佐々木 亮太 (ささき りょうた)
株式会社テレビ朝日
コンテンツ編成局 アナウンス部 アナウンサー
PROFILE
東京都江東区出身。2004年、経済学科を卒業後、テレビ朝日に入社。入社初年度から、報道・情報番組を担当し、現在は大下容子ワイド!スクランブルのMC。また、3年目まで駅伝等、スポーツ中継も担当。さらに、ナレーションも定期的に担当し、2016年よりテレビ朝日のイベント紹介番組のナレーションを、レギュラーで務めている。
佐々木 亮太 (ささき りょうた)

情報番組の司会として、お茶の間に分かりやすく「今」を伝えている佐々木さん。経済学部で得た学びや、アナウンサーになった経緯など、自身の大学時代を振り返っていただきました 

学習院大学を志望されたきっかけをおしえてください。

学習院大学を選んだ理由は、キャンパスが目白というとても立地のいい場所で学べるということが一つあります。4年間、都心の駅近で学べるってものすごいアドバンテージだと感じていましたし、大体1年生2年生の間はどこか別の場所学ぶという大学多いですけど、最初から3年生4年生と交わりながら学生生活を送れるいうのはすごく魅力的だなと思っていました しかも目白は池袋と新宿が近いですからね、学生にとってはもう夢のような環境です渋谷も近いですし。実際、実家からアクセスもよかったのでとても通いやすかったです。 だから、授業にもしっかりと出席することができました

経済学部を志望されたのはなぜでしょうか?

高校生の頃から社会に出たらやっぱり法律か経済だろうとおぼろげに思っていました。どちらかというと法律よりも経済の方が勉強したいと思ったのが志望理由ですね 

大学時代、部活やサークル活動はされていましたか?

サッカー部に所属していましたがすぐにやめてしまいましその後、サッカーサークル誘ってもらったのですが、ちょうどその頃、高校時代のサッカー部の仲間がフットサルチームを作ったと聞いてそちらに参加するようになりましたあとは、ずっと実家に住んでいましたが、近所のおじさま達が一緒にサッカーやろうよって誘ってくれたのもましてフットサルと並行して草サッカーも地元でやっていました。あとは塾の講師のアルバイトをやっていたのですが、サークルのような感じだったので、ここがとても居心地がよかったですね。当時の講師仲間とは交流続いてい仲がいいです。 

アナウンサーを目指したきっかけはなんだったのでしょう?

実はアナウンサーになろうなんていうのは当時はまったく思ってなかったです。学習院大学にアナウンス研究会りまし、そういった活動は一切していませんでした。実は大学在学中から私の(東北放送・佐々木淳吾さん)がアナウンサーとして働いていたこともありじ仕事は選ばないつもりでした。だって、兄と比べられたくないじゃないですか(笑)。ですが、人生は不思議なもので、兄に「入社試験はタダなのだから、とりあえずアナウンサー試験を受けてみろ」と言われまして実際に受けてみたら本当に受かってしまいまして。予備校のようなところにも行っていないので、アナウンスメント技術はゼロでしたただ、テレビは本当によく観ていましたし、テレビが大好きでした。 

アナウンサー試験に合格したのはたまたまだと謙虚に笑う佐々木さん。そんな謙虚で誠実な人柄はどのように醸成されていったのだろうか。大学時代の学びについても聞かせていただいた 

ゼミではどのような研究をされていましたか?

白田由香利先生のゼミに1期生として入りました。白田先生は経営科学が専門でいらっしゃいますが、当時からプログラミングなどの分野にも強く、当時はまだインターネットメディアがほとんどなかった頃でしたが講義もそのあたりを交えた内容で、とても新鮮に魅力を感じまして、仲の良い友人と一緒にゼミに入りました。 

ゼミでは「パソコンでできることを各自やっていきましょう」という大枠だけが決まっていたのですが、私と友人は「電子商取引をパソコンでやってみたい」と盛り上がりまして、研究テーマに取りあげました。ただ、これは果たしてゼミの本筋と合っているのだろうかと思っていたのですが、白田先生は面白がってくださいまして「やってみたらいいんじゃない。面白いじゃない。」と言っていただきまして、おかげでとても楽しみながら研究に取り組んでいました。

自由なゼミ環境だったのですね。

ゼミの専門分野関係していれば、自由テーマに取り組んで良いよという方針でした。「いざ困ったら手を差し伸べるから、まずは自分でやってみなさい」というスタンスで、良い意味での放任主義ですね。 

大学生活で学んだこと、役に立ったことはありますか?

やはり経済学の授業は役に立ちます例えば「今、どうして円安なのか」という話にしても、意外と分からない人が多いですが、経済学をしっかり学んでいれば、その仕組みは当たり前理解できますよね基本的な経済学の土台があるアナウンサーとしてニュースを扱うにあたってそんなに予習をする必要がないというのもあります株の話とか、景気の話とか、そういった歴史についても勉強していましたから、そこの点では非常にいまの仕事にも役に立っていますね。いろいろなニュースを扱う中で、やっぱり社会は経済で動いている、ということをいつも実感ます 

大学生のうちにしておいたほうがよい経験があれば教えてください。

当たり前の話ですが授業は出た方がいいですやっぱり授業に出て話を聞くのは圧倒的に勉強になりますし、そうすると結果、試験も楽ですよね。あとは、入学した時に父から「日経新聞を毎日読め」と言われですね。こんなの何の役に立つだろう?と思いながらも卒業するまでほぼ毎日『日本経済新聞』を読んでいました。そうすると、読み込んでいくうちに授業の理解度上がるのを実感しましたし先ほどもお話したとおり社会に出てからも圧倒的に理解が早いですよね。それこそ就職活動の時んな3年生の夏休みくらいから慌てて新聞を読みだすのですが、そもそも新聞の読み方が分からないという壁に当たるが結構多いですの場合は就職活動の時点ですでに2年以上は習慣的に読んでいましたので、用語も時事の流れも分かりましたし、いろいろな意味で困らなかったです 

アナウンサーを目指す方に限らず就職活動に必要な心構えがあればアドバイスをお願いします。

よく学生さんって就職する時に「人とは違う経験やエピソードがあったほうがよい」、ということをよく言われますが、それは本当に必要ないです。どんな経験だとしても、何か自分のためになって、自分の言葉で話せるエピソードであれば良いと思います。無理して人と違うことをやる必要はありません。何をするかではなく、そこから何を得られるかが大事なので、今の学生さんにはぜひ無理をしないでくださいっていうことをお伝えしたいですね。私自身、留学や熱心なボランティア活動といった特別な経験はしていません、もちろんやることはとてもいい経験ですよ。ですが、どんな経験でもよいから、とにかく挑戦してみる、食わず嫌いをしないことが一番大事かなと思います。将来何をするか、どういうことをやることになるか、っていうのは分からないことですから、色々やっておくというのがいいです、本当に。 

一つ身近な例を挙げると、大学時代にいつも一緒にいた経済学部の友人2人のうち、1人は「医者になりたい」と言って、受験をし直して医学部に入りましたし、もう1人は「パイロットになりたい」と言って、こちらも航空大学校に入り直しました。スタート地点がどこであったとしても、学んでいくうちに可能性は広がっていくものなので、よく学び、よく遊ぶという経験をたくさんして欲しいと思います。 

大学3年の夏休みに1人でロンドン、パリに行った際のロンドンでの1枚。
最後に、学習院大学の魅力とは何だと思いますか?

規模の大きな大学と違いアットホームな雰囲気があるところです。仕事などで卒業生と出会えると、とてもうれしくなります。先輩も後輩も本当に皆さんギスギスしていないというか、余裕がありますよね。大先輩の方ですごく気さく食事に連れて行ってくださったります学習院は幼稚園からあるので、内部進学の方もたくさんいますが、大学から学習院に入った私のような人に対しても「みんな仲間だから」という雰囲気があって、すごくありがたいですね、本当に良い人が多いです学習院大学魅力の一つだと思います 

「学習院大学は良い人が多い」という言葉どおり、ご自身がとても気さく柔和な笑顔時折雑談も交えながらインタビューを受けてくださった佐々木さん。報道の現場で活躍する背景には、肩の力を入れすぎず学生時代から絶え間なく「学び続ける姿勢」があるのだと感じられるお話をいただきました。 

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