柳 茂 教授(理学部生命科学科)がイタリア・モノーポリで開催された国際学会において招待講演を行いました。
2025.12.10
研究
柳 茂 教授(理学部生命科学科)が
イタリア・モノーポリで開催された国際学会において
招待講演を行いました。
柳茂教授が2025年9月24日から10月4日の期間、国際学術交流Reboost助成事業の助成を受け、ドイツ・ケルンおよびイタリア・モノーポリにおいて国際セミナー、ワークショップに参加しました。学習院大学はGakushuin U.Grand Design 2039(中期計画)のもと、本学専任教員が国際学術交流を行うための海外渡航費用を助成しています。本事業により国際的な研究活動を推進することによって本学の研究力を強化することを目的としています。柳教授によるによるレポートをご覧ください。
(柳教授レポート)
・出張期間
2025年9月27日 ~ 2025年10月4日
・出張目的
国際学会(EMBO Workshop "Membrane Contact Sites: Methodology, Biology & Pathology")における招待講演および国際共同研究ネットワークの構築
・活動内容
9月27日に羽田を出発し、ミュンヘン経由でバーリに到着後、モノーポリで学会受付と発表準備を行いました。28日は参加者との非公式ミーティングに参加し、欧州の研究者の方々と気軽に研究交流を行いました。29日は開会セッションに出席し、ER-ミトコンドリア接触(MAMs)に関する最新研究を聴講、Raimundo先生、Campanella先生、Simmen先生らと情報交換しました。30日には招待講演「Ubiquitin-dependent regulation of ER-mitochondria contact sites by MITOL (MARCHF5)」を行い、MITOLによるRMDN3/HMOX2のユビキチン化を介した脂質・鉄代謝の制御や酸化ストレス防御の分子基盤をご紹介しました。講演後は多くのご質問をいただき、活発な議論につながりました。10月1日はER-ミトコンドリア間の脂質ラジカル転送やリン酸化制御について、Simmen先生、Scorrano先生と共同研究の可能性を相談。2日は若手研究者セッションとパネルディスカッションに参加し、共同体制やデータ共有の方法を意見交換しました。3日は総括セッションで主要成果を振り返り、今後の国際連携の方向性を確認しました。
・得られた成果
MITOLを介した膜間ユビキチン化シグナルが国際的にも注目されていることを改めて確認し、研究の国際的な位置づけを再認識できました。招待講演を通じてMITOL研究への関心と信頼をいただき、国際ネットワークの拡大にもつながりました。さらに、Thomas Simmen(University of Alberta)先生、Luca Scorrano(University of Padova)先生との議論から、ER由来ROSがMITOL基質のリン酸化を調節する可能性について、共同研究の枠組みが見えてきました。若手研究者との交流を通じ、将来的な博士課程学生の国際派遣・受け入れにも関心を得ることができました。
・今後の計画
国際共同研究を具体化し、MITOLを介したER-ミトコンドリア間のリン酸化・酸化還元制御機構の解析を進めます。あわせて、Mitorubinによる膜接触部位機能の調節可能性を検証し、国際共同研究の助成申請を目指します。今回のワークショップで得たフィードバックを反映して発表内容を論文化し、2025年度内の英文誌投稿を予定しています。国内外のネットワークを活用し、膜接触部位研究の国際連携をさらに強化するとともに、若手研究者の育成にも継続して取り組んでいきます。

↑2025年9月29日、イタリア・モノーポリで行われた EMBO Workshopの様子

↑EMBO Workshopが行われたイタリア・モノーポリの、宿泊先のコンドミニアム
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