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留学生イベント 染色体験【霞会館教育助成金事業】

2025.12.11

グローバル

留学生イベント 染色体験【霞会館教育助成金事業】

国際センターでは、一般社団法人霞会館のご助成により、留学生の皆さんに日本の伝統文化に触れる機会を提供しています。

11月29日(土)、高等科2名を含めた留学生18名が参加し、新宿区上落合にある「染の里 おちあい」に染色体験に行ってきました。

染の里のある落合は、「神田川と妙正寺川が落ち合う場所」という名の通り、水量が豊富で澄んだ水が流れる里でした。明治期に染物に必要な美しい水の流れを求めて染職人たちが移り住んでくるようになり、「染物の里」が形作られたといいます。

工房に入り、いよいよ染色体験のスタートです。

染色の手順について、説明を受けます。

今回は「ショッピングバッグ」に型染めをしていきます。

各自好きな型紙を選び、型の上から順番に色をつけていきます。

どのような型紙を選ぶか、それぞれの個性が光ります。

丁寧に、慎重に自分の作品を作り上げていく留学生の姿がとても印象的でした。

色をつけた後、アイロンをかけ、色を落ち着かせます。

染め物についてのお話をいただいたり、工房の見学もさせていただきました。

反物1反の長さは約12メートル。その反物を広げることのできる1枚続きの木の板は現在とても貴重であることや、1反を染めるのに何度も型を移動しながら模様をつけていくといったお話に、留学生は熱心に耳を傾けていました。

工房見学では、一反を洗いあげるための長い洗い場や、生地を蒸すための部屋などを見せていただきました。

今回はアイロンを使用しましたが、本来は染色した後、色を落ちつかせるために「蒸す」といった工程があるそうです。

色とりどりのショッピングバッグが出来上がりました。

留学生からは、「初めての染め物体験、大変勉強になった」「歴史ある文化を体験でき、興味深く、とても楽しかった!」など感想が聞かれました。

この地域では、妙正寺川に色鮮やかな反物を架け渡し、反物を川で洗っていた風景を現代によみがえらせるイベントも行われているそうです。

いつか見てみたい日本の風景だと思います。

日本の染物文化の美しさや技術に触れる貴重な体験となりました。