海外研修レポート(カナダ・Langara College)
- 研修期間:Mid-term(1学期間)/2022年8月31日~2022年12月16日
- 研修種類:Faculty academic studies
- 留学先国名:カナダ
- 留学先:Langara College
Q.研修先を教えてください。どのような環境でしたか?
カナダ(バンクーバー)のカレッジの付属語学学校に通っていました。私はアカデミックなwriting, reading, listeningとspeakingの4技能のスキルアップを図ったプログラムに参加しました。
【写真】時計台
Q.研修先や日常生活で心に残っていることは何ですか?
学生一人一人の「学ぶ姿勢」です。あらゆる問題において"自分ごとと"して考え、思想を深めようとしていました。また、疑問点があればその場で質問しクラス全員で共有する、ディスカッションの場面では積極的に自分の意見を述べる、など授業に対する能動的な姿勢に非常に刺激を受けました。日常生活で心に残っていることはホストファミリーとの生活です。家族はとても暖かく迎えてくれ、カナダの自然の素晴らしさや生活の豊かさを教えてくれました。
【写真】過酷なハイキング
Q.海外研修で得た最も重要なことを教えてください。
国によって文化や法律が異なるため、異国民としてその土地のしきたり、ルールや伝統を学び、理解しようとする姿勢を見せることが大切であると感じました。それがその国に入る上での礼儀でありその国への尊重を表します。自分の国での考え方や常識が通用しないことは当たり前で自分と同じ価値観を他人も持っていると思ってはいけません。「価値観の違い」を理解し、違った価値観を尊重することの大切さを学びました。
Q.難しかったこと、準備しておけばよかったこととかありますか?
言語の障壁はすごく感じました。友達やホストファミリーとうまく意思疎通ができない、伝えたいことがうまく伝わらない等、悔しい思いをたくさんしました。そのため、留学前に最低限の語学力を有していることは重要だと感じます。また、エージェントを挟まなかったため航空券の取得や語学学校とのやりとりなど、自分自身の力でやり遂げなければならないことがたくさんありました。留学前から余裕を持って行動していたため対処できましたが、親や留学センターの人を頼らなければいけない場面も多くありました。しかし、全体を通して自立に向けた良い経験になりました。
【写真】帰国の日
Q.外国語コミュニケーション能力は向上しましたか?
向上しました。英語を話すことに対して非常に自信がつきました。留学前よりも英語で行われる授業で先生の言っていることが良く理解できるようになり、英語でのプレゼンで以前よりも自分の英語に自信を持って発表できるようになりました。英語で発言することへの抵抗が減り、英語を話すことがもっと楽しくなりました!
Q. あなたの異文化(あるいは、国際的差異)体験を一つ教えてください。
私は典型的な家父長制の家庭で育ったため、家事や子育てのほとんどを母親がやっていました。しかし、ホームステイでは「手の空いた人がやる」という感じで家事が自然と分担されていました。ホストマザーとホストファザーはどちらも働いていたため、15歳の中学生の息子がキッチンに立ち夕食を作ることもありました。日本にいるとまだまだジェンダーギャップを感じますが、身近なところから自分の行動を変えられることに気づきました。
Q.あなたの気づいたホスト国の多様性(あるいは、国内的差異)について教えてください。
カナダには就活という制度はなく、卒業後の進路は人それぞれ違います。インターンをする人もいれば、働く人もいたり、ワーホリでお金を貯めるという人もいれば、何もしないという人もいたりします。しかし皆「自分がやりたいことをやる」という感じで、将来の道が決まっていない場合は見つかるまで様々なことに挑戦するという人も多いです。
【写真】グラス作り体験
Q.海外研修経験をどのようにこれから活かすつもりですか?
カナダで学んだ「学ぶ姿勢」を学習院大学でも生かしたいです。ただ講義を聞くだけではなく、ノートをとったり、授業中に質問をしたり積極的に学ぶ姿勢をとっていきたいです。また、カナダに行く前はアジア人差別をされないか不安でしたが、実際に行ってみると現地の人々は非常にあたたかく、差別どころかオープンな姿勢で迎えてくれました。その"あたたかさ"にとても感動したので、自分も日本で外国人や留学生に対して同じような姿勢であたたかく接したいと思っています。
Q.次の参加者へのアドバイスはありますか?
留学を精一杯楽しみ自分のものにするためには、やはりある程度の"語学力"が必要です。英語のテストの学習(TOEIC、TOFLEなど)も大切ですが、まずは必修授業や海外研修Ⅰを真剣に取り組み留学に必要な様々な知識をインプットすることが必要です。また、留学先によっては日本人が多いところもあるでしょう。そうなった際に日本人のコミュニティーに入ってしまっては留学する意味が全くありません。留学に行く意味や目的をしっかり考え、自分で外国語を身につける環境を作ることが大切です。