学習院大学国際文化交流学部

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中欧国際協力研修報告書(2022)

2022年8月26日~9月4日に14回目の中欧国際協力研修を実施しました。

南回りのオーストリア航空でウィーンに到着しましたが、英雄広場から大勢の人たちがウクライナ情勢に関するデモ行進に繰り出しているのを目の当たりにし、欧州が陸続きであることを実感しました。

ウィーン国際センターでは国連本部の領土内に足を踏み入れ、国連加盟国の国旗がたなびいている様子を目にしました。

依然として国連ではSDGsが主要な課題として認識されている様子をうかがうことができました。

ウィーン国際センターでは第二次世界大戦以降の核保有国による核実験を示す地球儀の形をしたモニターに関する説明も受けました。このところ核兵器使用の脅威が強まっているため、世界各国でこのような核実験が行われていることを深刻に受け止めることとなりました。

世界遺産シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿を見学した後、ウィーン最後の晩には楽友協会の黄金のホールにてウィーン・モーツァルト・オーケストラの生演奏を鑑賞し、音楽の都ウィーンを満喫しました。

クロアチアでは日本大使館を表敬訪問させていただきました。同大使館のHPにも以下のように紹介していただいています。

https://www.hr.emb-japan.go.jp/jp/2022/kouhoubunka-2022-9-gakushuin.html

特筆すべきは国際コミュニケーション学科の卒業生が昨秋より同大使館にて専門調査員として勤務していることです。
今回の表敬訪問ではこうした外交の一線で仕事をしている先輩よりクロアチア情勢に関するブリーフィングを受けることができました。

クロアチアに最も長く在留している邦人のお話も伺うことができました。1970年代に苦労してユーゴスラヴィアにたどり着き、社会主義時代の物資が不足する生活を送り、さらに1990年代の内戦を経験したお話は大変興味深いものでした。かつてのクロアチアも今のウクライナと同様に東の方から攻め込まれてきたということで、30年ほど前の悲劇がまた欧州で繰り返されていることには考えさせられました。

クロアチアの首都ザグレブからボスニアに向かって南東方向に進んだところにあるペトリニヤ市も訪問しました。同市は2020年の年末の大地震の震源地となりましたが、住居が倒壊し、コンテナのような小さい仮設住宅に居住する人々の様子を垣間見て、まだまだ支援の必要があることを実感しました。

長年、マラ・ゴリツァ村の日本難民センターに居住していたボスニア出身の女性との3年ぶりの再会を果たすことができました。いつものように綺麗な手製のレース編みを披露して下さり、お土産代わりに購入した研修参加者もいました。

その後、ペトリニヤ市中心部を歩きましたが、大きく倒壊した建物を目の当たりにして、2年前の地震がいかに大きな損害を与えたかを痛感させられました。

マラ・ゴリツァ村の日本難民センターの敷地も散策しました。入り口にはペトリニヤ市の大地震で倒壊した家屋の瓦礫が積み上げられていましたが、かつて大勢の難民や国内避難民が日本のODAによって建設されたこの施設に20年もの間、居住していたことに思いを馳せました。

その2日後、予定通り研修参加者全員が帰国し、無事、研修は終わりました。

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