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勉強の味方!ラーニング・サポートセンターに迫る

ラーニング・サポートセンター

2025.02.03

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 ラーニング・サポートセンターを知っていますか?
 大学は、自分の興味を心ゆくまで追究し、「やりたい」を見つける場所。学習院大学は、教員の目が行き届く少人数教育とアットホームな校風で、一人ひとりがのびのびと挑戦できる環境を用意しています。

 とはいえ、大学で学ぶ四年間は「初めて」の連続。一度も戸惑わない人のほうが少ないでしょう。そんなとき、皆さんの学びを伴走型でサポートするのがラーニング・サポートセンター(Learning Support Centre/以下、LSC)です。

 学習院大学のLSCは、基礎的なアカデミックスキル(大学で学習や研究をするために必要な技術)から論文の組み立て方まで、幅広い相談に対応できることが特長です。どんな活動をしているのか、日々LSCで相談を受けるスタッフのお話を通じて紹介します。

専門のスタッフが常駐、セミナーも個別相談も

――今日はよろしくお願いします! 初めに、LSCで学習をサポートしてくれるスタッフはどんな方々なのでしょうか。

教務課 Mさん:大学では、1,2年次にアカデミックスキルを身につけるところから、4年次で専門分野の卒業論文を執筆するまで、多くのステップを踏んでいきますよね。大学の学びのつまづき、困難、そして面白さを理解し寄り添えるように、それぞれ学問的なバックグラウンドがある方ばかりです。
 たとえばNさんは美学(美や感性について考察する哲学分野)、Iさんは社会科学分野が専門で、それぞれ大学院を修了しています。また予備校講師やTA(ティーチング・アシスタント)など学習支援の経験も十分なスタッフが揃っています。教務課は、こうしたスタッフと連携してLSCの運営管理をしています。

LSC Nさん・Iさん:よろしくお願いします。

教務課 Mさん、LSC Nさん
教務課 Mさん、LSC Nさん
――LSCのサポート内容を教えてください。

LSC Nさん:大きく分けて、セミナーと個別相談になります。
 セミナーでは「はじめてのノートテイク」「はじめてのプレゼンテーション」「大学での教科書・論文の読み方」といった1,2年次向けのアカデミックスキル講座をメインに、シーズンにあわせて「卒論」を取り上げたものも実施しています。
 LSCは大学図書館内にあるので、今年は図書館と共催の「最強のレポートセミナー」も実施しました。文献検索やデータベースの活用など図書館でできることから、それを自分のレポートに仕上げる方法まで通して学べ、受講者から好評でした。

LSC Iさん:授業科目と連動した勉強会もあります。授業で出された課題を担当教員から共有してもらい、LSCでその課題にみんなで取り組みます。一人では難しくても、履修者同士で教え合ったりすることで学びを深め、提出物のレベルも上げられます。実際、勉強会を始めてから、科目全体の成績が上がったと担当教員からも伺いました。

教務課 Mさん:個別相談は開室時間ならいつでも受けつけています。続けて相談したい場合は、次回の予約もできます。

LSC Iさん:一回で困りごとが解決する人もいれば、複数回相談しながら取り組んでいく人もいます。いつまでにどこまで進めて、ここでまた相談しましょう、というように学習の計画を立てるお手伝いもしますよ。

LSC Nさん:一人で質問にくる人が多いですが、グループワークの相談や発表の練習など、複数人でももちろん対応しています。自習スペースとしても利用できるので、授業の合間に友達同士で議論しながら課題を解いて、分からない部分だけスタッフに聞くといった使い方もあります。図書館の中ですから、集中できる環境なのもあるでしょうね。ニーズに合わせて自由に活用できるのがLSCです。

カウンターではさくまサンがお出迎え
カウンターではさくまサンがお出迎え

学習ステップにあわせて柔軟に相談できる

――どんな相談が多いのでしょうか。

LSC Nさん:やはり前期中は1年生の相談が多いです。高校までと大学の学び方の違いに慣れるサポートをしていきます。
 たとえば、授業回ごとのリアクションペーパー(気づき、疑問点、所感などを簡単に記入して教員にフィードバックするもの)にどんなことを書いたらいいのか?とか、予習復習をどのようにしたらいいのか?とか......大学の授業では教科書に沿って決まった範囲を勉強するわけではないので、初めは誰でも戸惑うものです。

教務課 Mさん:高校にも探究の時間などはありますが、ある程度の枠組みを先生が示してくれることが多いですよね。でも大学は、授業で何を得られるか、どんな授業になるかは、教員と学生の双方によって作られていきます。
 ディスカッションやプレゼンテーションが課される授業はもちろん、大教室で受ける講義でも、そこにどんな興味を見出して、もっと知ろうとするかはその人次第。もっと知りたいという学生が多いなら、教員もそれに応えます。大学での勉強は「自主性」、つまり自分で動き出してみることが大切です。最初は難しいですが、動き出してみれば楽しいはず。LSCはそのお手伝いをします。

個別相談の掲示。幅広い内容に対応する
個別相談の掲示。幅広い内容に対応する

LSC Iさん:前期を過ぎると、上級生のレポートや卒業論文の相談が増えます。書いたものをさらに良くするために添削してほしいというほかに、その前の段階で「課題設定ができない」「テーマは決まったが、リサーチクエスチョンが立てられない」あるいは「書き始めたら筆が止まってしまった」といった相談もあります。
 技術的なつまづきもあれば、興味関心を焦点化できず、取り組む目的を見失ってしまっていることもあります。そんなときは本人の話をじっくり聞いて、動機や目標を見直していきます。大学生活は十人十色で、学業以外の側面にもその人らしさが表れるもの。いろいろな質問を投げかけて自分らしさを捉え直してもらい、なぜその分野を選んだのか、そのテーマのどこに興味を持ったのか、一緒に考えます。そのうえで、一人ひとりに合った取り組み方を提案します。

LSC Nさん:さまざまな角度から本人に問いかけ、返ってくる答えを一つひとつしっかりと伺うことは大切です。一言で「学習に困っている」といっても、その核心はさまざまです。相談しにきた本人も、それが分かっていたら苦労しないですからね。適切なアドバイスができるよう、十分なコミュニケーションを心がけています。

――ちょっと意外な(?)利用も知りたいです。

LSC Iさん:大学院進学を目指す人の、研究計画書や志望理由書の書き方の相談にも乗っています。また、留学準備は国際センターがサポートしていますが、留学先で課される語学資格・検定試験のレベルを満たすための勉強などもありますね。

教務課 Mさん:高校生の皆さんには意外......かもしれない内容として、統計の勉強があります。実は、理系や経済経営分野だけでなく、社会学や心理学でも必要なスキルですし、最近では言語・文化や歴史など縁遠いと思われていた分野でも、データ分析の手法が用いられることがあります。
 ニーズが高まっているのを感じ、今年から統計・データ分析の専門的な学習相談ができる時間を設けました。多くの人は大学で初めて統計に触れますし、LSCもサポートしますので、怖がることはありませんよ。

天井が高くゆったりした雰囲気。テーブル間の距離も十分
天井が高くゆったりした雰囲気。テーブル間の距離も十分

大学での学びを包括的に支援

――サポートを充実させる運営の工夫などはありますか。

教務課 Mさん:学習院大学には、大学生活の悩みや困ったことを心理カウンセラーに相談できる「学生相談室」もあります。LSCと学生相談室は、学生の相談を受けるという意味では重なる部分があるので、定期的にスタッフ同士の勉強会を実施しています。また、個々の相談内容によって、学生相談室を案内したり、逆にLSCを紹介してもらったり、互いにベストなサポートができるようにしています。
 学業がはかどらないバックグラウンドに、本人の特性や生活の乱れがあることもありますし、大学生活を楽しめない理由が授業についていけない焦りなのかもしれません。大学として包括的にフォローしていければと考えています。

年間を通じて、セミナーの案内や資料が設置されている
年間を通じて、セミナーの案内や資料が設置されている

LSC Nさん:LSCは、オープンスペースで自由に利用でき、自習やグループ学習をしている学生がいつもいるところが魅力です。ただ、人の目がない落ちついた場所で学習の悩みを相談したい人もいますので、圧迫感はないけれど他の利用者が気にならない場所として、パーテーションでさりげなく隠れ家的な相談ブースを作りました。さらに静かな環境で集中して相談したいという場合は、図書館内のグループ学習室を予約して、そちらに移動することもできます。

パーテーションの向こうの隠れ家ブース
パーテーションの向こうの隠れ家ブース

4年間じっくり学べる学習院大学。安心して飛び込んできてほしい

――学生の皆さんや、これから入学する皆さんへのメッセージをぜひ。

LSC Iさん:学習院大学は、LSCをはじめ、充実した大学図書館・図書センターなど落ち着いて学びと向き合う環境が整っています。四年間じっくり勉強したい人には理想的といえるでしょう。その過程で出てくる分からないことを恐れず、勉強の基本から気軽にLSCに相談してください。一人では解決の糸口が見えなくても、他の人に相談して、他者の視点を取り入れると道が開けることは多いものです。

LSC Nさん:LSCは皆さんの学びに伴走する場所です。学部1年次から大学院進学後も継続的に利用している人や、LSCを活用して成績優秀で表彰された人、卒業後に顔を出してくれる人も。
 学習院大学は、真摯に学業に取り組む学生が多いと感じます。LSCは皆さんの学びたい気持ちにどこまでも応じます。大学生活で、LSCも「がんばった思い出」のひとつになってくれたらうれしいですね。

教務課 Mさん:大学での学びは、高校までと違って、主体性や計画性が大切になってきます。もちろん、授業の中で徐々に身につけていくカリキュラムになっていますが、思ったようにできないこともあるでしょう。そんなときはぜひLSCを利用してください。専門のスタッフがきめ細かい対応で皆さんをサポートします。
 高校生の皆さんは「大学」という未知の世界に不安もあるかもしれませんが、学習院大学にはしっかりと勉強を続けられる仕組みが整っていますので、安心して飛び込んできてください。

LSCからの眺め。大学図書館がある東1号館は開放的な吹き抜けが特徴
LSCからの眺め。大学図書館がある東1号館は開放的な吹き抜けが特徴

 ラーニング・サポートセンターを覚えていただけましたか?
 大学では、さまざまな興味や考え方を持った多様な人が学んでいます。全員に最適なたったひとつの学び方があるわけではありません。一人ひとりに寄り添うLSCを活用して、学習院大学で自分だけの「やりたい」を実現しましょう。

本記事で紹介したラーニング・サポートセンターの利用案内はこちら!

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