海外研修(高麗大学)
- 研修期間:Mid-term(1学期間)/2022年3月2日~2022年8月31日
- 研修種類:Faculty academic studies
- 留学先国名:韓国
- 留学先:Korea University
Q.研修先ではどのような勉強・体験をしましたか?日常生活で心に残っていることは何ですか?
韓国・高麗大学に交換留学し、アジア政治と言語学に関する授業を履修しました。 アジア政治の授業は、大半が現地の韓国人の生徒と提携校の中国の大学の学生で、私は唯一の日本人学生でした。歴史や政治に関する内容も多く、毎回の授業で行われるディスカッションの中で発言する内容にとても気を使いました。
言語学については高麗大学の日本語日本文化学科の授業に参加しました。韓国語が話せない状況で留学したため、少しでも現地の学生と関わる機会ができればと考えたことと、外国語を学習している立場として興味があったこと等から履修しました。日本に関心を抱いている現地の学生が多く、互いに言語を学び合うことができる意義深い時間となりました。他にも、高麗大学日本語日本文化学科に4年間の正規留学をしている日本人の学生と知り合うこともできました。現地の学生との輪に入れてもらったり、生活面で助けてもらったりと留学生活を通じてたくさんお世話になりました。
また日常生活を通じて、韓国の人は人間味が溢れていると感じました。例えば、食べ物を注文するとき、すみませんと声をかけるのではなく社長さんと呼んだり、美味しいですと伝えたりすると、距離が縮まりサービスしてもらえることも多かったです。タクシーで早口でたくさん話しかけられた時、留学生でまだ韓国語がわからないと伝えるとわざわざ紙に言葉を書いてくれたりお薦めのお店を教えてくれたりしました。無愛想で近寄り難く思えていましたが、私の言動一つで接客は大きく変化し、より良い時間をすごすことができました。
【写真】ソウル桜友会の皆さんと
Q.海外研修から学んだこと、あるいは発見したことはありますか?
何か問題に直面したとき、積極的に周りの人に助けを求めることの大切さを学びました。韓国の大学の履修登録は先着順に行われます。私は、受講したいと考えていた講義の先着から漏れてしまいました。そこで、教授に直接履修はできなくても聴講生として参加できないか連絡をとったところ、教授が学生課に掛け合ってくれました。結果として、受講生の枠を増やしてもらうことができました。
【写真】旧王宮 景福宮 韓服体験
Q.困ったこと、難しかったこと、準備しておけばよかったことはありますか?
コロナ禍での渡航であったため、毎日変化する社会情勢、国や学校の方針を逃さないようにすることが大変でした。渡航直前に隔離期間が変更になったり、隔離中の食料を確保できなかったり、役所の方は韓国語しか話せなかったり、韓国専用のワクチンパスを登録しないとレストランに行けなかったりと想定外の問題が次々と生じました。前例がなく、渡航前に事前に準備すること不可能でしたが、状況に適応する力がついたと感じています。
【写真】学内 記念ホールの前で
Q.海外研修の体験をこれからどのように活かしていきますか?
今回の海外研修は、言語の壁よりも制度や文化の違いに難しさを感じました。この経験から、私自身も日本に留学している学生の助けをできればと考えるようになりました。そこで、国際センターが募集するボランティアや外国語教育研究センターが実施している留学生に対する日本語のサポートを行うSAに参加することを決めました。
【写真】学祭 運動場で応援歌熱唱
Q.次の参加者へのアドバイスはありますか?
何かうまくいかないときに、そこで諦めずに行動を起こし続けることです。
日本から出て生活すること、慣れない国で大学に通うことは当然容易なことではありません。時間通りに来ない電車や丁寧親切とはいえない接客、制度など不満を言おうと思えばキリがありません。しかしそこで留まらず行動を起こしてみることで定員に達していた授業を履修できたように、結果は自分で変えられると思います。