社会科学科目
演習(ゼミ)
准教授玉置 えみ
社会学・人口学の分野で国際人口移動、家族、健康について研究しています。特に移民の母国とのつながりや、家族が個人の健康に及ぼす影響に関心があります。授業では、みなさんが「社会学的想像力」を通して国際社会を分析できるようにお手伝いしたいと思います。
担当科目一覧
- 社会学(国際社会科学科)
- 計量社会学
- Sociology of Population
- International Migration
- 入門演習Ⅰ・Ⅱ
- 専門演習Ⅰ・Ⅱ
- 卒業演習
「社会学」(1年次)では社会学の基礎を幅広く学び、「計量社会学」(2年次)では、社会学における数を使ったデータ分析の手法を学びます。2年次の「Sociology of Population」では、出生・死亡・移動に焦点をあて、人口学の基礎にふれます。3年次の「International Migration」では国際人口移動に関する理解を深めます。
演習(ゼミ)
演習では、学生自身が身の回りにある社会を分析できるよう、リサーチクエスチョンの立て方、データの集め方、分析の仕方、結果の考察など社会科学の基礎を身につけることを重視しています。また、グループワークを通して、人と協力して成果を出すことの大切さも学びます。
経歴
2016年 | 学習院大学国際社会科学部 准教授 |
2013年 | 立命館大学産業社会学部 助教 |
2013年 | 米国ワシントン大学大学院社会学研究科博士課程 修了(PhD Sociology) |
2012年 | 東京大学大学院医学系研究科 G30セミナー講師 |
2010年 | 米国イーストウェストセンター 客員研究員(NIHプロジェクト研究助手) |
2009年 | 東京大学社会科学研究所 客員研究員 |
2008年 | ワシントン大学人口学研究所 Shanahanフェロー |
2006年 | ワシントン大学人口学研究所 研究助手 |
2005年 | ワシントン大学社会学部 教育助手 |
研究領域
社会学人口学国際人口移動家族と健康研究内容
現在のプロジェクトでは、仕事と家庭の両立が個人の健康に及ぼす影響を、国際比較により検討しています。特に、海外移住をした移民に焦点をあて、社会環境の違いがどのように健康度の違いに関連するか考察しています。また、移民が維持する母国との文化的・社会的・経済的つながりが、彼らの健康に影響をおよぼす可能性についても分析しています。その他には出生力の生物学的・社会学的側面について関心があります。
主要業績
- Emi Tamaki. Forthcoming. Marriage and Health in Japan: A Gender Perspective. Springer Briefs in Population Studies, Population Studies of Japan, Springer Nature.
- Martin Piotrowski, Ronald R. Rindfuss, Emi Tamaki, Minja Kim Choe, Noriko O. Tsuya, and Larry Bumpass. 2022. "Social Networks and Family Change in Japan Revisited" Population: English Edition 77(4): 609-634.
- 玉置えみ.2019.「月経周期の変動要因(特集 出生力にかかわる生物学的・行動学的な要因)」『保健の科学』 61(9): 609-612.
- 玉置えみ.2018.「自然出生力」pp.144-145. 日本人口学会編『人口学事典』丸善
- Shoko Konishi, Emi Tamaki, and Jun Yoshinaga. 2018. Biodemography of Fertility in Japan. Springer Briefs in Population Studies, Population Studies of Japan, Springer Nature.
- Shoko Konishi and Emi Tamaki. 2016. "Pregnancy Intention and Contraceptive Use among Married and Unmarried Women in Japan." Japanese Journal of Health and Human Ecology, 82(3):110?124.
- 玉置えみ.2016.「移民適応とグローバリゼーション―浜松市におけるブラジル人住民の社会適応と母国とのつながり」pp.228-248. 筒井淳也・シングワンヨン・柴田悠編『ポスト工業社会における東アジアの課題』ミネルヴァ書房
- 玉置えみ.2015.「移民のホスト社会への包摂と母国とのつながり:アジア系アメリカ移民における海外送金に注目して」pp.167-182. 櫻井純理・江口友朗・吉田誠編『労働社会の変容と格差・排除―平等と包摂をめざして』ミネルヴァ書房
- Ronald R. Rindfuss, Minja K. Choe, Noriko O. Tsuya, Larry L. Bumpass, Emi Tamaki. 2015. “Do Low Survey Response Rates Bias Results? Evidence from Japan.” Demographic Research, 32 (26): 797-828.
- Seunghye Hong, Emily Walton, Emi Tamaki, and Janice A. Sabin. 2014. “Lifetime Prevalence of Mental Disorders among Asian Americans: Nativity, Gender, and Sociodemographic Correlates.” Asian American Journal of Psychology, 5 (4): 353-363.
- Emi Tamaki. 2011. “Continued Home Engagement among Latino and Asian Americans: Resources and Motivation.” International Migration Review, 45 (1): 148?173.
- 玉置えみ. 2010.「就労および収入と健康状態」pp.17-27.浜松市精神保健福祉センター『経済状況の変化とこころの健康に関するアンケート調査報告書』(浜松市における外国人市民のメンタルヘルス実態調査)
- Sara R. Curran and Emi Tamaki. 2008. “Population and Demography Issues in Southeast Asia.” Oxford Encyclopedia of the Modern World, pp.200-201. Oxford University Press.
その他
科研費・若手(B)「家庭と仕事の両立と女性の健康:国際移住による社会環境の変化に注目して 」(代表)(2015年度-2019年度)
科研費・基盤(A)「結婚・離婚・再婚の動向と日本社会の変容に関する包括的研究 」(分担)(2013年度-2017年度)
連絡先
E-mail :
研究室 : 南2-305