理学部物理学科 伊形 尚久 助教の研究が、2026年度稲盛研究助成(「はぐくむ」コース)に採択されました
2026.04.24
学部・大学院
研究
理学部物理学科 伊形 尚久 助教の研究が、2026年度稲盛研究助成(「はぐくむ」コース)に採択され、2026年4月18日にホテルグランディア京都において贈呈式が行われました。
研究題目:『強い屈折極限における光の偏向角の局所幾何学的記述の一般化』
稲盛研究助成は、自らの知的好奇心に基づいた独創的で優れた研究活動に対してできるだけ束縛のない形で助成することによって、将来の国際社会に貢献する人材の育成をはかり、学術・文化の促進と国際相互理解の増進に努めることを目的として、1985年から毎年実施されている研究助成です。
独創的・革新的アイデアに基づいた先駆的研究を対象とする「はぐくむ」コースへの今回の応募総数は697件で、自然科学系50件、人文・社会科学系10件が採択されました。1件当たりの助成金額は200万円(研究期間2年)です。
伊形助教の助成対象の研究は、ブラックホール候補天体の周囲の強重力領域における時空構造が、光の偏向角や重力波の振動の減衰率などの観測量にどのように反映されるのかを、理論的に明らかにすることを目的としています。特に、光が極めて強く曲げられる領域に重点を置き、これらの観測量を時空の曲率と結びつけて統一的に理解する枠組みを構築します。これにより、ブラックホールとそれを模倣するコンパクト天体とを見分け、ブラックホールシャドウや重力波の観測から候補天体の実体や強い重力場の性質を読み解く新たな理論的手法を提示します。
<伊形 尚久 助教のコメント>
このたびは稲盛研究助成に採択いただき、心より感謝申し上げます。ブラックホールは直接見ることができませんが、その周りでは光や重力波の振る舞いが大きく変わります。そこに現れる強い重力の性質を手がかりに、観測で得られる情報と理論を結びつけながら、その天体が本当にブラックホールなのかを見分けていくところに、この研究の面白さを感じています。今回のご支援を励みに、新しい理解や展開につながる成果を目指し、着実に研究を進めていきます。


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