教員紹介
米山 茂美 教授

米山 茂美 (ヨネヤマ シゲミ) 教授
経営学科:イノベーションの戦略と組織、事業戦略とビジネスモデル
略歴
学習院大学経済学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了後、西南学院大学商学部・講師、助教授を経て、武蔵大学経済学部・助教授、教授。その間、米国University of California at Berkeley, Haas School of Businessフルブライト客員研究員、仏国INSEAD(l'Institut Europeen d'Administration des Affaires)客員研究員。2010年より、文部科学省科学技術政策研究所・総括主任研究官、政策研究大学院大学・連携教授、2013年より学習院大学経済学部・教授(現在)。2020年、フィンランド・ラッペーンランタ工科大学客員教授着任。
連絡先
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研究分野と研究テーマ
イノベーションの戦略と組織、事業戦略とビジネスモデル、技術・知財マネジメント、グローバル・イノベーション、等
最近は、特にオープン・イノベーション(外部の企業・大学等との連携による技術・製品開発)や、価値創造と収益化のためのビジネスモデルについて研究しています。
最近の主な研究成果
- "Exploring the impact of 'unintended' reverse knowledgetransfer on R&D performance of parent company", The 34th EGOS (European Group for Organizational Studies) Colloquium (Tallinn, Estonia), Proceedings, 2018. (co-authored withSarah Cheah)
- "Learning-by-exposure: a strategic use of outbound open innovation for enhancing innovation performance", The 4th Annual World Open Innovation Conference (San Francisco, CA, USA, Proceedings, 2017. (with Isamu Yamauchi and Ayako Mitsui)
- 「アウトバウンド型オープン・イノベーションとイノベーション成果」,『日本知財学会誌』, Vol. 14, No.1, pp. 5-24, 2017.(山内勇、三井絢子との共著)
- "Synergistic Effect of Outbound and Inbound Knowledge Flow in the Open Innovation Process: Evidence from the Survey", RIETI Discussion Paper, 2017 (with Isamu Yamauchi and Ayako Mitsui)
- 「日米欧企業におけるオープン・イノベーション活動の比較研究」,『経済論集』, Vol.54, No.1, pp.35-52, 2017.(渡部俊也・山内勇・真鍋誠二・岩田智との共著)
- "University-industry collaboration and its impact on academic research in university", The 17th International CINet (Continuous Innovation Network) Conference (Turin, Italy), Proceedings, 2016.
- "Managing tension in innovation: balance between internal and external technology sourcing", The 32nd EGOS (European Group for Organizational Studies) Colloquium (Naples, Italy), Proceedings, 2016. (co-authored with Sarah Cheah and Kazuma Edamura)
- 「オープン・イノベーションと知財マネジメント」, 『一橋ビジネスレビュー』, Vol. 63-4, pp. 6-21, 2016. (渡部俊也、山内勇との共著)
学外での活動
文部科学省 科学技術・学術政策研究所・客員研究官、日本知財学会・理事、研究・イノベーション学会・編集理事,International Journal of Technology Marketing 誌及びAsian Research Policy 誌のEditorial Board Member, 日本生産性本部「生産性研究助成」選考委員。その他、日本生産性本部「トップマネジメントコース」コーディネータ、同「経営戦略コース」「技術経営コース」他講師、日本企業や外資系企業の企業内大学等での講師、コンサルテーション等。
所属学会は、組織学会、研究イノベーション学会、日本知財学会、Academy of Management (AOM), European Group for Organizational Studies (EGOS), International Society of Professional Innovation Management (ISPIM)。
講義・演習の運営方針
・講義について
「経営戦略Ⅰ・Ⅱ」が私の主な講義担当科目です。企業にとって成長や利益の獲得は最も重要な経営目標であり、こうした経営目標を達成していくためには綿密な戦略の立案と実行が不可欠です。自社の事業の範囲をどのように定め、その下で新規事業の開発や新製品・サー ビスの開発、市場の開拓・拡大をどのよう に行っていくか、そのためにどんな資源をどのように活用していくのか、さらにライパル企業との競争にどう対応すべきかなど、企業の経営者・管理者が考えなければならない問題は数多くあります。
経営戦略Ⅰ・Ⅱの講義では、このような企業の成長と利益の獲得に向けた経営戦略上の課題と対応を、具体的な事例を交えながら解説していきます。講義は基本的に大教室で行われますが、できるだけ学生に質問を投げかけ、それについて考えてもらうという形で、双方向のやり取りを大切にしたいと思っています。
・演習について
私の演習(ゼミ)での統一テーマは、「イノベーションの戦略」 です。イノベーションとは、企業の中で何か新しいものを生み出 していくプロセスのことです。そこには、新しい製品・サー ビスや 新しい事業の仕組みの開発など様々なものが含まれます。ゼミでは、このようなイノベーションを企業がどのように生み出して いくことができるのか、それをどのように売上につなげ、他社と の競争の中で利益を獲得できるかということを、実際の成功事例やアンケー トデータの分析などを通じて学習します。こうしたゼミでの研究成果は、国内外の他大学との合同発表会での報告のほか、実際の企業に対する戦略提案などの形で発表していきます。ここ数年は、慶應義塾大学及び台湾・元智大学の学生と合同で、英語での発表および質疑応答を行いました。場所は隔年で、日本・台湾交互に開催します。その合同発表会の中で、企業への戦略提案も行います。例えば一昨年度には台湾から進出した誠品生活日本橋を対象に、日本側パートナーである三井不動産及び有隣堂のご担当者様に戦略提案を行いました。
メッセージ
私は学習院大学の卒業で、在籍中の4年間、授業やゼミ活動、そして部活動と、本当に充実した生活を送りました。私は大学4年間の過ごし方で、人生は大きく変わると信じています。「高い志」と「地道な努力」を忘れずに、ぜひ充実した4年間を送ってください。