社会科学科目 演習(ゼミ)

教授ガルシア・クレマンス

ガルシア・クレマンス

現代は、グローバルな時代と言われます。その本質は「多様性」にあります。他者の多様性を受け入れ、自らのものとする柔軟性を持つ必要がある時代なのです。そして、多様性を受け入れても揺らがない自我を確立する必要があります。社会科学の専門教育を通じ、多様性への適応、確固とした自我を形成しましょう。

担当科目一覧

  • 会計学
  • 国際会計論
  • Financial Accounting
  • Financial Statement Analysis
  • 入門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 専門演習Ⅰ・Ⅱ
  • 卒業演習Ⅰ・Ⅱ

会計の授業では、多国籍企業のケースを取り上げながら内部報告と外部報告の基礎概念を学習し、ビジネスパーソンとして必要な知識とスキルを身につけます。多国籍企業はなぜ財務諸表を開示するのか?損益計算書で、どのようにパフォーマンスを測定するか?貸借対照表を通じて、企業のビジネスモデルについて何を理解できるか?様々な事例をもとに学習を進めましょう。

演習(ゼミ)

演習は、教授の指導の下、少人数制で学生が主体的に研究・発表・討議を行う授業です。1年次では社会科学研究の基礎知識を身に付けます。3・4年次では会計の専門的な研究を進め、卒業論文を作成します。

経歴

2020年 学習院大学 教授
2015年 学習院大学 准教授
2014年 慶應義塾大学 招聘准教授
2011年 立教大学 助教(~2015年)
2010年 パリ・ドフィーヌ大学 経営学博士
2006年  明治学院大学 専任講師(~2010年)
2005年 フランス公認会計士資格(DESCF)
2002年 パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ会計・金融学科 卒業

研究領域

会計学租税法

研究内容

会計基準の国際調和化の進展にもかかわらず、依然として無形資産の定義は各国で異なっている。国際財務報告基準(IFRS)では、ソフトウェア、特許権、ブランド、のれん、著作権等の価値のある権利が無形資産に含まれる。無形資産を認識する際に、買収価格からその価値を算定することは、一つの大きな問題である。無形資産の測定における耐用年数の決定も問題であり、ここには日本の会計基準とIFRSの間に大きな違いが残っている。

主要業績

  • 2023 OECD Transfer Pricing Guidelines and International Tax Law (with Y. Matsubara), in Kofler, G. and Haas, F., Oxford Handbook of International Tax Law, OUP.
  • 2022 An Experiment on Double Entry Bookkeeping and Financial Reporting Using Blockchain (with T. Itabashi), 1st FIRE Anthology, Iustus.
  • 2022 EAA Comment letter on EFRAG Discussion paper, “Better Information on Intangibles” (EAA task force on intangibles).
  • 2022 European Law Institute Guidance on Company Capital and Financial Accounting for Corporate Sustainability (ELI final report).
  • 2022 Implementation and Effects of the OECD Multilateral Instrument in France, in Kofler, G. and al., Implementation and Effects of the OECD Multilateral Instrument, IBFD.
  • 2021 From Financial to « Sustainable » Capital Maintenance, Journal for International and European Law, Economics and Market Integrations, VII(2).
  • 2021 「フランスにおけるのれん概念とEUの会計調和化」『経済論叢』(京都大学)194(4).
  • 2021 「分配型台帳技術の企業会計への適用に関する検討―情報移動手段としてのサイドチェーンの活用」『東京経済大学会誌』309.
  • 2021 「増加基準による所得課税に関する一考察―売買目的有価証券の時価会計を中心に」『産業経理』 80(4).
  • 2021 The Japanese experience with GAAR, in Butani, M. GAAR: the Final Frontier, Thomson-Reuters.
  • 2020 Controlled Foreign Company legislation in France, in Kofler, G. and al., Controlled Foreign Company Legislation, IBFD.
  • 2020 Accounting for Equity Capital and Corporate Sustainability, European Company Law, 17(5)
  • 2019 「中小企業会計情報―フランスにおける現状と課題」『會計』195(2),
  • 2018 Goodwill accounting standards in the UK, the USA, France and Japan (with Y. Katsuo and van Mourik, K.) Accounting History 23(3)

連絡先

E-mail : ガルシア・クレマンス

研究室 : 南2-402