Academics 日本文化学科の卒業論文・卒業研究について
令和7年度 日本文化演習A
内野 儀 教授
③芸術文化・アートマネジメントコース
テーマは原則として広義の日本の芸術文化に関する研究とする。「広義の」とは通常「芸術」と呼ばれるジャンル(舞台芸術・美術・文学など)に加え、芸能(エンターテイメント)や芸術を支える制度・文化政策などを含む。たとえば、映画・ミュージカル・マンガ/アニメ・ファッション・ネット配信メディア等、さらに、個人的な興味によって、より広く日本芸術文化に関わるテーマであれば、担当教員と相談の上で認められる。研究の背景、動機、目的を明確にするため、国内外の先行研究を把握し、その内容と自らの研究の意義を確認する遡及調査が必要となる。現代の芸術文化、なかでもエンターテイメント系のテーマを扱う場合、先行研究が少ないため、理論研究とフィールドワークが必須となり、情報収集能力と集まった情報を自らまとめる力が必要となる。どのようなテーマであっても、適宜指導教員と相談しながら、研究・執筆を進める。
これまでの卒論テーマの一例
- 現代の漫画に見られる死生観と死の受容
- ディズニー・プリンセス映画におけるジェンダー観の変化
- 村上春樹『ノルウェイの森』における「雨」と登場人物の人生
- 劇場施設外で行われる演劇について~寺山修司の『市街劇』、高山明(Port B)の『ツアー・パフォーマンス』を例に~
- ミュージカルにおけるリプライズの手法~背景と効果に関する考察~
- 日本のインバウンドの現状と自然観光資源の活用~観光大国への提言~
- 女学生の服装~華族女学校と袴の関係性~
- 日本人とクマの関係~日本人はどのようにしてクマを人格化させたのか~
- 宝塚歌劇における娘役像は時代によって変化したのか−作品内の描写から読み解く新たな娘役−
- 役割語と物語のテーマとの関わり―『もののけ姫』の台詞分析を通じて―
- 風刺画から見た日本像―戦時期に焦点を当てて―
- ミニシアターの社会的役割~都内ミニシアターを中心に~
令和7年度 日本文化演習B
今橋 理子 教授
③芸術文化・アートマネジメントコース
必ず個人単位で卒業論文を執筆することになり、共同研究は認めていない。
前項でも述べた通り、3年次の秋学期から各自が卒論テーマを模索し、11月~12月頃にかけて卒論テーマに関する最初の構想発表を実施する(スタート発表)。その際に4年生は、3年生の相談・対話の相手となって、その研究テーマにどのような理論が有効であるのか、またどのような事柄について調査(文献調査とフィールドワーク)すべきであるのかを、一緒に検討していく。4年次を迎える直前の3月初旬には、第2回目の卒論中間発表を行い、内容の構想をこの段階までに確かなものとして固めることを目標とする。現地取材や作品調査などは4年次の春学期中に終えることが望ましいので、具体的な作業手順やデータ収集の方法などについては、指導教員と学生各自が密に相談しながら進めていくことになる。
これまでの卒論テーマの一例
以下は近年今橋ゼミより提出された卒論の例である(提出年度は省略)。
- 菱田春草筆《寡婦と孤児》研究――「新按」作品の集大成
- 雑誌『少女世界』から見える〈家族〉―――「読者投稿欄」分析と大正の少女雑誌
- 明治・大正期の婦人雑誌における女性像の変遷―『婦人画報』の「月経帯」広告の分析
- 日本文化とサル――猿まわしの歴史と今
- 鯰絵――鹿島神宮と地震の関係を中心に
- 七福神再考――えびす・大黒を中心に
- 近代日本における〈オフィーリア〉像研究――水にまつわる女たち
- 奥村土牛の芸術観――「鳴門」からひも解く土牛芸術
- 横山大観筆《夜桜》論考
- 〈猫と鼠〉をめぐる日本人の猫観
- 「信太妻」から見る日本文化――狐と日本人の心性史
- 『道成寺縁起絵巻』――蛇となり男を追う女
- 水中異界と理想郷――戯曲「夜叉ケ池」からみる泉鏡花の竜宮
- 雛祭り文化に表出する日本の「ミニチュア」愛好の起源
令和7年度 日本文化演習C
工藤 雄一郎 教授
①民俗・歴史コース
③芸術文化・アートマネジメントコース
「卒業論文」は第8セメスター(標準的には4年次の秋学期)に履修する科目であるが、3年次から準備を進めていく必要がある。特に、各自のテーマを設定し、それに関わる先行研究の収集と整理、理解が必要不可欠であり、3年次からそのための作業を進める。
卒業論文のテーマは日本の先史・古代(旧石器時代〜奈良時代)の考古学に関わるものであれば自由である。ただし、既存の先行研究をまとめるだけでなく、自分自身で関連資料を読み込み、発掘調査報告書を調べ、また実際の考古資料を見学するなどして研究を進めること。また各自のテーマに関係する遺跡や出土資料を博物館等で必ず見学したうえで、卒業論文を進めること。
卒業論文の分量は、本文2万字以上(要旨・引用文献等を除く)が最低条件である。考古学はモノ資料を扱う分野であるため、卒論には図版が別途必要である。
これまでの卒論テーマの一例
- 「弥生・古墳時代の機織り」
- 「古墳時代の装飾馬具」
- 「女子埴輪と装身具」
- 「先史・古代の塩づくり」
- 「縄文時代の土偶」
- 「先史・古代の耳飾り」
- 「古墳時代の鏡」
- 「弥生・古墳時代の農具」
- 「古代におけるヒスイの利用」
- 「装飾古墳の分布からみる各地域のつながり」
- 「カリンバ遺跡合葬墓と装身具の意味」
- 「先史・古代の酒造の可能性と酒の存在意義」
- 「呪符木簡から読み取れる古代の人々の祈り」
など。先史・古代(旧石器時代から奈良時代まで)の考古学に関する内容であれば、テーマは自由であるが、必ず「考古学」の内容の卒論であること。
令和7年度 日本文化演習D
木村 直恵 教授
①民俗・歴史コース
②日本語・日本文学コース
演習の授業とは別に、卒業論文作成のための指導を受ける必要があります。卒業論文は個人研究として行います。論文執筆に当たっては、3年次より以下のスケジュールに基づいて準備を進めます。
〈3年次〉
夏休み 卒業論文のテーマの検討を開始
夏休み明け テーマの候補について報告
秋学期最終回 卒業論文テーマの報告
〈4年次〉
春学期の初め 進捗報告
夏休み明け 中間報告
秋学期最終回 卒業論文報告会
授業時間内での報告と合わせ、教員との個人面談をつうじて資料の調査・読解や論文の構成について指導を受けます。研究テーマを定めるにあたっては、自分の関心を開拓し明確化するために、授業内で扱う研究・史料にとどまらず、自主的に研究書や史料を読み進める姿勢を求めます。また必要に応じて、研究対象に関わる場所や地域を訪れることも奨励します。卒業論文は自分で企画を立てて、自分で課題を設定し、自らの手で解決する「自分プロジェクト」です。就職活動などで忙しい時期ですが、しっかりと自己管理しながら取り組んでください。そのためには、個人研究ではありますが、ゼミの仲間と情報交換をしたり、励まし合いながら作業を進めることも大事です。また、本ゼミ所属の意欲的な学生たちからは、Y氏賞に応募し受賞する卒業論文も出ています。
これまでの卒論テーマの一例
- 「農村「青年」の〈実像〉―大正デモクラシー期、信濃地域における、普選運動及び自由大学運動を中心に―」【2020年度Y氏賞本賞受賞】
- 「太平洋戦争下における「銃後」の流言の位置付け」【2021年度Y氏賞佳作受賞】
- 「大正期の内職について」【2022年度Y氏賞本賞受賞】
- 「戦前期修学旅行における男女比較とその意義」【2023年度Y氏賞本賞受賞】
- 「近代日本の結婚式の実態―婦人雑誌の分析から」【2024年度Y氏賞佳作受賞】
令和7年度 日本文化演習E
春日 美穂 准教授
①民俗・歴史コース
②日本語・日本文学コース
- 演習では『源氏物語』「葵」巻を読むが、卒業論文の対象は、『源氏物語』の他の巻や具体的な登場人物、平安時代の他の文学作品や平安時代の文学に関わる事項(問い)を自分で決める。自分は平安時代の文学作品をとおして、何を考え、何を明らかにしたいのかを常に考え続ける必要がある。
- 講読の際に他作品の用例なども積極的に参照することで、多くの作品に触れ、自分自身で平安時代の文学の何について深めていきたいかを絞り込む契機として授業を活用する。卒業論文のテーマとして選んだ作品を熟読するだけではなく、他作品、平安時代全般についての知識も深める必要がある。
- 先行研究の調査、用例分析などをとおして作品を分析的に読み、それを卒業論文として表せることが目標であるため、粘り強くひとつの作品や表現に向かいあう必要がある。
これまでの卒論テーマの一例
- 『源氏物語」朧月夜の恋―物語における扇の用例を中心として―
- 『源氏物語』柏木をとらえた眼差し―執着と「恥づかし」を中心にして―
- 『源氏物語』浮舟論―自分で選択するということ
- 『源氏物語』「澪標」巻における紫の上の贈歌―煙の歌が示すもの―
- 源氏と朝顔の姫君―手紙が導く精神的交感―
- 『源氏物語』の衣装表現から明石の君の有り様―「唐めいたる」装束を贈られる意義―
令和7年度 日本文化演習F
福島 直恭 教授
②日本語・日本文学コース
④現代文化コース
現在、あるいは過去の日本語に関する内容であることが条件。その条件をみたしていればかなり幅広い範囲からテーマを選ぶことが可能である。過去の日本語について文献調査を基本とする研究、現代の日本語に関する意味的、文法的、語用論的、社会言語学的研究、現代の日本語と他言語との対照研究、日本国内にある危機言語の再活性化活動などをテーマとする学生などが毎年みられる。
これまでの卒論テーマの一例
- ニ格名詞句と無助詞名詞句について
- 会話において発生する「誤解」に関する語用論的研究
- 談話における丁寧語の研究-「動詞+ます」と「動詞+の(ん)+です」の違い-
- 現代日本語の感謝表現に関する研究-ありがとう・すみませんを中心に-
- 日本語と韓国語の待遇表現の対照研究
- アイヌ語の再活性化活動に関する一考察
令和7年度 日本文化演習G
時安 邦治 教授
④現代文化コース
卒業論文のテーマは自分の興味や関心に従って、指導教員と相談の上、自ら設定します。テーマへのアプローチは社会学、社会思想あるいは倫理学によるものとするが、学際的なアプローチによるものでもかまいません。
学期ごとに数回指導教員と面談し、研究の進捗状況を報告して指導を受けます。また、教員や他のゼミ生と情報交換をしながら、お互いに自分の論点を示し、参考意見を述べ合って、執筆を進めます。
単に結果として提出された卒業論文だけではなく、卒業論文のための研究の過程でどれだけ時間と労力をかけたかも評価の重要な要素です(必要な時間をかけていないと判断される場合には、卒業論文の評価が不可となることがあります)。卒業論文の執筆のために、すなわち先行研究を読み込んで有益な情報を取りだす作業、論文の構想と論証を練りあげる作業、必要な調査を実施してデータを収集する作業、収集したデータを分析する作業などに、平均して毎週3時間程度(授業期間でない時期も含む、2年間で計300時間以上)をかけなければなりません。これに、実際に卒業論文を執筆する作業時間や指導教員との面談の時間などを含め、十分な取り組みをしたことを条件として8単位となります。
これまでの卒論テーマの一例
これまで、多文化共生、ジェンダー平等、女性の就労支援、ワーク・ライフ・バランス、子育て支援、病児保育、生殖補助技術としてのクローン、学生の貧困、HIV/AIDS、性教育、性暴力、「ゆとり世代」、社会的ひきこもり、身体加工、オタク文化、マンガ、ソーシャルメディアなど、多様なテーマで卒業論文が書かれてきました。
令和7年度 日本文化演習H
土屋 有里子 教授
①民俗・歴史コース
②日本語・日本文学コース
- 説話文学全般、日本中世文学、芥川龍之介の説話文学やキリシタン文学享受、死生観等の問題の中から各自で興味のあるテーマを設定し、主に文献調査、必要に応じて実地踏査を行って卒業論文を完成させる。テーマは教員の指導範囲内であれば自由とする。
- 演習を通して、説話文学の様々な事象に触れていく中で、3年生の秋期には卒論のテーマを定め、最初の構想発表を行う。テーマを決めるまでには、関連する先行研究をいくつか読み、そのテーマに関する現時点での研究状況を理解したうえで、自分なりの問題意識を持てるかどうかを判断する。
- 大学外の図書館、資料館等での資料閲覧や、関連地の実地踏査は積極的に行う必要がある。
- 演習内での発表を3回(3年次秋学期、4年次春学期、4年次秋学期)、指導教員との個人面談を複数回行い、最終的に卒論を提出することになる。卒論は単なる先行研究のまとめに終始することなく、そのテーマにおいて自分は何を主張したいのか、どのような独創性を提示できるかを常に考え、論理的な文章で表現し、参考文献等の表記についても規範に則って正しく記載しているかなど、内容と表現両面に最大限の注意をはらって完成させるものとする。
これまでの卒論テーマの一例
- 「『閑居友』における女性の死の描かれ方について」
- 「女流日記文学から見る中世の女性」
- 「異郷訪問説話としての『千と千尋の神隠し』」
- 「高等学校教育における『宇治拾遺物語』の位置づけ」
- 「中世の富士信仰―民間説話『かぐや姫の災難』を中心に」
- 「芥川龍之介が描写する天狗と悪魔―初期キリシタンもの小説を中心にー」
- 「台湾漢民族の道教と死生観」 など
令和7年度 日本文化演習I
福島 雅子 教授
①民俗・歴史コース
③芸術文化・アートマネジメントコース
日本文化演習Iの授業における検討や議論などを基盤として、卒業論文を作成する。卒業論文のテーマについては、授業における報告や、指導教員との面談などを通じて検討を重ね、絞り込んでいく。論文の執筆にあたっては、テーマに関する資料収集などの調査を行い、先行研究を把握するとともに、論文の中で検討したい内容を明確にしつつ進めていく必要がある。
3年次より、関心のあるテーマについて検討を開始し、計画的に調査と研究を進め、4年次の中間発表や面談などを経て、論文を完成させることを目指す。
これまでの卒論テーマの一例
- 女子学校制服の変遷について―華族女学校から女子学習院の制服制度を中心に―
- 歌舞伎の衣裳の独自性
- 田中本家伝来の婚礼衣裳について
- 茶道具の名物裂を用いた袱紗の研究
- アイヌの服飾にみる文様について
- 琉球王国尚家伝来の紅型衣裳の分析
- 女子美術大学美術館所蔵「古雅佐羅紗帖」に関する研究(2024年度Y氏賞佳作受賞)
- 芹沢銈介の型絵染と文字文(2024年度Y氏賞佳作受賞) など
令和7年度 日本文化演習J
岩淵 令治 教授
①民俗・歴史コース
③芸術文化・アートマネジメントコース
卒業論文については、演習とは別個に作業をすすめてもらう。まず第5セメスター(標準的には3年生の春学期)に教員との面談で相談したうえで、関連する先行研究、史料を収集する。ついで、第6セメスター中に2回程度の面談と予備報告を行ったうえで、第6セメスターの最後に予定されている合宿において報告を行い、テーマと対象史料を確定する。
第7セメスター中も進捗状況を報告してもらい、セメスターの最後までに論文の一部に該当するレポートを提出してもらう。このレポートを教員が修正し、面談等のやりとりを経て、第8セメスターの定められた時期に卒業論文を提出してもらう。
以上のテーマの選定、先行研究・対象史料の収集、分析、執筆が、授業期間外の時期もふくめて2年間で計360時間以上となり、これに面談の時間などが加わることで、8単位となる。
これまでの卒論テーマの一例
直近の 3 年間のテーマは以下の通りである。
- 「「一信日記」から読む絵師の仕事の実情」
- 「大坂商人・高木善助が見た異国」
- 「勤番日記から解く千人同心の務め方とその適応性」
- 「藩主夫人の里帰りを読む―「内藤充真院繁子道中日記」を読んで―」
- 「「宴遊日記」から見る柳沢信鴻の六義園暮らしと園芸文化」
- 「鳥取藩「家老日記」から見る初期藩政の確立について-藩主権力との関係に着目して-」
- 「旗本女性から見た天保改革」、「歴史学的観点から見る新選組論の再構築とその検討『島田魁日記』・『秦林親日記』を中心に」
- 「「和蘭風説書」から見られる海外情報の変化」
- 「「唐人屋敷」における日中の文化交流」
- 「近世における違法商品をめぐる裁判―『雛仲間公用帳』を読み解く―」
- 「成田山新勝寺の出開帳と影響」
- 「『藤沢山日鑑』から読み解く清浄光寺の存在」
- 「大山信仰の形態と村・人・御師の関係」
- 「荒川水系における寛保二年の水害とその復興」
- 「明和九年目黒行人坂大火―防火政策の持続性を問う―」
- 「宴遊日記より見る江戸時代の自然環境と人間と動物との関係―安永2年・安永3年―」
- 「「疱瘡人改」と「容躰書上日記」からみる内中津川での疱瘡流行の実態について-感染症と向き合う人々-」
- 「江戸における桜の名所と品種」
- 「「紀州藩士酒井伴四郎関係文書」からみる江戸の食生活と名所見物」
- 「『進物便覧』にみる江戸時代の贈答について」
- 「『高木在中日記』にみる幕末町人の暮らし」
- 「『藤岡屋日記』からみる江戸時代の不思議な噂について」。
令和7年度 日本文化演習K
宇都宮 由佳 教授
④現代文化コース
食文化・食生活について、個人またはグループで卒業論文・卒業研究をする。
研究は上記1~4の方法を組み合わせてよい。先行研究で、どこまで明らかになっているか、何が分かっていないのか、研究の意義、研究の独自性を明確化する必要がある。そのためすべての研究において資料・文献による先行研究は必須である。研究テーマによっては、実習(例:災害食の試作、味噌・醤油・豆腐の製造)、現地視察(例:練馬大根祭への参加、自家製豆腐屋への聞き書き、醤油製造工場見学)、実験(レオメーター計測)を各自で計画・準備して行う。また文献研究が主でも、実際に作ってみる、または試食するなどの体験をしてもらいたい。
これまでの卒論テーマの一例
- 江戸料理本にみる醤油の時代変遷
- 学校給食からみる和食文化の計量的研究
- ミルクを食べる乳和食―サバの味噌煮を用いた実証的研究
- 千葉県産落花生の官能評価―落花生豆腐からみる新たな可能性
- 甘酒の地域性と介護食品への応用
- いのちを無駄なく食べる―廃鶏肉の有用性―
- アンケート調査からみる納豆の地域性―1999年と2020年の比較
- 日常に取り込む災害食―アレルギー対応のレシピ提案・伝統的食文化―昆虫食 など
令和7年度 日本文化演習L
橋本 彩 准教授
①民俗・歴史コース
④現代文化コース
演習に並行して4年次に卒業研究として論文を執筆する必要がある。論文執筆にあたっては、研究の背景、動機、目的を明確にするため、国内外の先行研究を把握し、その内容と自らの研究の意義を確認する遡及調査が必須である。テーマに応じて、文献研究のみならずフィールドワークやインタビュー調査による研究も可能であるが、集めたデータの分析に時間がかかるため、フィールドワークやインタビュー調査の実施は4年次の秋学期開始までに終了しておく必要がある。調査計画や分析方法については、指導教員に相談しながら進めることが望ましい。
これまでの卒論テーマの一例
卒論テーマは地域、時代、周縁文化との関連などによって、多岐にわたる。
- バレエエクササイズを通してみる日本の「バレエ」文化
- 相撲部屋づくりからみる相撲文化の振興
- 上毛かるたの歴史と現在
- 若年女性層の痩身願望の諸要因-女性誌『Cancam』に登場したインスタグラム特集に着目して
- 殺陣の技術継承課題と可能性
- 独自性を保つママさんバレーボール
- サーカスにおける動物の存在
- スポーツ流鏑馬の発展
令和7年度 日本文化演習M
清水 將吾 准教授
④現代文化コース
卒業論文・卒業研究のいずれでも可
(卒業論文の場合)
自身の主張(明らかにしたい事柄)について必ずデータに基づいた根拠を提示できることが必須である。対象とする問題は情報学に限らず分野横断的なテーマであることが望ましいが、教員の専門領域から大きく外れる場合は自身で妥当性を確認する必要がある。
(卒業研究の場合)
自身で企画したシステムの試作を行う。必要なソフトウェア(クラウドサービスのサブスクリプション費用)や機材(例えばIoT機器)が有償の場合は原則として自身で環境を揃えること、ただし、卒業研究として実現できる範囲は限られるため、希望の場合は早めに教員に相談すること。
これまでの卒論テーマの一例
(卒業論文)
Twitter、レビューサイト、新聞記事テキストを対象とした調査研究
(卒業研究)
Python、JavaScript、Scratchなどのプログラミング言語を用いたシステムの企画と試作。DX化などの何らかの問題解決を目的とし、原則としてエンタテインメント領域は対象としない。
令和7年度 日本文化演習N
竹本 周平 准教授
④現代文化コース
日本文化演習や国際コミュニケーション演習の授業とは別に卒業研究としての論文を作成する必要がある。論文執筆に当たっては、研究の背景、動機、目的を明確にするため、国内外の先行研究を把握し、その内容と自らの研究の意義を確認する遡及調査が必須である。また、日本や海外の地域食文化や郷土の文化を体感し、生産者や加工業者の視点を共有することも重要な研究手段である。そのためには、夏休みなどの長期研修可能な時期を利用し、研修旅行が必要である。これらを遂行するためには多くの労力と経費がかかるばかりでなく、情報収集能力、研究企画力、実行力、忍耐力が必要である。これらの一連の研究計画や結果などは指導教員に報告するとともに遡及調査との関連や独自性などを常に把握し、指導教員とコミュニケーションをとる必要がある。
これまでの卒論テーマの一例
(前任教員のゼミにおいて提出されたもの)
- 糠漬けのおいしさに関する研究
- 4種(日本2種、中国、韓国)味噌の特徴とその嗜好性
- バスク地方の唐辛子文化から考える新宿内藤とうがらしの地域振興
- 精米方法と炊飯方法による米飯のおいしさ
- 水中のミネラルが引き起こす酸味の感じ方
- コミュニケーション能力の重要性〜教育からの効果的アプローチとは
- 大学生の環境問題の意識調査と体験型環境教育の効果
令和7年度 日本文化演習O
佐藤 琢三 教授
②日本語・日本文学コース
④現代文化コース
単に文献に書いてあったことをつなぎ合わせるだけでは、卒論にはなりません。一言で言語学と言っても、その方法は目的や研究対象の特性などによりさまざまなので、3年次ではこの点について学んでいきます。いずれにしても、何らかの形で、言語事実に関する資料を収集し、それに対する分析に基づいて結論を述べるという形をとります。
これまでの卒論テーマの一例
- 音楽における社会集団の位相語
- 役割語としての女言葉について
- 言語媒体としての字幕の特徴
- 広告コピーの表現分析
- 日常会話における「うん」と「はい」の機能
- 外来語「シンプル」の基本語化
- 近代日本における三人称の翻訳と受容
- 現代日本語における味覚の比喩表現
- 並列的結合を表す「とか」と「なり」について
- 日韓指示詞の対照研究
- 「へこむ」の新用法
- 「~のほう」の機能の分析
- 外国人児童の第二言語としての日本語習得
- 「お疲れさま」と「ご苦労さま」
令和7年度 日本文化演習P
牧野 元紀 教授
①民俗・歴史コース
③芸術文化・アートマネジメントコース
卒業論文については本授業と多少の関連はあるものの、成績評価については連動しない。個々に進め、教員からの指導を適宜受けることとなる。取り上げるテーマについては①3年生の前期に教員と面談のうえで、先行研究の調査、文献資料の収集、フィールドリサーチに着手する。②3年生の後期に教員と再度面談を行い、予備報告を経て、テーマを最終確定する。③4年生の前期に中間報告を行い、夏休みまでに論文の一章分を提出してもらう。④教員と面談を重ねつつ提出期限までに卒業論文を提出する。
これまでの卒論テーマの一例
- 茨木のかくれキリシタン信仰具を通してみえる日本
- ベトナム近代絵画成立における西洋美術の影響
- 山崎美弥子の作品研究―作品背景としてのハワイとモロカイ島の伝統と文化
令和7年度 日本文化演習R
澤田 匡人 教授
②日本語・日本文学コース
④現代文化コース
この演習の受講に並行して、4年次に卒業論文を執筆する。まずは「何となく○○が気になる」といったきっかけからテーマを選んで差し支えない。しかし、素朴に考えたことを理論的な土台に載せるために、数多くの先行研究に目を通す必要がある。先行研究の積み重ねの中に、素朴な思いがどう位置づけられているかを十分に確認できなければ、オリジナルの研究にはなりえないからである。
テーマに関連した先行研究を調べる中で、日本語で書かれた文献だけに当たっていると、見えてこない研究史や最新の知見がある。一方、英語はグローバル・スタンダードであるがゆえに、情報がそこに集約する傾向にある。そのため、テーマに関する研究がどのように積み重なっているのかを調べていく際には、日本語だけでなく、必要に応じて英語で書かれた文献も読み進めることが求められる。
卒業論文の形態は、心理学では一般的な実証研究(=特定のテーマについて調査や実験を実施し、得られたデータに基づいて仮説を検証する研究)に加えて、文献研究(=特定のテーマに関する研究史を踏まえた理論的考察を行う研究)も想定している。実証研究の場合は、オンライン調査とデータ解析が必要となる。文献研究では、国内外の研究を相当数読み込んで、テーマに関する先行研究の位置付けを明確に記述することが求められる。
受講生は、春学期に先行研究の洗い出しを行い、いずれかの論文形態がテーマに相応しいかを選択した上で、秋学期から本格的に書き進めていく。
これまでの卒論テーマの一例
調査研究(仮説検証型の学術論文)
- アイドルグループのメンバー編成変化におけるファンの受容過程:Snow Manのファンに対する面接調査を通じた検討(令和元年度Y氏賞佳作)
- 友だちが求めるキャラを演じる行動が友人関係満足度に与える影響:女子高校生を対象としたオンライン調査を通じて(令和3年度Y氏賞入選)
- 未熟な恋愛経験をもたらすものは何か:愛着と幸せへの恐れに着目して(令和5年度Y氏賞佳作)
- ソーシャル・サポートが失恋の立ち直りに及ぼす影響:愛着の恐れ方と安定型に着目して(令和5年度Y氏賞佳作)
- ダンススポーツにおけるくやしさ感情の解消/受容プロセス:二者関係間における「歩み寄りの努力」を中心として(令和6年度Y氏賞佳作)
文献研究(展望論文)
- 受験競争の変遷および受験競争に関する実証研究の展望:日本の受験地獄時代と大学全入時代に焦点を当てて(令和4年度Y氏賞入選)
- ファッションが自己観に及ぼす影響(令和6年度Y氏賞入選)
令和7年度 日本文化演習S
越塚 美加 教授
④現代文化コース
4年生は全員個別に卒業論文を作成する。
3年次の文献輪読等を通じて自分の関心領域を見定め、 4年生になる春期休暇中に仮テーマを「自ら」決定する。春学期にさらに研究の焦点を絞り、夏休み前にテーマや研究手法を確定させる。
卒業論文を完成させるためには、相当量以上の文献を読み進め、各自のテーマについての現況を理解する必要がある。そのためにデータベースやインターネット、参考図書を利用して基本的な文献探索を継続的に行い、必要文献を収集し、批判的にその内容を検討しなければならない。
この作業を通じて得られた独自の視点を、自信をもって提示できるよう、基本的な学習を地道に辛抱強く進めてほしい。一連の研究成果はゼミの時間に発表し、評価を受け、また必要に応じて指導教員とコミュニケーションをとりながらまとめることとなる。
これまでの卒論テーマの一例
- オタクが行う"推し活"という消費行動
- テレワークの活用と今後の課題:多様化する働き方
- 女性向けファッション誌における広告の変化と役割
- 災害時に情報ツールとして使われるSNSの実態
- 渋谷駅における案内サインの評価研究
