教授マーチャンド・ティム
大学はスキルと知識、また自分自身と世界について学べる面白い場所です。本学部カリキュラムは、あなたの自己発見の旅を手助けができるように設計されています。卒業後は、競争的なグローバル就職市場で、社会に貢献する人として活躍できるでしょう。その目標達成を英語のクラスでお手伝いできるのを楽しみにしています。
担当科目一覧
- English Communication Ⅰ・Ⅱ
- Oral Communication
- Issues in the World
- Global Challenges
- Area Studies
- CLIL Seminar (Data Science and Text Analysis I & II)
ISSの学生は、①留学を成功させるため、また、②英語で高度な内容の授業を受けるために英語力の向上に励んでいます。②について、私が担当する2つの選択科目を紹介いたします。
この選択科目では、上達した英語力を発揮することができるほか、興味深い内容を質的・定性的に(Area Studies)、または定量的に(CLIL Seminar on Data Science and Text Analysis)学ぶことで、英語力を伸ばすことができます。
Area Studiesのコースでは、経済学、ビジネス、法学、社会学、政治学といった学問を通じて、対象となる地域の人々、歴史、社会、文化を学ぶための学際的なアプローチを採用しています。このコースでは、あらゆる社会科学の視点から自分自身で選んだ地域の深い分析を行う機会が得られます。学生による研究の前例としては、オーストラリアの多文化主義、ASEAN諸国間の海上セキュリティ、デンマークと日本の幸福度の違いについてなどがあります。
CLIL Seminarでは、今日のデータサイエンティストによく使用されるプログラミング言語の1つであるRを使用して、データサイエンスとテキスト分析の実用的な基礎をカバーしています。データの取り扱いに関する重要な側面(インポート、クリーニング、可視化、仮説検定)を学ぶことができます。これらのスキルはビジネスや学術の両方で有用です。コースの後半では、テキストをデータタイプとして理解することや、テキストの分析が社会のトレンドについて何を明らかにするかを発見することもできます。このコースを履修することで、学生はRで自分のスクリプトを書くスキルと、自分で選んだデータの独自の発見を自信を持ってプレゼンテーションする能力を身につけることができます。
経歴
2020年 | 学習院大学国際社会科学部 教授 |
2016年 | 学習院大学国際社会科学部 准教授 |
2015年 | 学習院大学国際社会科学部開設準備室 准教授 |
2012年 | 桜美林大学 専任講師 |
2012年 | 慶應義塾大学 法学部 講師 |
2011年 | イギリス・サウスハンプトン大学 非常勤講師 |
2010年 | 中央大学法学部 講師 |
2010年 | イギリス・アストン大学大学院修了(英語教授法修士号取得) |
2008年 | 外務省研修所 講師 |
2003年 | 関西大倉学園 講師 |
1998年 | 大阪にて英会話学校 講師 |
1996年 | イギリス ブリティシュガス 西南支局 地図製作者 |
1995年 | イギリス・ノッティンガム大学卒業 |
研究領域
コーパス言語学言語教育eラーニングタスク中心の教授法研究内容
私の研究関心はコーパス言語学、言語教育とeラーニングです。コーパス言語学は社会科学の特徴を多く有しており、言語を研究するための「ビッグデータ」的なアプローチと考えられています。最近は学習者の言語におけるコーパス開発プロジェクトを進めており、特に英語を学ぶ日本人学習者の進歩の段階を分類するためコーパスの分析をおこなっています。
主要業績
- Marchand and Akutsu (2015) The Compilation and Use of a CMC Learner Corpus for Japanese University Students. In Castello et al. (eds) Studies in Learner Corpus Linguistics: Research and Applications for Foreign Language Teaching and Assessment. Frankfurt: Peter Lang.
- Marchand and Akutsu (2015) First steps in assigning proficiency to texts in a learner corpus of computer-mediated communication. In Callies & Gotz (eds) Studies in Learner Corpus Linguistics: Research and Applications for Foreign Language Teaching and Assessment. Amsterdam: John Benjamins
- Marchand and Rowlett (2014) Course Design in the Digital Age: Learning Through Interaction With News-Based Materials. Language Education in Asia 4 (2)
- Marchand and Akutsu (2014) コンピューター・メディア・コミュニケーションを用いた大学英語コースデザインとその有用性. JELES第43回年次研究集会
- Marchand (2013) Speech in written form? A corpus analysis of computer-mediated communication. Linguistic Research, 30(2)
- Marchand (2012) An analysis of classroom talk and the "ladder of interaction" in the Japanese context. Asian EFL Journal
その他
科学研究助成金 (挑戦的萌芽研究) 2014年4月1日~2017年3月31日
“Investigating a Learner Corpus of Computer-Mediated Communication”
連絡先
研究室 : 南2-411