「国際社会科学部で広がる世界」――留学生たちとの出会いと学びの物語
【プロフィール(写真手前左から)】
CHEN, Jingtongさん
出身国:中国
出身大学:香港中文大学
Blanche Larcherさん(写真手前中央)
出身国:フランス
出身大学:リヨン政治学院
Lillian Chanさん(写真手前右)
出身国:オーストラリア
出身大学:ニューサウスウェールズ大学(UNSW)
宮本 さくらさん(写真左奥)
国際社会科学部 4年
Noémie LE TONQUEZEさん(写真中央奥)
出身国:フランス
出身大学:IAEパリ/ ソルボンヌ・ビジネス・スクール
安達 巧さん(写真右奥)
国際社会科学部 4年
国際社会科学部では、多様な国から留学生が集まり、国際社会科学部生との交流を通して新たな学びを深めています。彼らが日本への留学を選んだ理由や、大学での生活を通じて感じたことは、学部生にとっても刺激的であり、意見を交わすことで視野を広げ、文化の違いを超えた友情を築いています。そんな相互に学びあい、成長を続けている彼らに話を伺いました。
日本に留学すると決めたきっかけを教えてください
(Blanche Larcherさん)
私は留学するまで、アジアの国を訪ねたことがありませんでした。そのため、フランスとは地球の反対側にある文化も大きく異なる日本で暮らし、日本の文化や価値観を理解することは素晴らしい経験になるはずだと考えました。子どもの頃からジブリ映画が大好きだったことも影響しています。
(CHEN, Jingtongさん)
日本の若者の恋愛観や結婚に対する意識について研究をしており、そのための基礎データを収集するために留学しました。現代の日本社会を研究することで、日本人に対する理解をより深めたいと思っています。
(Lillian Chanさん)
私は大学の必修科目として日本語を2年間勉強しました。現地で学ぶことで、語学力をさらに高めたいと思ったことが、留学を決めた主な理由です。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
小学生の時、青森県で3年間暮らしたことで日本とは特別なつながりを感じていました。そのため、高校生の頃からいつか日本に留学して、再び日本での暮らしを経験し、語学力を向上させたいと考えていました。
出身大学で学んでいること、学習院大学(国際社会科学部)を選んだ理由を教えてください。
(CHEN, Jingtongさん)
中国では日本学を専攻しており、人文科学と社会科学の両方の分野で、歴史的、文化的、言語学的な観点から日本社会を研究しています。日本人学者による自国社会の研究、江戸時代に日本と接触してから始まったヨーロッパによる日本研究、第二次世界大戦後のアメリカにおける地域研究など、さまざまな視点で発展してきたところに日本学の面白さを感じています。学習院大学を選んだのは長い歴史に培われてきたユニークな校風とアカデミックな雰囲気、そして国際センターが主催する充実した課外活動があるためです。国際社会科学部では、語学だけでなく、マーケティングやビジネス戦略など、幅広い分野について学べることも魅力でした。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
私はフランスで国際経営学を専攻しています。私にとって東京は憧れの都市なので、都心のキャンパスで学べることはとても魅力的でした。もちろん、質の高い教育を提供している点も重視しました。
(Blanche Larcherさん)
フランスでは政治学を専攻するとともに、アジア文化や現代社会についても研究しています。日本人はシャイだという話を聞いていたので、大学でうまく溶け込めるか不安を感じていました。しかし、学習院大学は国際センターやバディ制度、ホームステイプログラムなど、留学生のためのさまざまな取り組みを提供していることを知り、安心して留学することができました。実際、日本人学生とも楽しく交流でき、充実した学生生活を送れています。
(Lillian Chanさん)
私はオーストラリアで「国際学/メディア(スクリーン&サウンド制作)学士(アジア研究副専攻)」を学んでいます。学習院大学の国際社会科学部が高く評価されていることを知り、興味を持ちました。また、英語で受けられる授業を数多く提供している点にも魅力を感じました。
印象に残っている学びについて教えてください。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
初日のオリエンテーションが一番印象に残っています。とても分かりやすく構成されていて、スムーズに日本での学生生活をスタートすることができました。
(Lillian Chanさん)
少人数制の授業で、さまざまなトピックについて学生同士で深く議論したことは貴重な経験になっています。先生方も非常に熱心で、学生を丁寧にサポートしてくれました。
(Blanche Larcherさん)
芸術文化とコミュニケーションの授業は本当に素晴らしかったです。日本文化に精通した専門家をゲストに招き、一緒に寺社仏閣や美術館を訪ねたり、茶道を体験させてもらったり、とても刺激的な経験をすることができました。
(CHEN, Jingtongさん)
私はグローバルマーケティングの授業が印象深かったです。日本企業を海外市場に進出させるためのマーケティング案を実際に作成してみるなど、実践的な内容で充実した学びができました。
どのような大学生活を送っていますか? また、学習院大学(国際社会科学部)にはどんな学生が多いと感じますか?
(Lillian Chanさん)
国際センターに足を運ぶことが多いです。他の留学生や日本人学生との出会いが多くありますし、魅力的なアクティビティが多数用意されていて、さまざまな日本の文化に触れることもできます。
(CHEN, Jingtongさん)
私はテニスサークル所属して活動しています。日本の大学生と一緒に日常を過ごせるのはとても楽しいです。交流しながら日本語を上達させることができますし、同じ女子学生の友人もたくさんできました。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
バディ制度のおかげですぐに日本人の友達ができました。みんなとても親切で暖かく迎え入れてくれました。
(Blanche Larcherさん)
日本人の学生は少しシャイなところがありますが、親切で何か困ったことがあれば助けてくれます。
学習院大学(国際社会科学部)に留学して良かったと思うことは何ですか?
(CHEN, Jingtongさん)
多様なバックグラウンドを持つ学生たちと一緒に学べることがとても楽しいです。特に日本の伝統文化、芸術、社会、歴史に触れられる課外活動は、日本をより深く理解するうえでとても有意義でした。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
バディ制度や国際センターのおかげで、さまざまな友人ができ、貴重な経験が得られたことです。また、日本語の授業も質が高く、語学レベルが向上したと実感しています。
学習院大学(国際社会科学部)の良いところはどこだと思いますか?
(安達巧さん)
英語の授業が豊富に開講されていることです。履修の仕方次第で、4年間毎日英語の授業を受講することができるため、継続的に英語力の向上が図れます。また、2年次以降は社会科学に関する授業も英語で受講できるため、語学力を磨きながら、法学、経済学、経営学、社会学、地域研究の幅広い分野を学ぶことができます。もう1つは、留学制度が整っていることです。学部事務室や国際センターが学生の悩みに真摯に対応してくれるので、希望に沿った留学を実現できます。単位認定制度を利用すれば、1年間海外留学をしても4年間で卒業できるため、就職が遅れる心配もありません。
(宮本さくらさん)
1つの学部にいながら、社会科学の幅広い分野を学べることです。その中で興味を持った分野については、より深く掘り下げて学ぶこともできます。また、グループディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションなどに重きが置かれ、主体的に学ぶ姿勢が評価されるのも本学部ならではです。先生方はみんな各分野の第一線でグローバルに活躍しており、授業にも個性が滲み出ています。学生一人ひとりに寄り添って、丁寧に指導してもらえるのもありがたいです。本学部は決して規模は大きくありませんが、その分、アットホームな雰囲気で、学生や先生との距離が近く、留学生とも仲良くなりやすいのも魅力です。
留学生と交流する際に気を付けていることはありますか?
(宮本さくらさん)
留学生はまったく異なる環境で育ったので、考え方が違うのは当然だと思います。そのため、違和感を覚えることがあっても否定から入るのではなく、「それもよくわかるのだけど、私はこう思う」と、相手の考え方を受け入れたうえで自分の考えを伝えるようにしています。
(安達巧さん)
留学生の出身国に対して偏見を持たないよう心がけています。誤ったバイアスがあると話が噛み合わなかったり、相手に失礼な発言をしてしまったりする可能性があるからです。そのため、少しでも疑問に思うことがあれば、相手とじっくり話すようにしています。留学生と会話をする際は、相手の希望に合わせて日本語と英語を使い分けるようにしています。日本語で会話をして語学を磨きたい人もいれば、英語で気軽に雑談するのを好む人もいますから。
留学生との交流を通して得られたものは何ですか?
(安達巧さん)
自分の視野が大きく広がりました。留学生との交流を通じて、同じ国の中にもさまざまな人がいるように、海外でもさまざまな価値観や考え方を持っている人がいるという当たり前のことに気づかされました。また、自分の常識が覆されたり、新たな知見が得られたりする瞬間も多くあり、日々、良い刺激を受けています。
(宮本さくらさん)
日本人の同世代の学生と比較して、留学生は自国や世界の政治・経済、社会問題に関する関心が高く、それらに対して自分の考えや意見をはっきりと述べることができる人が多いように思います。それに影響を受けて、私も世の中の課題を捉え、自分の考えをしっかり持つことを意識するようになりました。
将来の夢や卒業後の目標を教えてください。
(CHEN, Jingtongさん)
私は多様性と創造性を尊重するグローバル企業で働きたいと思っています。国際社会科学部で学んだマーケティングの知識を生かして、国際貿易に携わることができれば理想的です。
(Lillian Chanさん)
将来的にはオーストラリアに戻って政府の仕事に就きたいと考えています。留学を通して身につけた国際感覚を生かして、外交分野で活躍することが現在の目標です。
(安達巧さん)
私自身の留学経験や留学生との交流を通じて、日本はとても魅力的な国だということをあらためて認識しました。大学で学んだマーケティングや経営の知識を生かし、その魅力をより多くの国の人々に伝えるような仕事ができればと考えています。
(宮本さくらさん)
国際社会科学部が掲げる、「国際社会で活躍できるビジネスパーソン」がまさに私の目標です。卒業後は、グローバル企業でサプライチェーンのマネジメントに携わり、ビジネスの分野から社会が抱える課題を解決していきたいと考えています。
Q.学習院大学(国際社会科学部)への進学を考えている留学生にメッセージをお願いします。
(安達巧さん)
国際社会科学部で学べる分野は多岐に渡ります。そのため、まだ関心が持てる分野や将来の目標を模索中でも、必ずやりたいことが見つかるはずです。ぜひ一緒にグローバルに活躍できる人材を目指しましょう。
(Blanche Larcherさん)
学習院大学は留学生を温かく迎えてくれる大学です。多くの日本人と仲良くなれますし、授業も多様で面白いです。学習院大学に留学した今年は、私の人生で最高の一年になりました。皆さんもきっと充実した時間を過ごせるはずです。
(宮本さくらさん)
国際社会科学部には、日本人学生、留学生を問わず、社会で実践的に生かせる学びを身につけられる環境が整っています。常に成長し続けたいと考える意欲旺盛な学生にとって、理想的な学びの場だと思います。
(Noémie LE TONQUEZEさん)
学習院大学には素晴らしいプログラムが用意されおり、手厚いサポートをしてくれる先生方がいます。また、日本の文化を満喫できるサークルやクラブが数多く、交流の機会もたくさんあります。学習院大学への留学をためらわないでください。後悔することは決してありません!