教員紹介

青木 幸弘教授

Yukihiro Aoki

研究分野
消費者行動、ブランド・マネジメント

略歴

1978年3月 学習院大学経済学部経営学科卒業
1983年3月 一橋大学大学院商学研究科博士課程単位修得
1983年4月 一橋大学商学部助手
1984年4月 関西学院大学商学部専任講師
1988年4月 関西学院大学商学部助教授
1995年4月 学習院大学経済学部経営学科教授

研究室 東2-1118

主要業績

『マーケティング理論と測定』,中央経済社,1987年(共著)
『マーケティングと消費者行動』,有斐閣,1992年(共著)
『POSとマーケティング戦略』,有斐閣,1993年(共著)
『店頭研究と消費者行動分析』,誠文堂新光社,1989年(共編著)
『戦略的ブランド管理の新展開』,中央経済社,1996年(共編著)
『最新ブランド・マネジメント体系』,日経広告研究所,1997年(共編著)
『ブランド・ビルディングの時代』,電通,1999年(共著)
『ブランド・コミュニケーションの理論と実際』,東急エージェンシー,2000年(監訳)
『ブランド構築と広告戦略』, 日経広告研究所, 2000年(共編著)
『ブランド資産価値経営』, 日本経済新聞社, 2002年, (監訳)
『60分であなたもブランド戦略家』, 宣伝会議, 2005年, (監訳)
『ライフコース・マーケティング』, 日本経済新聞出版社, 2008年,(編纂)

学外での活動

日本商業学会、日本消費者行動研究学会、日本マーケティング・サイエンス学会、日本商品学会、学生広告論文電通賞審査審員

講義・演習の運営方針

[大学院の授業・演習について]

2008年度も引き続き、「消費者行動特殊研究I(学部:経営学特殊講義<現代消費論>)」と「消費者行動演習」を担当します。前者は、ゼミ生以外も履修可能な現代の消費構造変化の諸側面を紐解く講義、後者は、基本的にゼミ生のみを対象とした論文指導のための演習です。

メッセージ

本学を卒業後、他大学の大学院に進学、その後、関西で就職し11年間勤めた後に、母校の学習院へ戻ってきました。関西では神戸に住んでいたため,あの阪神大震災に遭遇し、少なからず人生観が変わりました。そこで得た教訓は「今を生きる」(ロビンウイリアムズ主演の映画のタイトルと同じですが)ということ。これは決して刹那的な意味ではなく、今現在を悔いなく生きることが大事だということです。4年間という時間(ある意味では,猶予期間)を使って、一生の思い出、友人、等を創って欲しい。何事にも好奇心を持って積極的に取り組んで欲しい。出来れば、その中に学業勉学が含まれんことを願っています。

最近の研究テーマ

「研究分野」にも書きましたように、元々は、マーケティング論の中でも、「消費者行動論」という領域を専門としています。ただ最近では、特に、企業のブランド戦略に関心を持って研究を進めており、その関連で、広告コミュニケーションや組織構造の研究にも取り組んでいます。マーケティングの世界では、一方で、他の製品に対して十分に差別化できず「目方で勝負、価格で勝負」せざるを得ない製品を「コモディティ」と呼び、他方、明確な差別化ポイントを持ち、その意味や価値を消費者が理解してくれている製品を「ブランド」と呼んで区別しています。ある意味で、マーケティングとは、製品の脱コモディティ化、更には、ブランド化のための活動に他ならず、表面的な見え方はともかく、結構本質的な問題に首を突っ込んで研究しています。また、最近では、ブランド構築においてデザインが果たす役割、一次産品、加工特産品、観光資源、商業集積、生活インフラといった地域資源のブランド化を通した地域ブランドの確立、B to B企業のブランド戦略などにも関心を持っています。

研究室

消費者行動論。特に、消費者の購買意思決定プロセスに関する認知科学的な研究。具体的には、消費者の情報処理プロセスに与える関与や知識の効果に関する研究、店舗内における消費者の購買行動に関する研究等に取り組んできました。現在は、種々のブランド関連問題(ロングセラー・ブランド、ブランド体系、ブランド・イメージ等)や広告効果研究にも関心を持っています。

推奨文献

2007-07-25 ライフコース・マーケティング
現在の多様化・複雑化する女性の消費行動を人生の選択肢に沿って7つのタイプに類型化し、消費の深層を読み解く。
どのような”ライフコース”を辿るかで見えてくる女性の消費行動、その新たな市場を読み解いていく。