海外研修レポート(ポーランド・Jagiellonian University)
- 研修期間:Long-term(2学期間)/2022年10月1日~2023年6月30日
- 研修種類:Faculty academic studies
- 留学先国名:ポーランド
- 留学先:Jagiellonian University
Q.どこへ行きましたか?研修先および宿泊先について少し教えてください。
ポーランドに行きました。研修先はヤゲウォ大学で、第2の都市と言われるクラクフに位置しています。クラクフはユダヤ人との関係が深く、アウシュビッツが建てられた歴史的に重要な地区でもあります。研修中は寮に滞在し、インド人の生徒と同室でした。
【写真】ヤゲウォ大学(教室のある建物が市内に点在しています)
Q.海外研修先にポーランドを選んだ理由を教えてください。
元々英語が母語ではない国、日本人の留学先として珍しい場所という条件で考えていたところ、協定留学校リストからポーランドを見つけました。それから調べるにつれて全く馴染みのない国の歴史や文化、街並みにどんどん惹かれていって、最終的に選考を通過し決定しました。ポーランドはヨーロッパの中心に位置しているので、留学中に他国に旅行しやすいというのも理由の一つでした。
【写真】街の中心にあるヴァヴェル城
Q.どのような科目を履修しましたか?心に残っている授業内容や授業での出来事を教えてください。
Conflicts in the 21st century という授業が特に印象に残っています。授業内で実際にウクライナの避難民の方と交流する時間がありました。母国や避難先の厳しい現状や戦争への思いを語っていただき、簡単には言葉で表せない貴重な経験となりました。
冬学期時間割
夏学期時間割
Q.日常生活または授業後の経験で、一番楽しかったことはなんですか?
ポーランド人の友達とクリスマスパーティーをしたことです。ポーランドの伝統料理を食べてカラオケをしてゲームをして、楽しい時間を過ごすことができました。それ以外にもルームメイトと韓国ドラマを英語で見たり、学部の友達とカフェ巡りをしたりしました。
【写真】クリスマスパーティーの様子
Q.海外研修期間で、外国語コミュニケーションに関して学んだ最も重要なことは何ですか?
間違いを気にしすぎないことです。周りの学生には英語が母語ではない人の方が多く、それぞれが色々なアクセントで話していました。私は発音にコンプレックスを感じていましたが、伝われば大丈夫という周りの様子に感化されて積極的に話すことができるようになりました。
Q. 困ったこと、あるいは難しかったことがありましたか?行く前に準備しておけばよかったことがありましたか?
特に寮生活では細かな文化の違いを実感しました。また会話の中ですれ違うこともあったので、もう少し日常会話の表現を学んでおけばよかったと思います。
Q.日本とホスト国の「国際的」な違いとして気づいたことはありますか?
出席を取る授業が少なく、それ以上のものを求められていると感じました。日本ではカフェで一人で過ごしていたり勉強をしたりする人が多いですが、ポーランドのカフェは基本的に友達や家族とおしゃべりする場所でした。勉強するのは大体大学か図書館で、天気がいい日は川辺やベンチで本を読んでいる人も多かったです。また外を歩いているときに絶対に歩行者優先で、みんな信号がないところでも周りを見ずに渡るのには最後まで慣れませんでした。
【写真】街中の様子(中心街の周りを囲むように公園のような空間が広がっています)
Q.社会における多様性について、気がついたことがありますか?
チェーン店だけでなく小さなお店でもほとんど英語のメニューがあったり、英語を使える店員さんがいたりすることに驚きました。アジア人は少ないですが、中東やウクライナからの移民が多かったと思います。
【写真】お店が立ち並ぶ通り(ヨーロッパでは有名な観光地なのでシーズン中は観光客が多くいます)
Q.海外研修の体験をどのようにこれから活かすつもりですか?
将来は日本と海外を繋げる仕事につきたいと思っています。今回の経験を通してその夢をより現実的にイメージすることができました。
Q.次の参加者へのアドバイスはありますか?
私は1年時の秋から学内選考に参加し、1年後に研修をスタートしました。当時は深く考えずにまずは挑戦してみようと思って始めたので、悩んでいる方はまず応募してみてください。ヤゲウォ大学は比較的英語をゆっくり話して授業内での文法のミスを気にしない教授が多い上に、周りもノンネイティブで話しやすくモチベーションが上がりました。なので、英語自体を勉強するよりも英語でコミュニケーションに挑戦したいと考えている人には、ポーランドのような英語が母語ではないけれど英語留学できる国をお勧めします。