海外研修

海外研修レポート(アメリカ・San Francisco State University American Language Institute)

海外研修レポート(アメリカ・San Francisco State University American Language Institute)
増岡 理仁さん
  • 研修期間:短期(4週間)/2023年度夏季休業期間中(8~9月)
  • 研修種類:語学研修
  • 留学先国名:アメリカ
  • 留学先:San Francisco State University American Language Institute

Q.どこへ行きましたか?研修先および宿泊先について少し教えてください。

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコのサンフランシスコ州立大学ディスカバープログラム(SFSU Discover Program)に参加しました。宿泊先は、1か月以上滞在する留学生や観光客に推奨されているMonroe Residense club に滞在しました。都市部に近く、生活に必要なものを買う店が近くに点在しており、生活しやすかったです。

【写真】プレゼンの授業の様子

Q.語学授業の内容や教育方法はどのようなものでしたか?良かったこと、あるいは残念だったことがあれば、教えてください。

語学授業の前半は、日常会話に必要なイディオムや会話表現、基本的な文法を学び、後半は現地の大学の学生と実際に会話をしながら授業の前半で学んだ内容を実践しました。学んだ会話表現や英語を運用するノウハウをすぐに実践できる内容となっており、授業を重ねるごとに英語運用能力が確実に定着していることが実感できました。

【写真】フィールドワークで訪れた観光地(ピア39)の写真

Q.キャンパスでの授業や授業後の経験で、一番楽しかったことは何ですか?

語学研修という形で参加したプログラムでしたが、午前の語学の授業の後に行われるフィールドワークがとても印象的でした。毎日授業の終わりに、サンフランシスコの主要な観光地や美術館、博物館などを訪れ、サンフランシスコの歴史や世界の文化、グローバル化について学びました。国際化というアバウトで様々な意味を含む言葉の意味と真意を学ぶことができ、人間としての思考が成長したと感じた体験でした。

【表】1日のスケジュール

【表】 4週間のスケジュール(主なアクティビティーと訪問先)

Q.海外研修期間で、外国語コミュニケーションに関して学んだ最も重要なことは何ですか?

外国語のコミュニケ―ションにおいて、日本語から先に考えて変換するというプロセスで考えるのではなく、今まで学んだ英語の表現を簡単につなぎ合わせて簡単な表現で率直に意思を伝えられるように意識しました。結果、日常会話はもちろん、ディスカッションなどの場面でもスムーズな会話が可能になりました。また、積極的にコミュニケーションを取ることによって、外国語で話すことに迷いや抵抗がなくなりました。

【写真】クラブの勧誘で賑わうキャンパスの様子

Q.日常生活で困ったこと、あるいは難しかったことがありましたか?行く前に準備しておけばよかったことがありましたか?

飲食店での店員とのやり取りに苦労しました。日本とは異なる注文方法や会計方法、チップ文化に戸惑いました。飲食店で必要な会話表現やチップ文化等について事前に調べる必要があると思いました。

Q. 日本とホスト国の「国際的」な違いとして気づいたことはありますか?

アメリカと日本の国際的な違いは、他人との会話の壁であると考えます。アメリカでは、その場で初めて会った人同士が好意的に会話したり助け合ったりなどをしている場面によく出会いました。日本では、どのような場面であっても初対面の人間同士が会話する時にはためらいや遠慮を感じますが、アメリカでの生活ではその心理的距離をほとんど感じなかったです。

【写真】多様性の街「カストロ」の様子

Q.社会における多様性について、気がついたことがありますか?

様々な人種、LGBTQ、国籍が存在し、それぞれに生活や会話の壁はありませんでした。日本人という理由で特別な待遇を受けることも、雑に扱われることもありませんでした。移民国家と言われるアメリカでは、当事者的な意味での「多様性」が受け入れられていることに気が付きました。

Q.海外研修の体験をどのようにこれから活かすつもりですか?

グローバル企業とのやり取り又はそこに就職した際のコミュニケーションスキル・異文化理解に必要な教養、また学生ボランティアなどに参加して経験を活かしたいと思います。

【写真】グローバル企業についてのフィールドワークで訪れたIntel museum

Q.次の参加者へのアドバイスはありますか?

語学力を身に着けるには、文法やイディオムなど形式的な知識よりも、その言語がどのようなバックグラウンドで使われているかを体験して学ぶことが重要だと考えています。このプログラムでは、特に日常で使われる表現をフル活用して参加することが求められます。ぜひ、現地の人々と積極的にコミュニケーションをとって、抽象的な感想でも構わないので、自分の体験を言語化できる体験をしてきてください。