教員紹介

武石 彰教授

Akira Takeishi

研究分野
経営戦略と組織、企業間関係、技術経営

自己紹介

経営戦略と組織の関係やイノベーションのプロセスと成果などについて研究を行っています。
主な研究テーマとしては、(1)イノベーションを生み出した日本企業の事例などに基づく、イノベーションを実現する組織過程と経営成果への影響についての実証的分析、(2)自動車産業における部品取引パネルデータ(200品目×32年間)などに基づく、企業間関係のマネジメントと競争優位の関係についての実証的研究、(3)歴史的データに基づく、音楽業界における技術革新、ビジネスシステム、コンテンツの相互作用関係についての実証分析などがあります。
例えば、(2)では、「系列」という企業間関係が持続的競争優位に寄与しうるのか、もし寄与するとしたらそれはどのようなメカニズムによるのか、という問題について、「企業間関係を空間的・時間的な広がりの中で分析・理解する」という視座に基づいて実証的に分析・考察することを目指しています。
また、経営学が実務においてどのような意味で役に立ちうるのかという問題にも興味を持っています。

メッセージ

企業の戦略や組織、イノベーションのプロセスの実証的研究などのテーマであれば、研究指導を担当することができます。
研究者になるためには、学術的方法と関連する既存研究を理解し、研究者のコミュニティに寄与できる能力を身につけることが大切になります。好きな研究を自由に行うことができるのが研究という営みの魅力ですが、その分、研究者の責任は重く、学術的成果を目指して主体的に忍耐強く誠実な努力を続けることが求められます。そういう志を持って研究者になるための道を歩んでいきたいと思う方を歓迎します。丁寧で誠実な実証分析に基づき理論的意味を深く考える研究成果を生み出していただくことを目指して指導していきます。

最近の研究テーマ

イノベーションの組織的プロセス、企業間分業と競争優位・技術革新

研究室

2020年4月に着任したばかりですので、まだ実績はありませんが、これまで勤務していた大学では、上記のテーマ、考え方で研究指導を行ってきました。大学院生の自主性、主体性を尊重しますが、その分、より多くの努力を求めることになるかもしれません。