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今井久登教授(文学部心理学科)がアメリカ・ロードアイランド州プロビデンスブラウン大学において共同研究を実施しました。

2025.08.05

研究

今井久登教授(文学部心理学科)がアメリカ・ロードアイランド州プロビデンス

ブラウン大学において共同研究を実施しました。

 今井久登教授2025311日から317日までの期間、国際学術交流Reboost助成事業の助成を受け、アメリカのロードアイランド州プロビデンスにあるブラウン大学の渡邊武郎教授の研究室を訪問し共同研究を実施しました。今井教授によるレポートをご覧ください。

(今井教授レポート)

 筆者と渡邊教授とは、2010年頃より、知覚学習のテーマから発展し、記憶と学習に関する国際共同研究を行ってきていたが、コロナ禍をはさんで完全に共同研究と交流とが中断してしまっていた。

 本助成を受けての今回の訪問の目的は、中断していた共同研究の再開であり、わずか数日間の滞在ではあったものの、今後の取り組みについて直接のかたちでかなり密に話し合うことができ、テーマ設定の見直しと再設定に至るまでの段階に漕ぎ着けることができた。
 また、渡邊研究室の現在のラボメンバーを紹介していただく機会にも恵まれ、特に、ポスドクの方々のフレッシュで柔軟な才能と研究に対する熱意に多くの刺激を受けた。
 筆者にとって約10年ぶりのブラウン大学への訪問と滞在であったが、研究室に着くと、私のためのデスクスペースが用意されている様子に、以前と変わらない対応を感じ、共同研究の再開を実感した次第である。滞在中はそのデスクスペースで研究計画の整理の作業に集中することができた。
 折しもトランプ政権による米国の学術界への施策に関する連日の報道を目にするなかでの渡航となり、訪問がご迷惑になったらと危惧していたが、渡邊研究室に関しては、現状、研究費が維持されており、特段の変化はないとのことであった。しかし、アメリカの大学全体として想像以上の大きな変化の続く日々であることには違いなく、筆者の滞在中にも緊急会議が招集されるといった様子を目の当たりにし、アメリカの今を感じた次第である。

 滞在中の主なスケジュールは以下の通り。

 3月11日 日本からアメリカに渡航
 3月12日 渡邊教授と打ち合わせ、ラボメンバーの紹介も
 3月13日 知覚研究に関するセミナーを聴講、渡邊教授と打ち合わせ、打ち合わせのまとめ
 3月14日 共同研究の計画を整理する
 3月15-17日 アメリカから日本に帰国(フライト遅延のため、予定より半日遅れで帰国)

 1 正門から見たブラウン大学の風景

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 2 渡邊教授の研究室がある建物とその入口 (Metcalf Research Building)
   渡邊研究室は1階にある。研究室のほか、地下に実験室が4部屋ある。

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 3 古典的な知覚心理学の実験装置の展示。渡邊研究室のある建物の入口正面にある。
   ブラウン大学における知覚研究の伝統を感じ、撮影させていただいた。

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 4 仮現運動という現象を研究するためのストロボスコープと呼ばれる装置。
   3番の写真の右上にあるものを、上から撮影した。

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 5 渡邊武郎教授 渡邊教授の個人研究室にて

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 6 渡邊研究室のポスドクのみなさん

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 7 渡邊研究室の入口 ここに筆者用の机が用意されていた

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 8 実験室1 防音ブースが何部屋もある

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 9 実験室2 脳波を測定しての研究が行われている

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 10 実験室3 脳波を測定しての研究が行われている

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 11 実験室4 バーチャルリアリティ技術を応用した知覚学習の実験の様子

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 このように共同研究再開の見通しが立ったのは、国際学術交流Reboost助成事業による助成のおかげであり、このたびの助成に採用していただいたことに対しまして、心よりの感謝と御礼を申し上げます。