教員紹介
河合 亜矢子 教授

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河合 亜矢子 (カワイ アヤコ) 教授

経営学科:サプライチェーン・マネジメント、経営情報システム

略歴

  • 2000年:筑波大学第三学群社会工学類卒業後、物流企業に入社
  • 2003年:同社退職、筑波大学大学院システム情報工学研究科修士課程に進む
  • 2005年:修士課程を終え、同博士課程へ進む
  • 2008年:博士課程修了、同大学サービス・イノベーションプロジェクト研究員に着任
  • 2010年:高千穂大学経営学部に着任
  • 2017年:学習院大学経済学部経営学科に着任

連絡先

  • E-mail:add_ayako_kawai.png
  • オフィスアワー:水・木・金のお昼休み

研究分野

サプライチェーン・マネジメント、オペレーションズ・マネジメント、経営情報システム


主要業績

  • サプライチェーン・マネジメントにおける生産計画情報システム統合について、経営情報学会誌、 Vol.16、No.2、pp.21-44、2007.(共著)
  • 『イノベーション・アーキテクチャー:イノベーションの戦略策定の方法論』同友館、2009年.(共訳)
  • サービス生産性シミュレータの基本理念、横幹、Vol.4、No.1、pp.27-32、2010.(共著)
  • 食品e-マーケットプレイスの成立要因、経営情報学会誌、Vol.19、No.1、pp.51-68、2010.(共著)
  • 「顧客と店員のコミュニケーション支援に関する研究:ITを活用した外食店における食物アレルギー情報提供」日本フードサービス学会年報、第15号、pp.6-19、2010.(共著)
  • 'Effect of Structural Coordination on Supply Chains Controlled by Manufacturing Planning and Control Systems,' International Journal of Engineering and Industries, Vol. 3, No. 3, pp. 84-93, 2012.
  • 'Analysis of Respective Key Enablers in B2B e-Marketplace,' Innovation and Supply Chain Management, Vol. 7, No. 4, pp. 125-136, 2013.(共著)
  • 「クロスプラットフォーム開発によるSCMゲームを活用したアクティブラーニングの提案」工学教育、第63巻第4号、pp.47-52、2015.(共著)
  • 'Application of an unbalanced-SNS to a cross-platform online SCM game,' 3rd International Conference on Applied Computing & Information Technology proceedings, 2015.(共著)
  • 'Educational Effect of Supply Chain Management Game : Simulation Results forSupply chain Experts,' The Pacific-Asia Conference on Information Systems 2017,2017(共著)

学外での活動

日本経営情報学会、日本オペレーションズマネジメント&ストラテジー学会、日本経営工学会


学部の講義について

背伸びをして、少し手を伸ばせば届くくらいのところに目標を設定して講義をします。座って聞いているだけではなく、手と頭をしっかり動かしてください。理解への一番の近道は、実際に自分自身でやってみることです。周りの人と議論する時間もどんどん取っていきます。手応えを感じながら、「なるほど!」と腹に落ちる経験をたくさんして、新しいことを学ぶ喜びを知ってもらいたいと思っています。講義では、皆さんの頭の中に、考える枠組みや、物事を見る眼鏡を植え付けるお手伝いをします。いろいろな興味深い事例を見て聞いて、「ヘー」と思っているだけでは雑学で終わってしまいます。自分の身近なところから、社会で起きていることまで、様々な事象・事例を、講義で得た眼鏡を通して理解し、枠組みに当てはめて考えることによって、「ヘー」の先に、学びや気づきを得ることができるようになります。自分自身の内側から得た学びや気づきが、皆さんにとって一生物の武器となっていくことを期待しています。


学部の演習について

学生時代、私はいく人もの恩師からいくつもの宝物をもらいました。その宝物のひとつが「問題を正しく定義できれば、その問題の80%は解けていると思っていい。」という言葉です。私たちが生きていくのは、予め問題が丁寧に提示され、その上、巻末をめくれば解答が示されているような世界ではありません。私たちは日々、何が問題なのか分からない、そこに問題があるのかもよく分からない、そんな問題状況の中で生きているのです。演習では、こうした複雑な問題状況から解くべき課題たちを抽出し、自分たちで扱うことのできる問題として定義するところから、丁寧に行っていきます。設定された問題にどう立ち向かうか。ここにはAならばB、BならばC、と積み重ねていく論理性が必要ですので、論理的に考えを展開するトレーニングもしっかり行います。とはいえ、出発点となるAを正しく、そして魅力的に設定するための感性は、教室にこもって、本やパソコンとにらめっこしているだけでは磨かれません。現場、現物、現実を自分自身で、見て、感じて、聞いて、仲間と語らい、考えながら、経験を通して感性は磨かれていくのではないでしょうか。様々なことに積極的に挑戦して、たくさんの成功や失敗を経験してください。心が大きく小さくゆさぶられるような、琴線に触れる多くの体験をしてください。演習でも、そうしたきっかけを提供していきたいと思っています。


研究テーマ

サプライチェーン・マネジメント(以下、SCM)を主な研究テーマとしています。私の研究の目指すところは、SCMにおいて、生産計画と統制のための情報システムを企業間で効果的に統合するための原理を明らかにすることです。SCMに関する数理分析研究は、その複雑さ故に、極端に単純化されたモデルを用いて論じられる事が多いのですが、こうしたモデルでは表現できる情報量が限られるため、得られる情報も実践適用にはほど遠い観念的なものとなってしまいがちです。ところが、現代のSCMにとって情報システムは欠かす事のできない重要な要素であるだけでなく、研究においても情報システムによるフィードバックを含むモデルと、それが簡略化されたモデルでは、プロセスの挙動やパフォーマンスに極めて大きな違いがあることが分かっています。したがって、計画情報の流れとモノの流れの相互作用に着目したSCMモデルを数理的に分析し、変化への柔軟性が高く、持続可能なSCM原理を追求することが必要だと考えています。そしてこの研究結果の積み重ねが、今後私たちの社会が取り組んでいかなければならない、つながる工場、工場のスマート化を始めとする情報通信技術を用いた産業のネットワーク化・高度化には不可欠であるという使命感を持って、研究しています。


メッセージ

手探りで知識、道具や人脈を手に入れていく旅は、遠回りになることも多いですが、愉快な出来事に出会い、幅が広がるチャンスも増えると思います。学生時代は大いに遠回りをしてください。遠回りできること、それが大学生に与えられた最大の特権かもしれないなと、最近思います。

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