海外研修

海外研修レポート(アメリカ カルフォルニア大学ロサンゼルス校)

海外研修レポート(アメリカ カルフォルニア大学ロサンゼルス校)
太田 吉紀さん
  • 研修期間:短期(6週間)/2022年8月1日~9月9日
  • 研修種類:学部授業履修
  • 留学先国名:アメリカ
  • 留学先:カルフォルニア大学ロサンゼルス校

Q.研修先について教えてください。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は12,000人以上の留学生が在籍する国際色豊かな大学で、キャンパス内では様々な言語を耳にしました。広大なキャンパスの中にはジムやカフェテリア、図書館が複数あり、いずれも設備が整っていて充実したキャンパスライフを送ることができます。また、キャンパスから程近いエリアにはビバリーヒルズやハリウッド、サンタモニカビーチなど世界的に有名な観光地が位置し、休日でも充実した時間を過ごすことができました。

【写真】広大で緑豊かなキャンパス(左)、UCLA の中でも象徴的な建物Royce Hall(右)

Q.サマーセッションとは何ですか?

UCLAが毎年開講している夏季プログラムで、一定の語学力とGPA基準を満たすことで参加できます。6週間という短い期間で通常1学期間で行われる授業を履修するため、かなりインテンシブな内容になっています。UCLAの正規生だけではなく、米国内外の大学から多くの学生が夏季休暇を利用してこのプログラムに参加します。幅広い学問分野から様々な科目が提供されており、その中から興味があるものを自由に選択できます。今回私が履修したのはいずれも学習院で学んでいるのと同じ経済系の科目でしたが、生物学専攻のルームメイトが社会学を履修しているなど、自分の専攻に囚われずに履修を組んでいる人が多かったように感じます。

Q.研修の内容を教えてください。

私は国際社会科学部で柏木先生が開講されている国際金融論とInternational Finance: Theoryの履修を通して国際金融に興味を持ったため、更に知識を深めたいと現地の3,4年生向けに開講されている国際金融の講義を履修しました。奇しくも私が留学準備を進めていた時期は、FRBの金融引き締めに伴い急激な円安が進み始めた時だったこともあり、各国の金融政策と外国為替市場の動きの関連をより深く知りたいという気持ちが一段と高まっていました。講義のレベルが高く、周りの学生が鋭い質問次々と投げる中で、最初のころは自分についていけるのだろうかという不安に苛まれました。それでも必死に食らいついた結果、試験ではなんとか9割の得点を取得し、平均点を大きく上回ることができました。一段階成長できたと感じた成功体験でした。

時間割

  Mon Tue Wed Thu Fri
10:45-12:50   Principles of
Economics
  Principles of
Economics
 
13:00-15:05          
15:15-17:20 International
Finance
  International
Finance
   
17:20-          

留学先での一日(平日)

9:00- 授業準備
10:00- 授業
11:00-
12:00-
13:00- 寮のラウンジで授業の復習
大学周辺を散歩
14:00-
15:00-
16:00-
17:00- ジムで運動
18:00- 友人と夕食

Q.研修中における海外での生活はいかがでしたか。

初めての海外渡航だったため日本出国前はアメリカでの生活に不安を感じていました。しかし実際は日用品店や食料品店が徒歩圏内にあったり、寮の設備が整っていたりと生活する上でかなり快適な環境が整っていたため、あまり生活に不便を感じることはありませんでした。ただ、物価がかなり高くコーラ1本で400円ほどかかる国だったので出費を抑えるのには一苦労しました。

ロサンゼルスは湿度が低く晴天率も高いため、気候の面では非常に過ごしやすい場所です。平日は勉強の合間に広大なキャンパス内を散策したり、ビーチに出かけたりしてリフレッシュしました。また、週末には友人とともに遠出して大谷選手の野球の試合を見に行ったり、ラスベガスやグランドキャニオンに旅行に行ったりしました。勉強と遊びのメリハリをつけて生活していたと思います。

【写真】勉強で使っていた寮のラウンジ (左)、サンタモニカビーチ(右)

Q.海外研修を通して学んだことを教えてください。

積極的に授業に参加する姿勢が学びを深める上で重要だと感じました。教授が話している途中でも質問したり、発言したりする学生がいて、それをきっかけに授業の熱が高まる場面を何度か目にしました。私は最後まで恥ずかしさのようなものが抜けきらず、発言したのは数回程度に留まってしまいました。その後悔から、帰国してからの授業では積極的に発言・質問をし主体的に授業に臨むようになりました。

Q.太田さんは過去にオンラインプログラム(渡航せず日本で受講するもの)にも参加していますが、今回の研修と比較して感じたそれぞれの良さは何ですか?

私は2022年の春にベトナムのオンラインインターンシップに参加し、1カ月間ベトナム企業で日本向けの輸出商品の企画に携わりました。英語を用いた就業体験をオンラインで手軽にできるという点で良かったです。このインターンシップを通じて異文化を肌で体験したいという思いが以前に増して強くなりました。

今回渡米し、現地で生活する中で多様性や貧富の格差、物価高などを自分の目で確かめることができました。また、多様性に富んだ社会で生きていく上では語学力の向上は必須であると身をもって感じ、その後の語学学習のモチベーション向上にもつながりました。なによりも語学学校ではなくアメリカの大学の授業に参加し、世界中の優秀な学生たちと切磋琢磨した体験は今後一生に渡っての財産になると思います。