教員紹介
竹内 倫和 教授

竹内 倫和 (タケウチ トモカズ) 教授

経営学科:組織行動論、キャリア論、人的資源管理論

略歴

2011年4月に学習院大学経済学部准教授に就任
2013年4月より学習院大学経済学部教授
2017年4月よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Anderson Business School客員研究員(2018年3月まで)
2018年4月より慶應義塾大学経営管理研究科(慶應ビジネススクール)訪問教授(2018年9月まで)


連絡先

  • E-mail:add_tomokazu_takeuchi.png
  • 研究室: 東2-1213

研究分野

組織行動論(ミクロ組織論)・キャリア論・人的資源管理論


主要業績

(主要論文(著書除く))

  • 「新規学卒就職者の個人-環境適合が組織適応に及ぼす影響:個人-組織適合と個人-職業適合の観点から」『産業・組織心理学研究』、第22巻、pp.97-114、2009年.
  • "A Longitudinal Investigation on the Factors Affecting Newcomers' Adjustment: Evidence from Japanese Organizations," International Journal of Human Resource Management,(共著), 20: 928-952, 2009.
  • 「新規参入者の組織社会化メカニズムに関する実証的検討-入社前・入社後の組織適応要因-」『日本経営学会誌』(共著)、第23号、pp.37-49、2009年.
  • 「リーダーシップ研究におけるメソ・アプローチ:レビュー及び統合」『組織科学』(共著)、第43巻、pp.38-50、2009年.
  • 「新規参入者の就職活動プロセスに関する実証的研究」『日本労働研究雑誌』(共著)、第596号、pp.85-98、2010年.
  • 「柔軟性志向の人材開発施策が従業員パフォーマンスに与えるクロスレベルの影響:適合理論の視点から」『国民経済雑誌』(共著)、第202号、pp.95-112、2010年.
  • 「人的資源管理システム、組織風土、及び上司‐部下間交換関係:従業員の職務態度及び職務成果へのマルチレベル効果の検討」『日本経営学会誌』(共著)、第26号、pp.77-91、2010年.
  • 「新規参入者の組織社会化過程における上司・同僚との社会的交換関係の役割:縦断的調査データによる分析」『組織科学』(共著)、第44巻、pp.132-145、2011年.
  • "Committed to the Organization or the Job? Effects of Perceived HRM Practices on Employees' Behavioral Outcomes in the Japanese Healthcare Industry" International Journal of Human Resource Management,(共著), 24: pp.2089-2106, 2013
  • “Understanding psychological processes of applicants’job search.”Evidence-based HRM: A Global Forum for Empirical Scholarship(共著), 4: 190-213, 2016.
  • “Linking Pre-entry Job Search and Post-entry Socialization among Newcomers.”Paper Presented at 76th Annual Meeting of the Academy of Management (AOM)(共著), 2016.

(学会受賞)

  • 2004年International Management Development Association(IMDA)BEST PAPER AWARD受賞
  • 2004年度経営行動科学学会優秀事例賞受賞
  • 2006年The Association of Japanese Business Studies(AJBS)Palgrave Macmillan-AJBS BEST PAPER AWARD受賞
  • 2008年度(第6回)経営行動科学学会優秀研究賞受賞
  • 2008年度経営行動科学学会大会優秀論文賞受賞
  • 2009年The European Applied Business Research(EABR)Conference BEST PAPER AWARD受賞
  • 2009年度経営行動科学学会大会優秀論文賞受賞
  • 2012年 4th Internatioal HR Conference BEST PAPER AWARD受賞
  • 2012年日本応用心理学会第78回優秀大会発表賞受賞
  • 2012年The Association of Japanese Business Studies(AJBS)Palgrave Macmillan-AJBS BEST PAPER AWARD受賞
  • 2015年日本応用心理学会第81回優秀大会発表賞受賞

学外での活動

  • 所属学会:組織学会、日本経営学会、日本労務学会(元機関誌編集委員)、産業・組織心理学会(理事)、経営行動科学学会(元東日本部会長)、日本キャリア教育学会、日本応用心理学会(元資格認定審査委員)、Asia Academy of Management、Academy of International Business、Academy of Management、The Association of Japanese Business Studies、American Psychological Association
  • 学外での各種委員:財団法人日本経営協会「従業員ストレスアセスメント(ESA)研究会」研究委員(2006~ 2007 年)、文部科学省平成19 年度学生支援GPペーパーレフェリー(2007 年)、社団法人日本経営協会中部本部「20 代が考えるキャリアデザイン研究会」座長(2007 ~ 2008 年)、公益財団法人日本生産性本部・「経営アカデミー」グループ指導講師(2012 年~ 現在)、公益財団法人日本生産性本部・「新アセスメントサーベイ開発」開発研究協力者(2013 年~ 2014 年)、一般社団法人経営研究所「人材開発と組織研究会」コーディネータ(2014 年~現在)、公益財団法人中部産業・労働政策研究会・第26 期研究「日本にモノづくりを残すための基盤強化」研究主査(2014 年~ 2016 年)、防衛省海上自衛隊幹部学校・幹部高級課程「特別研究」指導講師(2016 年~ 2017 年)

メッセージ

経営学は、基本的に対象の学問であり、企業の経営活動をどのような視点から捉え、どのような分析方法論を用いるかについては、多様性が許容される学問です。逆に言うと、分析視点や方法論が一つに定まっていないため、経営学をより深く勉強していくためには、自分でそれらを選択し、学習していくことが求められます。是非、これから経営学を学ぶ皆さんには、どのような対象を詳しく学習していきたいかを探索すると同時に、その対象にどのような分析視点や方法論を用いて検討するのか
についても探求するようにして下さい。


講義・演習の運営方針

1.講義について
「経営管理論」を担当させて頂きます。企業の経営活動の現実を理解する為には、とても大事な科目だと思います。「経営管理論」では、経営学に関する基礎的な知識を理解することを第一の目標としています。その上で、規模の大小や業種の違いなどにかかわらず、どの企業にとっても重要な従業員のモチベーションや管理職者のリーダーシップの問題など、組織の中で働く従業員の態度や行動に関する知見について受講者の皆さんと考えていくことができればと思っています。

なお、当該科目に関して、学習する意欲がない学生や意欲がないと思われる行動(講義中における携帯電話の使用、途中出入り(遅刻・早退含む)、私語等)をする学生は、受講を一切お断りさせて頂きます。大人としてのルールを守り、より良い講義環境をお互いに作っていきましょう。

2.演習について
演習のテーマは、組織行動論(ミクロ組織論・組織心理学)です。具体的には、組織(企業)で働く従業員の態度や行動のメカニズムについて心理学的視点をもとに理解することを演習の目的としています。組織行動論は、行動科学(behavioral science)や産業・組織心理学(industrial/organization psychology)の知見を踏まえ、学問的には体系化が試みられてきていますが、欧米の経営系の大学あるいは大学院を中心に必須の科目として、その重要性が指摘されています。皆さんもアルバイト経験などを通じて、仕事に対して意欲的になったり、リーダーとして仕事を行わなければならなかったりしたことがあると思います。また、昨今ではストレス社会といわれるように、個人がストレス(ストレッサー)にうまく対処し、適切にマネジメントしていくことの重要性が指摘されています。本演習では、そのような個人のモチベーションやリーダーシップ、ストレスマネジメントなど、組織行動論の重要なトピックについて理論的ならびに実証的検証を行っていきます。

4年次最後には、ゼミメンバー一人ひとりが、自らの関心に即して設定したテーマをもとに卒業論文を作成して頂きます。卒業論文では、各自の研究テーマに対して理論をもとに仮説を設定し、その仮説を実際のアンケート(質問紙)調査の実施とデータに対する統計解析をもとに検証を行う「仮説・検証型」の研究を行って頂きます。したがって、サブゼミなどを通じて、調査方法論や統計解析(統計学)、統計ソフト(SPSSやSTATAなど)の操作方法に関する知識もあわせて勉強していくことになります。以上のことを2年間のゼミ活動で行うことは、非常に大変なことだと思います。しかし、文系の大学生でこのような「仮説・検証型」の論理思考力と調査・分析の専門スキルを持っていることは、多くの会社で必要とされながらも、実際にそれら知識やスキルを持っている学生は非常に少ないため、就職活動の際、あるいは社会に出てから、必ず皆さんの大きな強み(武器)になると思います。

演習では、その他ゼミ合宿(これまでに台湾やセブ島などで海外ゼミ合宿を実施)やコンパ、学園祭出店などの課外活動も積極的に行っています。これら課外活動は、演習で学問的に学んだことを実践に活かす、あるいは学問的には学んでいないけれども実践の中から重要なテーマを見つけだす良い機会になります。したがって、意欲的にゼミ活動に取り組める学生、他のメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、協力し合うことのできる学生、ゼミ活動を通じて何か達成感を得たいと思っている学生の皆さんの参加をお待ちしております。


研究テーマ

いくつかのテーマについて研究を行なっていますが、その中でも「組織社会化」研究について、ここでは紹介したいと思います。

企業に入社する新卒採用者の最初のキャリア発達課題は、組織の規範や価値観を内面化すると同時に、上司や同僚から組織メンバーとして認められることであり、円滑に組織に適応することが求められています。このような新卒採用者の初期キャリア発達課題を「組織社会化」と言います。しかし、実際に入社したばかりの新卒採用者が組織に社会化することはとても難しく、社会化がうまくできない結果、離転職をしてしまうことが多くあります。そこで、入社後の新卒採用者の離転職を抑制するために、新卒採用者に対するアンケート調査を企業に協力をお願いしながら実施し、組織への適応を促進する要因を明らかにする研究を行っています。

組織社会化研究は、欧米を中心に精力的に研究が行われていますが、要約すると大きく2つのアプローチからの検討が行なわれています。1つは、プロセスアプローチというもので、新卒採用者が組織に適応していくプロセスを明らかにすることを目的とする研究です。そこでは、組織適応を促進する企業要因と個人要因を明らかにすることが行なわれています。具体的には、企業要因では教育訓練施策やもう少し幅の広い人的資源管理施策、個人要因では新卒採用者の性格特性などの重要性が指摘されています。もう1つは、コンテントアプローチというもので、組織に適応する上で新卒採用者が学習すべき知識や内容がどのようなものであるかを明らかにすることを目的とする研究です。

しかしながら、上記のアプローチはそれぞれ個別に検討が行なわれており、2つのアプローチを統合した包括的研究は、欧米においても必ずしも十分な議論が行われていません。そこで、上記のアプローチを統合した研究枠組みを設定し、論文や学会発表という形でこれまで研究成果を発表してきました。研究に興味のある方は、遠慮なく是非一度研究室にお越し下さい。

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