海外研修
ISS の海外研修は「みんな一緒の研修先に行く」「行先リストから選ぶ」のではありません。「この国のこの大学で、こういった勉強をしたい」ということをそれぞれの学生が見つけ、自分自身で海外研修計画をデザインします。学部が定める基準を満たすことが認められれば、世界中どこにでも留学することができます。
ISSの海外研修の特長
種類
ISSの海外研修は、大きく分けて短期・中期・長期の3種類に分けられます。1学期間でも、1年間でも、卒業要件である「4週間以上」であれば可能です。学びたい内容や費用、4年間の過ごし方を考えて選ぶことができます。学生の約40%が卒業までに1学期間(半年)以上の海外研修に挑戦しています。
短期 | 中期 | 長期 | |
---|---|---|---|
期間 | 4~6週間 | 1学期間(半年) | 2学期間(1年) |
目的 | 語学研修/ボランティア/ インターンシップ |
学部授業履修/語学研修 | 学部授業履修 |
費用 | 約30~100万円 | 約80~300万円 | 中期の2倍 |
参加条件 | 原則なし | 語学スコア/ GPAなどの条件あり |
語学スコア/ GPAなどの条件あり |
単位認定 | 原則不可*1 | 可能 (5~10単位程度) |
可能 (10~20単位程度) |
*1 単位修得を目的としたサマープログラムもあります。
長期(約1年間)の海外研修に参加した場合も、4 年間で卒業できますか?
履修制度上は可能です。
10%程度の学生が長期研修に挑戦しており、多くは4年間で卒業をしています。また、海外の大学で修得した単位は、一定の条件(授業時間数や本学の授業と同等以上の内容など)を満たせば本学の卒業に必要な単位として認定することもできます(これを「単位認定」と言います)。ただし、海外研修に出発するまでの成績、研修の計画、英語力の向上など1年次からそれらを着実に積み重ねる必要があります。また、3年次第2学期から就職活動が本格化しますので、それらも踏まえたスケジューリングが求められます。
単位認定とは何ですか?
海外研修中に海外の大学で修得した単位を、学習院大学の単位として認定する制度です。
一定の条件(授業時間数や本学の授業と同等以上の内容など)を満たす必要があります。
渡航先
学部が定める基準を満たす研修計画を立て、審査を受け認められれば、世界中どこでも留学することができます。設立以来送り出した研修先は、30か国205箇所以上にものぼります。
海外研修(留学)は英語圏の国に行かないといけないのですか?
日本以外の国・地域であれば、英語圏以外でも構いません。
実際に、本学でドイツ語やフランス語、スペイン語、中国語などの第二言語の基礎を学び、英語圏以外の国に海外研修する学生もいます。
学部の海外研修の基準
短期海外研修の場合
次の3つの条件をすべて満たしていること
- 日本以外の国・地域で研修が行われること
- 研修日数が28日以上であること
- 研修時間の合計が次のいずれかを満たしていること
- 語学研修の場合は80時間以上
- 専門科目履修の場合は32時間以上
- インターンシップやボランティアの場合は120時間以上
中長期海外研修の場合
次の2つの条件をすべて満たしていること
- 学習(授業)期間が、中期研修の場合は12 週以上、長期研修の場合は24 週以上であること
- 次のいずれかの条件を満たす大学への入学が許可されていること
- 海外の大学における社会科学関連の学部
- 海外の大学が提供する外国語プログラム、または海外の大学の所属・提携する外国語学校
以上の「海外の大学」にはこれに相当する高等教育機関を含む。
以上に加えて、大学と学部が別途定める安全管理上の基準を満たす必要があります。
留学の方法
1学期間以上の海外研修には、大きく分けて協定留学と協定外留学の2つの方法があり、いずれも卒業要件を満たす海外研修として扱われます。学生は行きたい国や学びたい研修先を絞った後、協定・協定外留学どちらの方法で渡航するか、双方のメリット・デメリットを考慮しながら海外研修の計画を立てることができます。
協定外留学の場合も、援助金や単位認定などの制度を利用することができ、海外大学の学費を支払う場合は学習院大学の学費が大幅に減免されます。
協定留学 | 協定外留学 | |
---|---|---|
概要 | 学生交換協定を結んでいる海外大学に本学の代表として派遣される。学内選考がある。 | 学部が推奨する研修先や、学部のパートナーエージェントが取り扱う多数の研修先の中から選ぶ。それらにも希望の研修先がない場合は、エージェントと研修先を全て自己手配することもできる。 |
学費 | 本学に授業料を納める。派遣先の授業料は免除される。 | 海外大学に授業料を納める。本学の授業料は減免される(半期ごとに57.7 万円を減免)。 |
時期
1年生の春休み(=2年生になる直前)から4年生の夏休みまでの間という幅広い選択肢の中から時期を選ぶことができます。学業や課外活動、就職活動などを含め自分で4年間をスケジューリングします。
海外研修のスケジュール
STEP1「海外研修Ⅰ」で
基礎知識をつける
1年次第1学期の必修科目です。本学部の卒業要件となっている海外研修の理解を深め、必要な知識を学び、海外研修の計画を立てます。自分にとって最適な海外研修とは何かを考え実行に移すプロセスの第一歩です。
STEP2計画を立て、
出願などの準備をする
期間・行先・内容など、自分にとってどのような海外研修がよいかを考え、計画します。
週に複数回、学内に留学相談室にアドバイザーが常駐しており、個別で海外研修に関する相談や質問をすることができます。また、「全員海外研修必須」だからこそ、先に渡航した同級生や先輩の情報を得るチャンスもたくさんあります。
STEP3学部に申請し審査を受ける
学生専用サイトを通じて申請を行います。学部の定める基準を満たしているかどうかの審査を受け、認められれば本学部の卒業要件を満たす海外研修として扱われます。
STEP4渡航準備を行い、
海外研修へ
危機管理や渡航のためのオリエンテーション参加を含め必要な準備を行い、海外研修に出発します。時には計画どおりにはいかないことや、うまくいかないこともあるかもしれませんが、世界を知り、自ら問題を解決することを通して得るものは一生の糧となるはずです。
STEP5「海外研修Ⅱ」で振り返り、
経験を将来へとつなげる
海外研修から戻った直後の学期に履修する必修科目です。海外研修を通じて得た学問的な学びや異文化体験/多文化理解を、どのように社会科学の学修に繋げキャリア形成に活かしていくかを考えます。この科目では、世界の様々な国や研修先でそれぞれ異なった経験をした学生が集まることになります。自由度の高い海外研修制度にしているからこそ、多様な経験をシェアしあうことができます。
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