Gakushuin U.
Grand Design 2039
About
学習院大学
グランドデザイン 2039
2039年、学習院大学はどうありたいか。
学習院大学は、第二次世界大戦後の1949年に新制大学として
第一歩を踏み出して以来、精深な学術の理論と応用を研究教授すること、
またそれにより高潔な人格および確固とした識見並びに
健全で豊かな思想感情を有する、文化創造発展と人類の福祉に貢献する
人材の育成を理念・目的に掲げ、教育・研究に取り組んできました。
今、世界・社会の変化は速く、大きく、将来の予測は極めて難しい状況です。
このような時代にあって、学習院大学はその理念をどう実現していくか。
「学習院大学グランドデザイン 2039」はその新たな設計図です。
Mission
ひろい視野
たくましい創造力
ゆたかな感受性
学習院の教育目標は
「ひろい視野 たくましい創造力 ゆたかな感受性」。
学習院の歴史と伝統を継承しつつ、これに基づき豊かな人間性をそなえ、
積極的、創造的に社会に貢献する人材を育成することは、
学習院大学の使命です。
-
幅広い「知」を深め、創造性を発揮し、
多様な出会いの中で共に学ぶ。ワンキャンパスでのさまざまな人、異分野との出会いが、多様性を受け容れ、
他者を理解する心をはぐくみます。 -
自由な意思で
誠実に真理と平和をめざす。真実とは何か。自分にできることは何か。
主体的で真摯な探究は、自分自身を探求し、理解することにつながります。 -
自己と他者を共に尊重する
高潔な人格をはぐくむ。少人数教育だからこその「人と近い」経験が、
互いに尊重しあうことを大切にする姿勢を養います。
Vision
2039年、学習院大学はどのような意義を持って社会に存在し得るか。
学習院大学は、平和で持続可能な社会の実現を目指すため、
自由と責任を重んじ、物事の本質を捉え、学問の真理を希求する、
次の3つの力を兼ね備えた人材を育てます。
しなやかな
強靭さをそなえる人材
困難な状況に直⾯しても、ひろい視野で俯瞰的に状況を把握して問題の解決策を探り、
しなやかな強靭さをそなえる⼈材。
自由な発想で
たくましい創造力を発揮できる人材
⾃分の意志で主体的に学び、⾃分の⾔葉で考え続け、
⾃由な発想でたくましい創造⼒を発揮できる⼈材。
異なる他者と共に協働できる
誠実で正直な人材
ゆたかな感受性で世界中の多様な価値観や考え⽅を理解し、
異なる他者と共に協働できる誠実で正直な⼈材。
Direction &
Strategy
これからの社会に貢献できる
⼈材育成のために、具体的にどうしていくか。
その⽅針を「教育」「研究」「社会連携・社会貢献」「⼤学運営」の
4つの項⽬にわけて考えました。
さらに各⽅針を実現する具体的な重点施策は、
2039年までの18年間を3期にわけて実施していきます。
第1期(令和4年度〜令和9年度)に
実施する重点施策は、次のとおりです。
教育
時代の変化に対応する教育を展開します。
- 専門教育カリキュラムのさらなる発展
- 複数の専門性に基づく知識と普遍的なスキル・リテラシー等を身に付けるための副専攻プログラムの設置の検討(「データサイエンス・プログラム」の設置等)
- 専門教育を補完し、すべての学生に推奨するに値する全学共通科目の設置(SDGs関連科目の設置等)
ICTを活用した先進的な教育を展開します。
- 学生や教員の時間的・空間的な制約を受けないオンライン教育環境の整備
- LMS(学習管理システム:Learning Management System)及びポートフォリオの活用
- 反転授業の導入などの新しい授業方法の展開(主体的な学修を促すアクティブラーニングの展開)
- COIL(オンライン国際交流学習:Collaborative Online International Learning)型教育導入の検討
多様な文化的背景を持つ人々が集い、共に学ぶ環境を実現します。
- 外国人留学生のための日本語教育の整備
- 外国人留学生や障がいのある学生などのための学習支援体制の整備及び生活支援の充実
- 海外協定留学や海外研修プログラムの充実・多様化(渡航と遠隔の組み合わせ等)及び参加促進
- 英語での専門教育カリキュラムの充実
- 日本文化プログラムの構築
社会のニーズに対応した大学院教育への体制改善を促進します。
- 学修課題を複数の科目等を通して体系的に履修し、基礎的素養と専門知識の応用力等を培うコースワークの充実
- 博士前期課程におけるダブルディグリープログラムの検討
- 社会人の学び直しの場としてのリカレント教育の検討
- ニーズを踏まえた定員の再編と新研究科の設置の検討
研究
時代の変化に対応した研究を推進するための環境整備を促進します。
- 情報化の一層の推進による時間的・空間的な制約を受けない研究環境の整備
- 大学院学生の研究環境の整備
- バイアウト制度の検討
- 「学習院大学における研究者の行動規範」の見直しと周知徹底
学外研究資金の戦略的獲得及び共同研究の受け入れを促進します。
- 研究力を活かした産官学連携の推進による共同研究の促進
- 研究推進部設置の検討
- URA(University Research Administrator)による支援体制の強化
- 外部研究資金(寄付金、特許収入、クラウドファンディング等)の受入拡大
- 競争的研究資金(科学研究費補助金等)の獲得拡大
- 間接経費の機能的支出への見直し
従来の学問分野の枠を超えた最先端の知を創出するため、多様な研究者の確保を促進します。
- 国内外の大学、研究機関、企業等との協定や連携の推進による研究者交流の活発化
- 次世代の研究者の育成のための若手研究者の支援の充実
- 教員の多様化に向けたダイバーシティの推進
- テニュアトラック制度やクロスアポイントメント制度の検討
文化の創造発展と人類の福祉に貢献するため、研究成果の発信力強化を促進します。
- 研究広報の強化(アウトリーチ、オープンサイエンスへの対応を含む)
- 海外へ発信するための国際学術誌への論文掲載や国際学会発表の推進
- 英語での発信に向けたライティング・スピーキング力強化への支援の検討
- 研究力の客観的評価指標の公表
社会連携・社会貢献
教育・研究活動を通じた社会連携・貢献を促進します。
- SDGsに関連するテーマを扱う共同研究プロジェクトの促進
- 文理横断型の新たな社会基盤の整備に向けた教育・研究の促進
- 高大連携の推進
- 日本語教育を通じた社会貢献
生涯学習の場として地域へ大学を開放し、学びの機会を提供します。
- 生涯学習・市民講座等を通じた研究成果の社会への還元の推進
- 豊島区及びそれ以外の地域との地域連携の強化
学生や卒業生と連携し、社会とのつながりを広げ、深めます。
- 国内外で活躍する卒業生との連携強化
- ボランティア活動の推進・支援
- サービスラーニングや課外活動を通した学生と地域社会との接点の拡大
大学運営
時代の変化に対応できる組織の構築及び人材の能力開発を促進します。
- 既存会議体の統廃合による業務の合理化及び迅速で確実な意思決定に向けた各種意思決定手続きの見直し
- FD・SDの一層の推進による教職員の能力向上プログラムの構築
- 大学運営関連業務のスクラップ・アンド・ビルド導入による効率化
- 専門性を発揮できる柔軟な雇用形態の検討など、教職員人事制度の見直し
時代の変化に対応できる環境(制度、設備)を整備します。
- ICTを活用した先進的な教育研究環境の整備と、そのための組織見直しとマンパワーの補充検討
- 長期的観点でのキャンパス計画の検討
- 新東1号館竣工後の活用促進策の検討
学習成果の可視化及び教育方法の質の向上を推進します。
- 教学マネジメントの確立によるカリキュラムの改善・向上
- 教学IRの促進による教育活動の見直し等への適切な活用
- 学びの可視化のためのe-ポートフォリオの構築
国内外へ学習院大学の魅力を発信します。
- 学内外へ迅速・的確に発信する広報体制の整備
- 戦略的広報による学習院大学ブランドの発信強化
- 大学の周年事業への対応
予測困難な時代に対応できる体制へ強化を図ります。
- 災害・非常時における危機管理体制の確立
- 人権問題に対する取り組みの促進
- コンプライアンス遵守に向けた取り組みの促進
多様な学生に対応できる支援の充実・強化を図ります。
- 様々なニーズに対応できる奨学金制度の充実
- 多様な相談・要望に対応できる学生支援体制の充実及び機能強化
- キャリア支援体制の強化
多様な学生の受け入れを促進します。
- 18歳に限定しない新たな入試制度の検討
- 外部試験導入の検討