コーポレートファイナンス、コーポレートガバナンスに関する実証研究
【主要著書】
【主要査読付き論文】
2023年~現在 経済産業省 スタートアップファイナンス研究会 委員
2022年~現在 日本経営財務研究学会 副会長
2022年~現在 日本ファイナンス学会 理事
2022年~現在 日本ファイナンス学会学会誌 「現代ファイナンス」 編集者
2022年~現在 日本経営学会学会誌 「日本経営学会誌」 編集委員
2021年~現在 公認会計士・監査審査会 公認会計士試験 試験委員
2021年~現在 日本証券業協会「公開価格設定プロセスの在り方等に関するワーキンググループ」委員
2021年~現在 Pacific Basin Finance Journal, Editorial board member.
2019年~現在 日本証券業協会 エクイティ分科会 外部委員
2019年~現在 証券経済学会 理事
2018年~現在 公益法人日本証券経済研究所 客員研究員
2021年~2022年 経済産業省 スタートアップファイナンス研究会 委員
2021年~2021年 内閣府 成長戦略会議「スタートアップの育成の在り方に関するワーキンググループ」委員
2021年~2023年 証券経済学会学会誌 「証券経済学会年報」 編集委員長
2021年~2023年 証券経済学会 常務理事
2021年~2023年 証券経済学会 学会賞選考委員
2020年~2022年 日本証券業協会 JSDAキャピタルマーケットフォーラム 研究委員
2019年~2020年 立教大学 経済学部 非常勤講師
2018年 日本経営財務研究学会第42回全国大会 大会実行委員長
2018年~2019年 慶応義塾大学 商学研究科 非常勤講師
2016年~2022年 日本経営財務研究学会学会誌 「経営財務研究」編集委員
2013年~2019年 日本経営財務研究学会 評議員
2008年~2009年 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 非常勤講師
2008年~2009年 独立行政法人 中小企業基盤機構 ナレッジアソシエイト
2007年~2010年 日本経営財務研究学会 幹事
2006年~2007年 社会知性開発研究センター 客員研究員
企業価値を高めるためには何が必要なのか、コーポレートファイナンスの観点から上場・非上場企業についての数多くのデータを利用した実証研究を行っています。特定の分野の知見にこだわらず幅広い学際的な視点(例えば経営学のみならず、経済学、会計学、心理学、社会学など)を研究に取り入れ、独自性・新規性を生み出すよう心がけております。
最近の研究テーマとしては、(1)企業のCEO(Chief Executive Officer)の研究(選解任、任期とその影響、新CEOによる戦略変更、旧CEOの取締役留任・顧問相談役就任の影響など)、(2)企業の資金調達(特に上場企業の株式発行、IPO(Initial Public Offerings)市場改革、スタートアップ企業の資金調達など)、(3)企業の現金保有政策(現金保有額、現金の価値など)、(4)ペイアウト政策(配当、自社株買い、株主優待など)、(5)フィンテック(P2Pレンディング、ロボアドバイザー、ブロックチェーン、仮想通貨など)、(6)個人投資家の金融リテラシーと投資行動などが挙げられます。
私の担当する経営財務論は、企業価値最大化のために必要なお金にまつわる意思決定を学ぶ学問です。具体的には、どのような方法(株式、負債、公募、私募など)で誰から資金を集めべきか、その資金を企業の抱えるどの投資案(事業、M&A(買収・合併)など)に振り分けるべきか、投資により儲かった利益をいかに取り扱うべきか(再投資、保持、株主への分配など)を学びます。企業の環境や直面している状況に応じて最適な経営財務の意思決定は異なるため、その巧拙は企業価値を大きく左右します。こうした点を理解いただくために、いくつかの事例を用いながら解説していきます。経営財務論の知識や能力は、企業の経営陣、経営企画部門、財務管理部門、IR・広報部門のみならず、各事業部門のマネジャーにも求められる。また、金融機関(銀行、証券、保険)、経営コンサルタント、証券アナリストにおいては実務に直結する必須の知識・能力と言えます。
演習においては、卒業後のキャリアを考えるうえで有用となるような指導を心がけていきたいと思います。例えば、一線級でご活躍されている社会人などを講師に招きディスカッションや体験を共有いただくこと、他大学のゼミとの交流を通じて切磋琢磨いただくことなどを考えております。また、研究者、大学教員を目指される方に対しては、博士取得を見越した指導を積極的に行っていきたいと思います。
新卒一括採用、終身雇用、年功序列といった日本型雇用制度は崩れ始めており、今後も続いていくとは思えません。また、企業買収、事業再編、転職、起業などが当然のように行われるようになり、就職後に皆さんが直面する環境変化は現在よりもはるかに大きくなります。こうした時代を迎えるにあたり、大学在学中から意識を高め、チャレンジを行い、自分の価値を高める癖をつけることがとても重要になってくると思います。不確実な時代に対応できる学識を皆さんと共に考え、皆さんの成長の可能性を広げる一助となりたいというのが私の学部教育における方針です。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。