【開催報告】就活スイッチが入るとき―「面接対策セミナー(メンタイ)」
2025.02.18
学生生活
学習院大学のキャリア支援の特長は、「社会から求められる人材」「自らキャリアを築ける人材」を常に考えたキャリア教育と就職支援プログラムの両輪でのサポート。キャリアセンターでは、1学年2,000名強という規模だからこそ可能な「丁寧さ」を大切に、一人ひとりに寄り添ったきめ細かな指導や学生のニーズを捉えた臨機応変な形でのイベント開催など、社会へはばたく学生をサポートしています。
そんなプログラムの1つである「面接対策セミナー(通称メンタイ)」が、去る12月14日(土)、15日(日)の2日間にわたり開催されました。
学習院大学独自のプログラムとして35年の歴史を持つメンタイでは、社会で活躍する卒業生が講師となり、いよいよこれから就職活動本番を迎える後輩たちに面接指導を行います。さらに、講師から働く意義や仕事観、働き様、就職活動の体験談などリアルな話をきくことで、学生には「社会に出ること」、「働くこと」について改めて考えるよい機会となっています。
今年度は2026年度に統合を計画している学習院女子大学と合同で開催し、学生約450名に対して講師約270人、内定を得た4年生約40人がサポーターとして参加。これを4~5班を1ブロックとする14ブロック68班に編成しました。班のメンバーは、参加学生同士がお互いにいろいろな考えや価値観に触れることで刺激を受けてもらうことを狙って志望業界は敢えて考慮せず、学部・性別のバランスのみを条件に構成した学生6~7人に対して、講師(学生サポーター含む)4~5人と、両者の距離が非常に近く、コミュニケーションのとりやすいものになりました。
近年、メンタイは採用選考の早期化や長期化による開催時期や内容についての学生のニーズの多様化、12月の土日にインターンシップを開催する企業とそれに参加する学生の増加から、残念ながら参加する学生は減少傾向にあります。そのため、今年度は1日目を半日かつオンライン開催とすることで、より多くの学生が参加しやすくなるよう工夫しました。1日目のプログラムは、主に班メンバーとの顔合わせや2日目の模擬面接への準備などでしたが、学生にとってはこれもオンラインで行われる企業説明会や面接に向けた体験として大いに参考になったようです。

2日目は班ごとに教室に分かれ、講師やサポーターとの直接対話や模擬面接・グループディスカッションの指導、参加学生同士での情報交換を行いました。模擬面接では実践さながらの質問にうまく答えられない場面もあるそうですが、学生は前向きです。「丁寧なフィードバックや深掘り質問を受けることで、意識したことのない視点や考え方を得られた」「自分の強みや弱みを可視化・言語化することができた」など、このメンタイで初対面の他者、しかも社会人である講師に、これまで自分の中やごく近しい仲間内だけで考えたり悩んだりしていたことを「ぶつけてみる」ことで、準備不足や認識の甘さを感じてやる気に火が点くのです。このような経験は、企業や自治体が実施するインターンシップや各種セミナー、ネット上の情報からは決して得ることができません。メンタイは、先輩と後輩の強い絆が連綿とつながっている学習院大学だからこそ、時代のニーズに合わせて形を変えながらも長く続いてきたセミナーなのです。参加学生へのアンケートには、非常に意義のある満足度の高いセミナーだったという声が多く寄せられました。

キャリアセンター職員にきく
キャリアセンターの上手な活用法
「他の人が参加しているから」や「何かを教えてくれる、与えてくれるのではないか」という受け身の姿勢ではなく、解決したいことや確認したいことを明確にした上でイベントに参加したり相談したりすると、よりわかりやすい形で成果が得られるでしょう。また、それによって自分が前進・成長していることを実感できて、以降の就職活動を進める上での自信につながるのではないかと思います。
就職活動をする上で大切なこと
「キャリアセンターの上手な活用法」に加え、自分の思いだけではなく客観的に自分自身を捉えることや、ネット上などに氾濫している情報を自分なりに判断して上手く取捨選択することが大切だと思います。