特徴的な就職サポート(メンタイ)Career

最大の特色 ―面接対策セミナー-
このページでは、キャリア支援の取組みの一つとして、「面接対策セミナー」(通称"メンタイ")を紹介します。
30年前、OBわずか6名で始まった活動は、次第にその精神に共感するOBOGによって大きな組織として成長。学習院のキャリア支援を象徴するイベントとなりました。
メンタイは、社会で活躍するOBOGを講師に招き、4年生の内定者もサポーターとして、エントリーシートの書き方や面接練習等だけではなく社会人との会話から「働く意義」を感じられる機会となっています。
就職は、決して大学生活のゴールではなく、あくまでも社会人としてスタートを切る一歩ですが、多くの学生が壁に突き当たり思い悩むのも事実。しかし、学習院大学には、教職員とOB・OG、そして就職先が内定した4年生もが一丸となって、就活中の学生をサポートする伝統があります。
【開催報告】令和4年度面接対策セミナー
1月8日(日)、9日(月・祝)の両日、学習院大学の就職支援セミナーの大きな特徴といえる「面接対策セミナー(通称:メンタイ)」が開催されました。メンタイは学習院大学独自のプログラムとして30年以上続く名物セミナーで、社会で活躍する卒業生が講師となって後輩たちを指導します。33回目を迎える今年度は、コロナ禍での過去2年のオンライン開催から、3年振りに対面式による開催となりました。コロナ禍前の対面開催では2日間のプログラム、学生の参加者が1,000人を超える大規模な開催でしたが、今年度はプログラムを1日完結型に変更するとともに感染対策を施してコンパクト化を図りました。徹底した感染対策のもと参加者は両日で634人となりました。講師は休日にもかかわらず約220名が参加、母校の後輩のため積極的に指導していただきました。また、内定を得た4年生約50名も参加、後輩のためにセミナーの運営をサポートするとともに自身の就職体験談を後輩たちに伝えました。
オリエンテーション
朝(オリエンテーション)、夕(全体総括)に参加者全員を集めて全体会(於、百周年記念会館)を開催、座席を1座席空ける感染対策を施して実施しました。オリエンテーションでは学長、副学長から就活生に激励の挨拶のほか、就活における所作を学ぶとともに、本番に向けて失敗から学ぶ心構えが伝えられました。
集団面接
オリエンテーション終了後は、参加者が60の班に分かれての班別セッションを実施。自己分析の進め方のほか、グループディスカッション、集団面接、模擬面接などの実践的なプログラムが行われました。集団面接では、講師から実戦さながらの質問を投げかけられて参加学生は悪戦苦闘していましたが、面接後は講師や4年生サポーターからフィードバックを受けて面接に臨む姿勢や心構えを学びました。
模擬面接
模擬面接では他の参加者の面接の様子を見学して、自身の面接の参考にします。面接終了後は参加者同士で情報交換を行い、講師に指導された点やサポーターからのアドバイスが実践できたかを確認しました。
班別セッション終了後は、再び参加者全員を集めての全体会(全体総括)を開催、サポーターへのインタビューで直近の企業の採用活動を確認して、就活に備えます。最後は参加学生が講師、サポーターに感謝を伝えて終了しました。対面ならではの直接の対話から伝わる先輩たちの手厚い指導に参加学生も大いに感謝していました。
1日を通して、学生たちは、面接のスキルや自己分析の進め方を学ぶだけでなく、講師やサポーターから働く意義や自分の仕事観、働き様、就職活動の体験談を直接聞くことで、「社会に出ること」、「働くこと」について改めて考える機会になりました。
2024年卒の就職活動は、すでに本格化していますが、学習院大学では卒業生、教職員、就職支援会社が一体となって在学生の就職活動を支援しています。その中でメンタイは、卒業生、教職員、サポーターが一体となって就活生をサポートする学習院大学の就職支援の大きな特徴となっており、目白の杜の「絆」を象徴するイベントとして30年以上も継続しています。
参加者の声
参加学生
- 「今現在、他の人とどのくらい差があるのか知りたいと思っていた。自分に不足していることがわかった」
- 「大変ためになる2日間なので、後輩たちは面倒くさがらずに是非参加してほしいと思う」
- 「就活を頑張ろうと意識が改革された。これからは研究もあるし、やることを整理しながらしっかりやっていきたい」
- 「自分の人となりを相手に伝えることがいかに難しいのかを、実際に体験してみることによって実感できた」
- 「面接を通じて深堀りしてもらうことで、自分が気づいていない自分のことに気づかせてもらえました」
- 「想像よりもエントリーシートの添削が細かくて勉強になりました。参加して良かったです」
- 「今日まで就活に実感がもてませんでしたが、メンタイで実践を経験できた有意義な時間でした」
- 「自分の面接の型を見つけることを目標に参加しました。明日からでも面接を受けたいと感じています」
サポーター
- 「メンタイ参加時は、グループの発表役を率先して行うなど積極的に発言することを心がけ、その経験が就活での自信につながりました。もちろん就活中にはうまくいかないこともたくさんありましたが、講師にもらったアドバイスはずっと心の支えとなり、次はサポーターとして後輩の役に立ちたいという思いで前向きに楽しむことができました
- 「私も3年のメンタイ前までは、就職活動で何をするのかもわかっていませんでした。メンタイを通じ、自分のことなのに説明できないことに気づき、参加後はまず自己分析から始め、本番の面接までには自信をもって自分を表現することができるようになりました。今回、後輩のメンタイを手伝い、皆も同じように自信を手にしてくれたらうれしいです」
- 「メンタイでは講師が『深堀りの質問』をしてくれるので、自分の考えを深めることができます。私もメンタイで『どうしてこの企業じゃないとダメなのか』と言われたことで初めて志望動機の弱さに気づき、そこからあらためて自分の志向を考えながらOB訪問で企業研究を進め、内定を得ることができました。選考で忙しくなる前にメンタイで自己分析を深めておくといいですよ」