教員紹介
Rtischev Dimitry 教授

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Rtischev Dimitry (ディミトリ リティシェフ) 教授

経営学科:戦略行動、ベンチャー企業・起業家

略歴

  • 1989年:マサチューセッツ工科大学電気工学及びコンピュータサイエンス学部卒業、 同修士課程修了
  • 1989年~1994年:企業にて技術の研究開発
  • 1999年:カリフォルニア大学バークレー校経済学博士課程修了
  • 1999年~2004年:ベンチャー企業経営
  • 2004年~現在:学習院大学経済学部経営学科

連絡先

  • E-mail:add_dimitry_rtischev.png

研究分野

戦略行動論、比較制度分析、ベンチャー企業論


主要業績


学外での活動

起業家の相談役


メッセージ

大学時代の4年間はマインドストレッチングのためのものだと考えてよいでしょう。そのたったの1461日を無駄に過ごすなんてもったいない。ゼミや講義、部活、サークル、読書、自習、合宿といった活動を通じて、毎日なにかしら新しい経験や知識を得る努力をして、自分をなるべく広く深くストレッチしましょう。


バックグランドと研究について

私は幼少期をヨーロッパで過ごし、ニューヨークの高校、ボストンの大学に行き、その後はサンフランシスコの近くのシリコン・バレーへ引っ越しました。アメリカには約25年暮らし、日本には10年以上暮らしています。母国語はロシア語ですが、英語で研究をして日本語で授業を行っています。
若い頃にいろいろな場所に移り住んだことで、新しい経験を捜し出して異なる社会を比較することは習慣になり、そして、どのやり方や制度も必ずメリットもデメリットもあると実感しました。
私のキャリアパスにも変化が多かったです。高校の頃はビデオゲームのプログラミングに熱中しました。大学でもコンピューター工学を専攻し、大手コンピューター会社で音声認識やグラフィックスのアルゴリズムを開発のアルバイトをしていました。卒業後は同級生とソフトウェア開発の事業を始めました。たった1年間のことでしたが、大変勉強になったので後悔していません。次は技術系企業に就職し、エンジニアリングとプロジェクトマネジメントの仕事をしました。その経験を基に、同僚とネット上の新規事業を開業させ、約5年間ベンチャー企業社長として働きました。
2004年に教授になった後も、新技術・新製品やベンチャー企業に関心が高いです。ゼミ生と新商品を考案したり、若手起業家に助言したりするのは楽しいと思っています。一方研究では、なぜ日本の若者がアメリカ人ほど起業活動をしていないのかを解明しようとしています。既存企業に入社するのかまたはベンチャー企業で働くのかといったキャリアパスはリスクとしてはどう違うかを日米の若者の観点から比べています。キャリアパスのリスクを解明するために、社会や経済制度を背景に新規卒業者、既存企業、ベンチャー企業、起業家、および投資家の間のインタラクションを戦略的行動として分析しています。この一連の研究と自分自身の起業家としての経験を日本の学生にわかりやすく発信するため、「私も起業できる? ベンチャーで働く?」という日米対話形式の本を書きました。
技術と経済の発展が重要だと考えている一方で、日本や欧米の先進国において一般の人々の人生満足度やワークライフバランスにはこの数十年間進歩がなかったことを懸念しています。この問題も戦略行動の観点から研究しています。具体的には、一人ひとりが自分の欲求と能力を考える上で、何時間勉強するのか、何時間働くのか、いくら借りるのか、どこに住むのか、何を買うのかを決めているという経済の中で、平均よりよい学校や就職先、住宅など限られているものを追求している人々の行動をゲーム理論とシミュレーションで分析しています。顧客や学生と職員の囲い込みを巡って争う企業や学校の行動、そして受験、就活、婚活、住宅を中心に競争している個人の行動、それぞれの戦略行動とその間の関係は複雑ですが、それを究明すればするほど、人々の人生満足度向上につながるより良い学校、会社、商品、制度や政策が可能になると私は信じています。

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