーマンスを見て、笹本さんと同じく「ここで踊りたい!」と心に決めたんです。その頃のAQUAには、かつて新体操で全国的に有名だった方もいて、「私もこうなりたい」という思いも芽生えました。入学後の体験練習でも明るく優しい雰囲気がとても魅力的で、すぐに入部を決めました。ただ、1年生のときに大きな怪我をして、冬に3カ月間ほど休部していました。練習には行けないし、みんなにも会えないし、再び踊れるかどうかもわからない辛い日々でしたが必ず復帰するんだ!という一心でリハビリを頑張って、4月に復帰できました。
技術面などで壁にぶつかったことはありましたか?

笹本:私の場合、体の使い方はバトントワリングの経験が活かせる部分があり、「綺麗に見せよう」という意識面でも共通点がありました。ただ、バトントワリングではゆったりとした曲調で踊ることが多かったのですが、AQUAではいろいろなジャンルを踊るので、ヒップホップをはじめとしたストリート系の力強いダンスには苦戦しました。それでも、同じバトントワリングの経験がある先輩や同期もいたので、何でも話して相談できましたし、ストリート系の経験者もいて、とても丁寧に教えてもらいました。また、普段の基礎練習でもストリート系の動きが取り入れられているので、一から身につけていくことができました。そうやって幅広いジャンルを踊れるようになることもAQUAの魅力ですね。
佐伯:私は新体操をしていた頃に、ジャズダンスの要素にもなっているクラシックバレエの基本的な動きも練習していたので、ダイレクトに活かせる部分も多かったと思います。ただ、最初は先生に「新体操っぽいよ」と指摘されたこともありました。AQUAでの私はジャンプなどの技をソロパートで割り当ててもらうことがありますが、新体操だと「できました!」といったニュアンスの決めポーズ的な動きや表情をするため、その癖がなかなか抜けなかったんです。ジャズダンスは流れるように動きをつなげていくので、技を一個ずつ"決め"ながら踊るのではない点には難しさを感じましたね。
"誰一人置いていかない"絆とチームワーク
練習では、ずっと踊り続ける体力や、しなやかさに驚きました。


佐伯:普段から体力強化のための筋トレ系のメニューは取り入れています。新歓合宿でも馬跳びや手押し車などのメニューをこなして、夏合宿ではその回数を増やし、新年合宿ではさらに増えます。
笹本:ただ、ダンスには硬い筋肉ではなくて、内側の柔らかい筋肉が必要です。筋トレ後は必ずストレッチを行い、前屈などの柔軟も基礎練習での鉄板メニューです。とはいえ、無理のない範囲で少しずつ関節の可動域を広げていくイメージです
佐伯:未経験で入部した後輩からは「どうすれば柔らかくなりますか?」と聞かれることもあります。大事なのは毎日コツコツ取り組むこと。「お風呂上がりに5分でもいいから柔軟したらいいよ」と伝えると、それをきちんと実践してくれて、どんどん柔らかくなっていきますね。
「あせらなくていいよ」といった声かけも印象的でした。


佐伯:AQUAは、約半数が未経験での入部ですので、最初は振付どおりに踊れるまで時間がかかるのは仕方ありません。それに、AQUAは"誰一人置いていかない"をモットーにしていて、ダンススキルを抜きにした絆とチームワークがあります。また、初心者同士が悩みを打ち明けて、励まし合いながら頑張っているという話も聞きますし、先生や経験者に積極的に質問をして、教わったことを愚直に実践する努力家ばかりなんです。その結果、未経験からスタートして重要なソロパートを任されるケースや、センターに抜擢されるケースもたくさんあります
笹本:ジャズダンスに慣れてきたら、高校までの経験を活かして活躍できる場面も多くなります。アクロバティックな動きが得意なら、その強みを活かせるパートを割り当てられることもあります。
佐伯:例えばですが、ブレイキンの経験者なら、その動きを活かす見せ場を作ってもらえることもあると思います。コンテストでは構成点や振付点、衣装点などの評価項目があって、特に振付は重要です。この先、いろいろな得意分野があるメンバーに入ってもらえれば振付に幅ができて、新たなAQUAらしさが生まれていくと思います。
その点、今年から男子が加わったことは大きいですよね。

笹本:AQUAに男子が入るのは今年が初めてで、「女子しかいなかった団体に入ることに不安を感じる」という男子の声も聞かれました。でも、みんな体験に来てくれたら男女関係なく仲良くなって、「先輩たちの雰囲気がよくて入りました」と言ってくれています。それに、2026年度は「Re:born」というスローガンを掲げていて、「新たなAQUAへ生まれ変わること」もテーマの一つです。男子が加わってダンスの迫力は高まりますし、例えばリフトという人を持ち上げる技にしても、女子だけよりやりやすくなるので期待は大きいですね。
佐伯:実際、6月のα合同練習での作品は、去年は女性らしい動きのジャズでしたが、今年はヒップホップ調でやや力強く、男子も踊りやすい曲と振付になりました。ちなみに、大学祭では男子だけでチームを組んで踊ることもできますが、コンテストやα合同練習でのお披露目では、男女混合の全員で一作品を踊ります。作品内でメンズのパートも設けますが、全体的な振付は同じなので、みんなで練習を重ねていきます。
AQUAなら自分らしく輝ける
最後に、在学生や受験生へのメッセージをお願いします。
笹本:AQUAのメンバーは、練習のときから仲間の名前を呼んで応援するほど本当に仲良しで、未経験で入ったメンバーが踊れるようになると、「すごいね!」「感動した!」と素直に喜べるんです。一人ひとりが自分のペースで成長できて、自分らしく輝けるのがAQUAです。ダンスを楽しむことはもちろんのこと、「ここが自分の居場所だ」と思えるような居心地の良さがあると思います。
佐伯:しかも、部活動とは言っても基本的に活動が週2回なので、学業やアルバイトとも十分に両立できます。また、学年を越えた仲の良さも自慢したいポイントで、新歓期間以外での途中入部も大歓迎なので、少しでも興味を持ってくれたら安心して飛び込んできてほしいですね。
笹本:いつもは和気あいあいとコミュニケーションを取りながら練習していますが、大事なコンテストの前になると、普段よりちょっと厳しめの指導になって、体育会系っぽいピリッとした空気感になる瞬間もあります。でも、たとえ先生に注意されてしまったメンバーがいても、すぐに近くにいる誰かがアドバイスをしたり、フォローをしてサポートします。一体感や仲間意識は揺るがず、束の間の厳しさも含めて、部活動として本気で取り組んでいる自負があります。それに、まつり先生や"ながちゃんさん"からも、「しっかりと踊れるようになって、達成感を味わってほしい。みんなで感動を共有してほしい」という、何よりも学生を想う気持ちが伝わってくるんです。こうした経験ができるのは大学生活が最後だと思います。みんなで助け合って、励まし合って、最後に喜び合う最高の経験ができますので、ぜひ一度見学や体験に来ていただきたいですね。
