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「大学だけのイベント」から「地域のお祭り」に―大学祭を通じた課題解決の試み

第54回桜凛祭実行委員会

2023.11.20

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 113日~5日の第54回桜凛祭には、3日間で計35,834人という多くの方々が来場されました。

 4年ぶりにコロナ禍前同様の制約のない開催となった今回、大学祭実行委員会では、ただこれまでの桜凛祭の伝統を取り戻すだけでなく、ここから新たなスタートの回になると考え、さまざまな取り組みにも挑戦しました。

 そのうち大学祭を通じた課題解決の取り組みについて、第54回大学祭実行委員会広報局長 髙荷 日陽さんにお話をききました。

取り組みのきっかけ―大学祭は「大学だけのイベント」でいいのか?

 学習院の目白での歴史は長く、学習院大学も開学以来この目白にありますが、閑静な住宅街という土地柄か、他大学に比べて本学は地域の方々とのつながりが弱いと感じていました。もしかすると私たちの代はコロナ禍に学生生活が始まったので、登校や飲食に制限があったことでより強くつながりの大切さを感じる場面が多かったのかもしれません。 

 それでは、どうしたら地域とのつながりは強くなるだろう?私たち大学祭実行委員会が地域のためにできることはなんだろう?その方法として考えたのが、大学祭をこれまでの「大学だけのイベント」から周辺地域も巻き込んだ「地域のお祭り」にすることでした。 

 実は、大学祭を地域や環境に配慮したものにしようというのは、私たち学習院大学に限らず今いろいろな大学の大学祭実行委員会が取り組んでいる課題です。ちょうど今年、早稲田祭実行委員会のお声がけで、「大学祭中長期的な開催の実現」を目的として、大学祭における環境活動とノウハウの共有を中心に協議する「大学間FSRFestive Social Responsibility :学園祭における社会貢献活動)協議会」が発足しました。この協議会には本学、慶應義塾大学、中央大学、東京大学、一橋大学、明治大学、早稲田大学の7つの大学が参加し、定期的に交流を行っています。 

メモリーアートプロジェクト詳細

初めの一歩―第54回桜凛祭でのFSRの取り組み

 今回行ったFSRは、環境への取り組みであるエコキャンドルづくりとペットボトルキャップの回収、地域への取り組みである目白グルメマップの作成です。大学祭実行委員会はその仕事によって局にわかれているのですが、FSRの取り組みは一つの局ではできません。各局の仕事をつないでこそ実現できることなので、その"つなぐ"役目を私が所属する広報局が行いました。局をまたいで新たな企画を創造すること、これも今回の新しい取り組みです。

 エコキャンドルづくりは、大学祭の模擬店から出た90ℓほどの廃油をリメイクしたものですが、試作は目白の飲食店から廃油をいただき行いました。この廃油を提供いただくのも、そういうお店とのつながりが全くないところから関係を築いていく必要がありましたし、キャンドルの発色や香りづけも難航するなど、企画は試行錯誤の連続でした。しかし当日、想像を超える反響により「本日分のキャンドルづくりは終了しました」の看板が出たときは達成感を感じました。参加したみなさんには桜凛祭の思い出とともに自分でつくったキャンドルはお持ち帰りいただきましたが、夜はエコキャンドルで校内を灯すというイベントも行いました。

 ペットボトルキャップの回収は、どうしたら積極的に回収に協力したくなるかを考え、回収したペットボトルキャップで絵(キャップアート)を制作することにしました。ペットボトルキャップの回収に協力することで参加者は社会貢献ができますし、そのペットボトルキャップがみんなで制作する絵の一部となることで、協力した人どうしがつながることができると思ったからです。とはいえ、1枚の絵には3,600個ものペットボトルキャップが必要となるため、それほどの数を桜凛祭当日に回収できるのか、絵として完成させることができるのか不安に思っていました。そのため、事前に学内のペットボトルキャップの回収も行ったのですが、最終的には開催期間中に回収した分のみで完成させることができました。ペットボトルキャップは、進栄化成株式会社様(※1)を通じて認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会様(※2)に寄付しました。

1 進栄化成株式会社 エコキャップ運動・プラスチックのマテリアルリサイクル 
   https://balanca.jp/
※2 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会 https://www.jcv-jp.org/

展示室内

 目白グルメマップの作成は、地域の飲食店と共に目白の街を盛り上げるにはどんなことができるか考えることから始まりました。桜凛祭に臨時出店いただくことで来場者にお店を知ってもらう、お店に足を運ぶきっかけにお店にオリジナルクーポンを発行してもらうということを考えました。しかし、私たち大学祭実行委員会と地域の飲食店とのつながりがりはこれからという状況で前例もなかったからか、思っていたよりもそれらの企画に賛同いただけるお店が少なかったです。それは目白の飲食店にはチェーン店が多というのも一つの理由かもしれません。各店舗だけの判断で協力することは難しいのかもしれないと思いました。それで今回は桜凛祭に来場された方に目白の飲食店を利用してみようと思っていただけるように、そして飲食店には多くのお客様が来店するように、目白の飲食店を紹介するグルメマップを作成しました。

桜凛祭が目指すもの―今後の取り組み

 今後も大学祭=「地域のお祭り」という新たな認識を浸透させ、目白だけでなく周辺地域も巻き込んで街活性化させる力になれたらと考えています。そのためには年に一度の桜凛祭のときだけではなく、日ごろから清掃活動やボランティア活動などを通じて私たち学習院大学としても目白の街に貢献し、地域の方々とのつながりを築いていきたいと考えています。

 桜凛祭についていえば、今年度実施したFSR企画は、次年度以降も継続していきます。それから地域の方に参加いただける企画として、地域の小学生と一緒に模擬店を運営する企画や小学生に特設ステージに出演してもらう企画も検討しています。今年はかなわなかった飲食店の臨時出店も引き続き実現できるよう考えていく予定です。

第54回桜凛祭(2023年大学祭)特設サイトはこちら