会計学、会計分野における実証分析
所属学会:日本会計研究学会・日本管理会計学会・日本経営財務研究学会・アメリカ会計学会、日本ファイナンス学会、ディスクロージャー研究学会
1)組織再編やM&Aをめぐる経営手法に関する研究:MBOなど資本市場に関係する手法、企業再生、アメーバ経営など。
2)制度と企業経営をめぐる研究:企業の税務戦略およびプランニングアプローチや諸国との比較による制度論。税制の変更による節税行動や配当・内部留保などに関する実証研究。
3)会計に関する実証研究:会計情報が市場や企業経営者に与えている影響についての研究。利益調整やアナリスト予想などを含む。大学院では真に会計に興味があり、前向きに努力できる人を歓迎します。
管理会計に関する基本的な知識を身につけることを目標にしています。管理会計に関する手法はかなり進歩しています。そういった手法の基礎を身につけ、実際に道具として使えるようになることが目標です。
特に履習の前提としている授業はありません。
会計実証研究に関する大学院レベルの文献を講読します。基本的な概念を学んでいきます。
税金と企業経営に関する文献を読み、基本的な考え方を身につけます。その後、参加者の興味に応じて関連する税制・研究について報告を行います。簿記入門程度の知識を前提としています。個人・法人共に応用可能な概念を学びます。
はじめに、企業の財務諸表を大づかみに理解する手法を学びます。また、経済雑誌の記事から、各自興味のあるものを選び、報告してもらいます。後半は、企業経営や経済に関するトピックについて、ディベートを行います。
2・3年生の演習と異なり、企業価値評価や株式投資に関することは直接扱いません。
大学生にとってゼミでの勉強は、あるテーマについて深く勉強する機会を持ち、その分野について考察をする訓練の場として重要だと思います。2・3年生は、企業価値評価の手法を勉強し、実際の事例に応用して、専門分野における学習を深めます。発表やディベートを通じて、ものを考えてみる訓練になればよいと考えています。
4年生については、学生と相談の上、興味のもてるテーマについて研究を進めます。最近はM&Aや、アメーバ経営、企業経営のケーススタディーについての調査研究を行っています。
会計とは私にとって、企業経営に関する言語のようなものです。その言葉が企業や社会にとってどのような役割を果たしているのか一緒に考えてみたいと思っています。
私も昔は日本の大学生でしたが、日本の学生は海外の学生と比べると授業中かなりおとなしいという印象があります。授業中わからないことがあれば、その場で質問するなり、授業後に聞くなりして、疑問を解消するようにしてほしいと思います。
皆さんが社会に出て10年・20年経ってどのような社会になっていくかはよくわからない部分が大きいと思います。自分の考えている専門(キャリア)以外のことについても学生時代にいろいろ勉強し、経験しておく事をすすめたいと考えています。
また、せっかく大学生としての数年間を学習院で過ごすわけですから、これだけは一生懸命やったというものを作って、卒業してください。