【開催報告】第16回学習院大学ブランディング・シンポジウム(第36回生命科学シンポジウム)「超高齢社会への新たなチャレンジ ― 文理連携型〈生命社会学〉によるアプローチ ―」
2025.07.07
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【開催報告】第16回学習院大学ブランディング・シンポジウム(第36回生命科学シンポジウム)
2025年6月28日(土)、学習院大学東1号館イベントスペースにて、第16回学習院大学ブランディング・シンポジウム(第36回生命科学シンポジウム)が、対面とZoom(ウェビナー)を併用したハイブリッド形式で開催されました。
本シンポジウムは、「超高齢社会への新たなチャレンジ ― 文理連携型〈生命社会学〉によるアプローチ ―」という本学独自の事業の10年目の成果として開催され、「超高齢社会を考えるⅨ〈見えない世界と未来をつなぐ知の交差点〉」をテーマに、計225名(対面70名、Zoom155名、一般教養科目「生命社会学」受講生34名を含む)が参加しました。
冒頭では嶋田透理学部長が開会挨拶を行い、第1講演では尾仲宏康教授(理学部)が「微生物と私たち ~ミクロの世界の人類への貢献~」と題して、医療・環境・産業における微生物の多様な役割をミクロな視点から紹介しました。
続く第2講演では、加藤耕義教授(外国語教育研究センター)が「『グリム童話集』と『グリム伝説集』における『寿命』と『老い』」について講演し、人間の生と老いの意味を文化的・歴史的な観点から問い直す視点を提示しました。
第3講演では、久保山哲二教授(計算機センター/人文科学研究科)が「AIは『考えている』のか? ― 人との共存に向けて」と題して、AI技術の仕組みと人間との関係性、共存の可能性について解説し、自然科学・人文科学・情報科学という一見異なる学問領域の間に存在する"交差点"が浮かび上がりました。
休憩時間には会場参加者の間で活発な情報交換が行われ、総合討論では柳茂教授(理学部)の司会のもと、参加者からの質問を軸に熱心な議論が展開されました。最後に、遠藤久夫学長が挨拶を行い、盛会のうちに閉会しました。
東1号館イベントスペースでの開催は今回で3回目となり、今回は最後列に席を追加するほどの盛況でした。参加者の年齢層は10代から80代までと幅広く、兵庫県、岐阜県、栃木県といった遠方からの来場も見られました。
本シンポジウムは理学部と国際センターの共催、豊島区および学習院大学理学部同窓会の後援により開催され、多くの皆さまにご参加いただきましたことに、心より御礼申し上げます。
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