Case 03
韓国 東国(トングク)大学
キム サンジュンさん
留学期間:2024年9月〜2025年2月
キム サンジュン
日本へ興味を持ったきっかけ

子どもの頃、日本の会社に就職した親戚に会う機会がありました。その時にもらった日本のお土産のパッケージや、親戚が持っていた携帯電話に表示される日本語の文字を見て「なんと読むんだろう?」と思ったのが日本へ興味を持った最初の体験です。 

中学生になってから、それまでずっと興味を持っていた日本語を勉強し始めました。当時は趣味で勉強していたのですが、より本格的に学びたいと思い、東国(トングク)大学の日本学科に進学しました。

学習院大学経済学部への留学を決意

2年生に進級してからは経営学科の講義も並行して受講するようになりました。近年、韓国の就職事情として、外国語ができるだけでは就職が難しくなってきていて、外国語以外にもスキルがあることが有利になることもあり、マーケティングなどのスキルを習得できる経営学科の講義を選択しました。 

そんな自分にとって、日本で経営学が学べる留学の機会はとても魅力的でした。協定校に留学すれば、そこでの講義は東国大学経営学科の単位として取得することができます。そんな背景もあって本格的に留学に挑戦することにしました。 

東国大学では日本留学ができる協定校がいくつかあります。その中で歴史があり、質の良い学びができそうなこと、また、キャンパスの立地も良く、学習面以外でもさまざまな経験ができそうな学習院大学を留学先として選択しました。

授業やゼミ活動を通じた経済学部での学び

学習院大学経済学部の授業は、会計的な視点からだけではなく、企業の意思決定や組織といったさまざまな視点からのアプローチで経営学を学べるのが魅力だと思いました。韓国とは違う視点での学びを得ることができたので、今後の進路やキャリアにも役立ちそうだと感じています。 

私は青木幸弘先生のゼミに所属していましたが、実際にある企業の商品企画を検討し、その企業に商品を提案するというグループワークに参加しています。このようなリアルな学びが得られる機会が半年の留学期間の中で経験できるとは思っていませんでした。 

プレゼンをする上で必要な考え方や進め方について実践的に学ぶことができる貴重な経験になりました。個人的にはいろいろ反省もありましたが、熱心に参加して意見を出せば留学生でも十分に活動に参加でき、グループの一員として役に立つことができると感じることができました。

日本の文化に触れながら、充実した留学生活

生活面では、アルバイトにも挑戦しました。交換留学生でも週に28時間まで働けるので、いろいろ探して、お台場のイベント会場でのライブグッズ販売の仕事をしていました。アルバイトを通して、より日本の文化や価値観に触れることができたと感じています。 

休みの日は、一人旅に出るのが好きで、川越や横浜、鎌倉などに行きました。その土地ならではの文化を感じることができ、楽しみだった日本生活を満喫することができています。 

また、大学内外で新しい友人と交流することもできました。都内の大学に留学した韓国の友人から学生のコミュニティを紹介してもらい参加しています。そこで知り合った人たちと一緒にイベントや活動に参加することが、良いリフレッシュになっています。学習院大学は他大学ともキャンパスの距離が近く、他校の学生とも交流できるのが魅力の一つだと思います。

カメラ好きのキムさん。留学中、カメラをいつも持ち歩いていました。
成功とは何か...... ?留学で見つけた新しい価値観

現在、韓国の就職活動は難しい状況にあります。現地で偏差値の高い大学を出ても、なかなか希望通りの仕事に就けないというケースをよく聞きます。以前までは、良い大学を出れば、良い会社に就職できるのが当たり前でした。そのため、高校生なら「良い大学に行くため」、大学生になったら「良い会社に就職するため」と、成功のために行動することだけが正しい道だと考えていました。 

しかし、日本に来てさまざまな学生と交流してみて、就職に関係なく好きなことを楽しむ姿や、大企業かどうかに関わらず興味のある仕事を探す姿を見て、「成功とは何だろう?」と考えるようになりました。社会的地位やお金も大切ですが、好きなことを楽しみながら生きるという選択肢もあるのではないか?と思ったのです。 

また、日本での生活やアルバイトを通して、海外就職というのも自分自身の進路の選択肢になりました。留学を経験したことで、視野が広がったと感じています。

留学してみて感じた、学習院大学経済学部の魅力

学習院大学経済学部は、理論だけでなく実践的な学びができる点が魅力だと思いました。 

特に、日本の社会や経済、企業の動向について深く学べる環境が整っていることが印象的でした。海外では得ることが難しい日本の経済状況やビジネスの最新トレンドについて、具体的な事例を通じて学べる授業が多かったです。 

実際の企業の方によるゲスト講義も多く、現場で活躍する方々のリアルな経験談を交えた講義が受講でき、より実践的な視点を持つことができます。日本の企業文化や経済の仕組みについて興味のある留学生にとって、とても役立つ講義が多いと思いました。

留学に挑戦したい方へ

これから留学を考えている皆さんの中には、「こんなことをしてみたい」「こんな夢を叶えたい」とワクワクしている方も多いのではないでしょうか。しかし実際に留学が始まると、思い通りにいかないことや、予定していたことができなくなる場面もあるかもしれません。 

そんな時こそ、「失敗した」と後悔して立ち止まるのではなく、思い切って違う挑戦をしてみることが大切だと考えます。私自身、留学中に新しい趣味に挑戦したり、一人旅をしてみたりすることで、自分の好きなことや価値観について深く考える機会を得ることができました。 

どんな状況でも前向きに捉え、柔軟に行動することで、きっと充実した留学生活を送ることができると思います。

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